プロローグ
※AIの使用について
本作品はAIを使用しています。使用したAIはMicrosoft社Copilot(Smartモード)
以下、使用用途
・北欧神話の情報収集と整理
・読み込ませて感想を求め、修正案などをもらう
・修正案はこちらで加工し直して使っていますが、AI提示のものが良いものだったらそのまま採用
プロローグ① 神話サイド
グルルルル…
野獣の低い唸り声。其奴は目の前にいる。炎の如く燃えるような瞳は暗闇の中に煌々と光り、鼻からはやはり炎の如き息を吐く。その名はフェンリル。途轍もなく巨大なオオカミ。縛から解かれ自由を得た野獣が、今目の前にいるのだ。間も無く世界が終わる。
幾度この光景を巡ったか。巡る度に世界の終わりを避けられぬものかと奔走したものの、巡れど巡れど結局はこの光景に辿り着く。辿り着き、この野獣に喰われるのだ。ワシの槍『グングニル』を投げ込めば戦いが始まる。始まればワシの運命は決まる。逃げることは叶わぬ。戦うより他はない。
闇の中に潜む野獣へグングニルを投げ込む。一投必殺のこの槍も、フェンリルの巨大さ故に効かぬ。傷を負いつつもワシを喰らわんと、天高くその口を開け…そして…
ボリボリ…
ワシは己の骨が砕ける音を聞きながら、この意識を消されるのだ。また、ダメであったかーーーー
プロローグ② 現実サイド
ブロロロロ…
気が付いた時には間に合わなかった。今2tトラックが目の前に迫っているーーーー
原因は過労。連日の仕事が原因で、交差点の横断歩道、平らななんてことない場所で転んじまった。転んだせいで気付かれなかったんだろう、信号は変わりトラックは発進してしまっていた、そんなところだ。
オレの名は東雲昂志。妙瑛出版ってとこの妙瑛文庫ラノベ部門に勤務していた。小説ってのは小説家の先生様がドンドン原稿を書いて下さると思いきや、ラノベってヤツはほぼ一発屋探し。たまにヒット作が出てシリーズ化するものもあるが、それは稀だ。新人賞で募集した原稿から選りすぐっては出版する、の繰り返し。だから仕事の大半は新人賞で送られてきた原稿を読むこと。玉石混交の応募作からオレたちのメシのタネを選び出すんだ、そりゃ真剣さ。同時にすでに受賞した作家が続編を書くなんてこともある。オレの担当は花塩樹圭っていうふざけたペンネームの作家。コイツは遅筆な上にプロットからして適当なもんだから、担当はそりゃ大変さ。「ネタに詰まった」って言われりゃ話し相手になってやって、できたプロットにダメ出ししながらどうにか形にしていって。やっとこさ原稿に取り掛かった頃にはこっちはヘトヘトよ。おかげでなんでもない横断歩道でトラックに轢かれるという無様な最期を迎えた、ってワケだ。花塩め、絶対に枕元に立ってやる。
そんなわけで、おそらく医者なら「即死でした」と診断結果を出すだろう状況に陥ったワケだが…いざそういう目に遭ってみると、実際に死ぬまでには僅かに時間がある。オレが最後に見たモノは…オレを轢いたトラックに「MISUZU WOLF」と書かれたエンブレム。
ボキボキ…
自分の骨が砕ける音を聞いた。そっか、狼に喰われたか。それなら仕方ない。そしてオレは背中を引かれるように空中へ引き上げられ、やがて暗闇に包まれたーーーー
プロローグ①+②=③ 神話との邂逅
全く。花塩のオッサンがちゃんとしててくれりゃあオレだって死なずに済んだのによぉ。プロット作るくらいならオレだってできる。なんなら変わってやりゃ良かったな。
「やってみるかね?」
…どこからか声が聞こえた。年配の…男性の声…ってうわァッ⁉︎
「お主、物語の筋書きを創れるそうじゃな」
目の前にじいさんがいた。長い白髪に…片目が…無い?
「どれ、次はワシの代わりにやってもらえんかのう。どうせ変わらぬ世界じゃ、好きにやってもらって構わんぞ?」
…何言ってんだ、このじいさん。
「それじゃ後は頼むぞよ。フォッフォッフォ」
頼むって何を、…………ウワァァァァァァ…………
もの凄い勢いでどこかへ飛ばされている? このままどっかに辿り着くもんなのか? 閻魔様の御前でないことを祈るぜーーーー
あとがきはこちらにまとめました。
→「なぜ?なに?オレオー!」(N7423LN)
各エピソードで使用したネタとその解釈なんかを書いています。
本編と併せて読むとより面白く!




