涙もろい人の理由
僕は、一瞬で泣いたことがある。
これは、本当の話。
最近、涙もろくなっている。
きっときっかけは道徳で見た、アフリカの現状。
有名なカメラマンが貧しい状況を撮ったのだろう。
やせ細った子供が鷹に狙われている。
それを見てからだだと思う。
人に簡単に感情移入するようになったのは。
僕は間近で見た。
皆が騒ぐから見た。
きっとその時から吐きそうになったのは誰も知らないと思う。
僕は案外グロイ物を食いつくように見る癖がある。
アニメみたいに目の中の虹彩がまず光を大量に取り入れ、ひとみの大きさを大きくする。
レンズ(水晶体)がふくらみを増し、その写真を網膜に神経を通じて脳の裏側に写し出す。
僕をじっと見ればわかることだがグロイ物を見るとき僕はいったん固まってそれと同時に食い尽くすように目をかっぴらく。
そして、わけもわからなく授業が終わった後、友達と保健室に行くことにした。
僕はホラーとか平気なほうだと思うが、実は現実味のある奴は逆切れする。
そして、そわそわしながら一日を終える時だってある。
このときも同じ感じだった。
保健室のイスで僕は冷静にいたと思う。
吐く息は荒かったものの脳内は真っ白だった。
しかし、冷静にいればいるほど写真が脳内にフラッシュバックする。
最初は遠くから見た風景なのに、だんだん子供に寄り添ってきて一気に泣く。
ただ泣いたのではない。
上下の涙点から涙がドバドバと零れ、鼻からも零れ、酷いときにはよだれだって出る。
まぁ、これはただ泣いたのか・・?
気持ち悪いもついての涙だった。
先生の優しい言葉で一命は取り留めたものの、友達に問い詰められているときは苦笑いしかなかった。
僕は今だったら切ない気持ちで終われる自身がある。
この写真がきっかけで僕はすぐに感情移入してしまうことになる。
次に起きたのは、指がない人の写真だったり手足がない人だったりする。
これもこれも道徳や保健で、こんな人でも人生とてもやっていってるっていう代表的なものだろうケド、僕はそれど頃ではなかった。
最初に写真を見てどきりとする。
目をそむける。
そして、これも癖なのかわからないが感覚的にその人がないもののところがムズムズしたりする。
例えば指がない人はそこの指が痒くなったり意識したりしてしまう。
次は、その人の人生の辛さや心の強さに僕はいち早く泣いたと思う。
いや、僕しか泣いていなかった。
女子あたりはうるうるしていたが僕はそんな女子たちをほっとき先に泣いた。
次に、おじいさんが倒れ手いる姿と血を見て目がかっぴらき・・泣いた。
過呼吸にもなった。
その時は体育館だったので高く僕の声は響き渡った。
感情はない。
全てのエネルギーはそれに使われ考える暇もない。
男女かまわず泣いている人もいたが・・・僕の場合はちょっと変。
泣いた後僕は、変に元気になりエイエイオーなんて輪になってしていた。
これを組していたのは先に泣いた僕である。
そして、他人の葬式で思いをはせ泣いた。
そして、今。テレビを見て僕は泣いた。
芸能人が亡くなったというニュースで僕は一瞬で泣いた。
一人で見ていたからないても恥ずかしくはなかったが父が着たので思いっきり僕はトイレへと駆け込んだ。
僕は感情が高ぶりやすい。
僕は感情が高まりやすい。
道徳のまだ始まって少しなのに涙腺が緩んでいて酷いと泣いている。
悲しい本でも泣いている。
大事な曲を決めるときも僕は思いを募らせながら腕に涙を零した。
涙もろいのである。
涙もろいのである。
涙もろいのである。
感情関係なしに無意識に泣いている。
少し胸は痛むが普通、他人事なんだし興味ない悲しみは失礼だが泣くほどではない。
しかし、涙もろい人は泣くのかもしれない。
些細なことでも自分のことのように感じ取り泣いている。
僕の涙もろさとはそんなものである。
泣かない人とはどんな人だろう。
明るいスポーツマンか。
他人に興味ないと抜かしている口数少ないオタクキャラだろうか。
気強い人なのだろうか。
しかし、僕の思う涙もろい人は人のストレスまでももらってしまう哀れで病気にすぐかかりそうな人だと思う。
人の面倒ごとまで突っかかる面倒な奴だと思う。
しかし、他人のストレス(悲しみなど)を分かち合いやすいということは案外大変で器の広い何でも受け止められる強い人でもあるかもしれない。
誰もがそうでないことはわかっている。
僕が思うのはそんな些細な涙もろい人の理由だった。
他にもシリーズや連載ものがあるので読んでみてください!
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