表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/32

エピローグ

【前回のオレオー】

原初の巨人ユミルが現れリセットされた神話の世界。東雲は再び混沌の世界へ旅立った――――

 ハイ終了ー。ハイ真っ暗ー。なんだよ、オレまた死んだのかよぉ。短い神生(じんせい)だったなぁ。

 で、結局オレは運命に抗えたのか? 運命に巻き込まれたのか? フェンリルには食われなかったけど、なんだかグレー、灰色解決だ。これじゃ打ち切りエンドだよ…オレは最後なんかワケわからんものに巻き込まれてこうして死んだわけだが、みんなどうなったんだろうな。フェンリルたちは…ロキも…シギュンたちも…次は幸せになって欲しい。そう、切に願う。

 そうこう考え巡らせるうちに、オレの体はまた闇の中へ引き込まれていった――――



「な?」

 うわっ⁈ ビックリしたーっ!? いやいや、真っ暗な中で背後から声掛けられたらびっくりするだろうて。で、この聞き覚えのある声。振り返ると

「久しぶりじゃの」

 …オーディン(じじぃ)がいた。真っ暗闇な中に腕を組み胡坐をかいてふわふわ浮きながら、なんだか悪びれもせずにこやかに話しかけてきやがる。

「じじぃ! お前のせいでオレはエライ目に遭ったんだぞ!」

「ふぉっふぉっふぉ。いやいや、楽しませてもらったぞよ。なんでも自分の思い通りにはなかなかならんもんじゃよ。いやはや、まさかギムレーだのリョースヴェルルだのが裏で関与していたなんぞ、考えもせんかったがな。アヤツらを引き出したのはお主の功績じゃろ」

「ギムレーとリョースヴェルルとか知ってたんか?」

「ギムレーを噂でちろっと聞いた程度じゃ。リョースヴェルルというのは初耳じゃよ」

「で、どうすんだ? またループをやり直すのか? 今度はリョースヴェルルの存在まで知っての上だ、ちっとはマシなエンディングできんだろ」

「そうはいかんて。なにしろホレ、ワシがお主の前にこうしておるということは次のループにワシは呼ばれておらんということじゃ。つまりはこれでおしまい。あとは次の世界を他の誰かが創っていくのじゃろう。それが誰かは分からんが、まぁ、上手くやってくれればいいがの」

「…なぁじいさん。オレは上手くやれたんだろうか?」

「上手く、とは?」

「フェンリルに食われずには済んだけど、結局世界を救うことはできなかったっぽい気がする。あの後どうなったかは分からんのだが、最高神としての仕事をちゃんとやりきったんだろうか?」

「お主は真面目じゃのう。そんなんだから過労で倒れて車に轢かれるんじゃ」

「な…知ってたのかよ!?」

「まぁ見てたからな。ああ、アイツはこっちに来そうじゃな、来たらやらせてみようかと、ワクワクして待っておったのだぞ?」

「マジかよ…」

 むしろ神様ならそこは救って欲しかった…が、神とやらをやってみて分かったが神になったところで自分のことすらどうにもならんのに、他人のことまでどうにかするって無理だわな。

「お主が思い悩んだところでどうにかなるものでもあるまい。生きてるうちにやれることを精一杯やれれば、それでええんじゃ」

 さすが最高神だけのことはあるのか? なんだかすげー達観してやがる。この域に達するまで何度も何度も生まれては死に生まれては死にのループを繰り返してきたんだな。ちょっと尊敬するぜ。

「で、じいさんはこれからどうすんだ?」

「さてなぁ。お主がワシの代わりをやっている間にちょこちょこ他の世界にも行ってみたが、なかなか面白かったもんじゃわい」

「…行った? オレがひでぇ目に遭ってんの、ずっと見てたんじゃねぇのかよ!?」

「ずっと見ていれば飽きるわな。それで他の時代のおなごにちょちょっとな」

「な…じじぃ! いい加減にしろ! …その割にはなんでここにいるんだ?」

「いやいや、これがちょちょっと手を出すとすでに男がおったおなごでな、手を出すたびに殺されておったわい」

 前言撤回。なんてことをしてやがる。なんてことを言いやがる。

「最高神の立場が無くルーンも使えんとなると、なかなか難儀するわい。ふぉっふぉっふぉっ」

「…それでよく笑ってられるな…」

「ふぉっふぉっふぉっ。世の中結果を恐れてグズグズしとるより、やったもん勝ちじゃて」

 達観しているのか単なるクズなのか… ん?…まさかと思うが…よく考えると、いつの時代のどこの話だか分からんが、じじぃの遺伝子を受け継いじまった子供が生まれちまってるってことじゃないだろうな…?

「それで、お主はこれからどうするんじゃ?」

「これからって…」

「まぁ考えたところで先のことなど分からんがの。どうなるかなど神のみぞ知る、じゃ。まぁワシは神だったが分からんかったがの。ふぉっふぉっふぉっ。さて、ワシはそろそろ行くとするぞ。さて、次はどんなおなごと出会えるか楽しみじゃのう。ふぉっふぉっふぉっ…」

 上機嫌な笑い声を残してオーディン(じじぃ)は闇の中へと消えていった。なんともまぁ、殺されてもあの態度でいられるくらい神経が図太ければ世の中楽しんで生きてられるんだろうな。オレは…そうはなれなさそうだ。

 …これから、か。

 …とりあえず神とかそういうのは懲り懲りだ。できれば次は…オレは異世界ハーレムに生まれ変わりたい。

あとがきはこちらにまとめました。

→「なぜ?なに?オレオー!」(N7423LN)

各エピソードで使用したネタとその解釈なんかを書いています。

本編と併せて読むとより面白く!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ