8.ChatGPTに不満を抱く私にGeminiが猛アタックしてくる & 商用利用と著作権の話
〔前回までのあらすじ〕
使っているもの
ChatGPT Plus 月額20ドル※税抜(2025年11月の日本円の値段は3,543円でしたよ)
上手く生成できなくて苦闘を強いられていた、おしょうの「裃」。
ChatGPTでようやく成功しました! 長かった~!
でもね。
Chat君には言いたいことが沢山ある。
「上下見切れないように。必ず頭から足まで全身を収めて」って指示してるよね。
なのに。
見切れてる。しかもなんかギラギラしてるおしょう。
もはやガンガンChatGPT本人に聞くことにしましたよ。
「相談させて下さい。どうしても上が見切れるのですが、アスペクト比を入れない方が効果的なのでしょうか?」
アスペクト比っていうのは、画像の縦横の比率。
pxっていう単位で設定することもあるけど、がっちりサイズを決めても、チャッピーったら全然その通りに生成してくれないんだもん。
だから比率にしていたわけ。
ChatGPTの回答:
対策(プロンプト改善)
「アスペクト比」は外してもOK(特にChatGPTなどで見切れる場合)。
「全身を余白付きで描く」「フルボディ・パース無し・見切れ厳禁」などの強い構図指定が効果的。
「遠めのカメラ(long shot)」や「全身が収まる構図(wide composition)」という概念を加えると安定します。
で、その通りにしてみた。
まだ微妙に見切れてる。
訂正したら↓
ちょっとお! 猫の尻尾は描くなって指示してるよね!?
しかもなんでドワーフみたいになっちゃったの?
「等身がおかしな感じになってしまいます。ミニキャラのように頭でっかちになってしまうの。プロンプトをどう変えたらいいかな?」
ChatGPTの回答:
等身がミニキャラ風になる、は画像生成AIの挙動としてよくある悩みです。
一部モデルや設定では「cute」「anime」などのタグからデフォルメ体型(頭が大きい可愛い体型)が優先されることがあります。
「体型や等身」の指定が弱いと、AIが自動補完で“ちびキャラ化”することがあります。
チャッピー! アニメだからって「ちびキャラ」とは限らないんだよ。
やめて、その思い込み。
ChatGPTの回答:
対策(プロンプト改善)
「等身バランス」や「プロポーションの比率」を具体的に指定する。
例:「リアルな8頭身」「現実的な頭身バランス」「子供っぽくない proportion」「normal adult human proportions」
「ミニキャラではない(not chibi, not deformed)」などの除外ワードも有効。
わかったよ、もう。そんなら、
「これまでの内容を全部盛り込んでChatGPT用のプロンプトを書いて!」
と全振り(丸投げ)しました。
ChatGPTの作成したプロンプト:
猫耳のついた、二十代後半の若い男性キャラクターの高画質・全身立ち絵。
キャラクターは、**頭のてっぺんから足の先までが完全にフレーム内に収まり、上下が一切見切れないように描いてください。構図は引き気味で、キャラクター全体に余白があるように。**顔アップやズームは避けてください。
ポーズは右手を敬礼のように額の横に上げ、左手は腰に当てている。体を少し前に傾け、やんちゃで自信に満ちた笑みを浮かべている。
体型は、ほどよく引き締まったバランスの良い体格。がっしりしすぎず、自然な筋肉のついた健康的な印象。等身は成人男性の標準的なバランス(頭が大きすぎたり、ミニキャラ風にならないように)。
髪型はダークブラウンのショートヘアで、レイヤーが入って軽く跳ねており、前髪は無造作に分かれて額にかかる。猫耳は大きくふわふわで、外側は濃茶、内側は明るい毛色。
猫の尻尾は絶対に描かないでください。イヤリングやアクセサリーも描かないでください。文字や記号なども一切入れないでください。
顔立ちは整っていて、やや太めでアーチ型の眉、黄金がかった茶色の瞳は大きく、まっすぐで知的な眼差し。瞳には細かいハイライトが入り、頬にほんのり赤みが差す。
衣装は伝統的な濃青の裃。角ばった肩衣と、**丈がくるぶしにちょうど届く袴(長すぎず短すぎない)**を着用。生地は張りがあり、裃の襟には家紋を描かないでください。
足元は白足袋と草履。背景はシンプルまたはぼかし。
画風は高精細なアニメ調。色彩は鮮やかで、明るくクリアな色合い(色温度6500K程度)。
長~いっ!!!!
でも、さらに念押しした。
「プロンプトは英語じゃなくていいの?」
ChatGPTの回答:
とても良い質問です。
ChatGPT(DALL·E 3)で画像生成する際、プロンプトは日本語でも問題ありません。
しかし、英語の方が安定して正確な出力になりやすいのが現実です。
結論 日本語でも動くが、英語のほうが精度・構図・除外項目の反映率が高い。
「英語版下さい」←もはや、ぞんざい。
で、もらった。(さすがに英語版は省略)
新しいチャットを開始して(←ここ重要。その方が前回の影響を受けないんだって)
そこに英語プロンプトを貼り付け。
おしょうの参照画像も一緒にアップロードして、生成!
ようやくできた~!
なんか、知識のない私がいけないんだけどさ……。
もう、チャッピーに不満が溜まりまくってました。
一度生成した画像の訂正を入れていくと、どんどん画像が崩れていくんだよね。
最初の絵がこれ↓
(ダンジョンズA「序幕」七不思議のイラスト)
https://ncode.syosetu.com/n2217iu/
訂正していったら、こうなっちゃう。
ひどくない?
訂正する度に「必ず高画質で。ディテールを細かく」って指定してるのに。
そんななか、あるニュースが飛び込んで来た。
(2025年12月2日)ChatGPTの会社(OpenAI)のトップ、アルトマン氏がコード・レッド(非常事態)を宣言。
「ChatGPTの改良に向けて総動員で取り組むのじゃ~!」
ぶっちゃけGeminiやばいじゃん。うちら負けるじゃん。てか負けてるじゃん。
ってことらしい。(すみません。関係者の方、怒らないでね)
そうかあ、GoogleのAI、Geminiかあ。
画像生成はどうなんだろ?
調べてみたら、かなり評判が良い。ふむふむ。
グーグルアカウントでログインすれば、無料で(ある程度までは)使える。
試してみました。
(ダンジョンズA「序幕」 大画面に映る、のっぺらぼうのバレリーナ)
https://ncode.syosetu.com/n2217iu/
おお。チャッピーとは違った雰囲気。いい感じ。
そう、ChatGPTで生成した画像って、どことなく分かる。
それも不満だったのよね。
そこで、本腰入れてGeminiの画像生成について調べました。
例えば、生成した画像の商用利用の可否について。
Stable Diffusionを使っていた時。
「使用するモデルによっては商用利用が認められていないから気をつけるように」
って情報があったんだよね。
まあ商用利用する予定は、残念ながら今のところないけれど。将来の夢は大きくね!
ところが。
GoogleのGeminiの場合……ネットの情報は、なんだか錯綜している感じでした。
自分なりに整理すると、こんな感じ。
まず、Googleの大前提として。
生成した画像の著作権は、生成した本人のもの。
だからご自由にどうぞ。
個人プランでも法人のプランでも一緒です。
生成した画像は、ブログでの収益化・広告・商品パッケージなどで利用できます。
Googleは「この画像の著作権はGoogleのものだよ」とは主張しませんよ。
でも、この後が重大ポイント!
ただし、AIで生成した画像に「法律的な」著作権が認められるか、は別問題ですよ。
これは、Geminiで生成しようが、ChatGPTなど他のAIで生成しようが、どれでも同じこと。
理由は、2025年12月現在、
『日本の著作権法の解釈や米国の事例では、AI が自動的に生成したものには著作権が発生しない可能性が高いから』
だそうです。
注:ただし、全否定ってわけじゃないのよね。
「人間の創作的寄与」が考慮されるポイントになるかもって見方もある。
たとえば、単に1行のプロンプトで出した画像じゃなくって。
何度も指示を重ねて細部を調整したり、生成後に自分で加筆修正したりしたものだったら、著作権が認められる余地が出てくるんじゃね? ってこと。
う~ん。どっちにしろ、AIの進化に法律が追い付いていないのが現状なんだろうなあ。
んで、Geminiで生成した画像の「商用利用」について。
これも、なんだか相反する情報で溢れてる。
Googleとしては、前述した通り、
「どのプランでも商用利用OKだよ!」
ってスタンスなのに。
どうも、「著作権」に関する二つのリスクが、ごちゃごちゃに捉えられているせいみたい。
まず一つ目は、『自分が生成した画像が、他人の著作権を侵害してしまう』リスク。
要するに、自分が生成した画像が、うっかり他の人が作った画像に激似で
「あんた、私の著作権を侵害したでしょ!」
と訴えられてしまうリスクです。
AIは膨大なデータから学習しているから、そんなことも起こるかもしれないのよ。
『だから、まず自分で気をつけてよね。最終責任は、あなた!』
というのが、どのAIにおいても基本スタンス。
まあ、故意じゃなければ、
(って言ってもGoogleの超絶細かい条件さえクリアすればだけどね!)
他人の権利を侵害して訴えられた場合にはGoogleが金銭的・法的な負担をしてあげるプランもありますぜ。
その一つが「Google Workspace」です、だって。
おっと、すかさず営業してくるね、GoogleのGeminiさん。
なるほど。法人向けの有料プランかあ。
で、AI生成画像の「著作権」に関する、もう一つのリスク。
これが、いまいち理解されていないんだと思う。(私も今回調べてようやく分かった)
今度は、自分がAIで生成した画像を、他の誰かが勝手にコピーして使った場合、
「著作権侵害だ!」
と言って差し止め請求ができない(権利を守れない)リスクがあるってこと。
要は『自分の著作権が侵害された場合でも、それを守れないかもしれないリスク』です。
さっきのGoogleの「著作権補償(Copyright Indemnity)」
これは「自分の画像がパクられた時に守ってくれるもの」ではないんですね。
残念だけど、Googleだけじゃなくて他のどこも守ってはくれない。
どんなプランを使おうが関係ない。それが現状。
なぜなら、前述した通り。
AIで生成した画像に法律的な著作権が生じるとは明確に認められてないから。
これも、これからの課題なんだろうなあ。
だって、『AI生成画像』と一括りにしても、色んな種類があるでしょ。
例えば、私のように自作の小説があり、そのキャラクターの画像だったら?
【昭和ファンタジー カイコン】「せんり」より
https://ncode.syosetu.com/n5126kt/
小説のキャラクター自体には、もちろん著作権が認められる。
じゃ、そのAI画像はどうなる?
神話の神々を描いたイラストだったら?
物語で楽しむ北欧神話:オーディンとミーミル(隻眼の主神と生首の賢者)より
https://ncode.syosetu.com/n3439lo/
神話のイメージは人類共通のものだ。
でもさあ、このAI画像は個人が作ってるよ。この場合、著作権は?
ちょっと考えただけでも、かなり複雑だ。
何もかも、これから議論されて方向が決まって行く問題なんだろうなあ。
ちょっと長くなってしまいましたが。
そんなことも真面目に考えて、Gemini導入を検討したわけです。
う~ん。私は他人様の著作権を侵害するつもりはないけれど。
うっかりやっちまったぜってリスクに備えるのはいいことだよなあ。
それに、Google Workspaceだったら、入力データや生成データはGoogleのモデル学習には使われないんだって。
Geminiの回答:
「ご自身のアイデアや、プロンプトとして入力した機密性の高い情報が、将来的に Google の AI モデルの学習データとして使われてしまうリスク」を完全に排除したい場合は、Google Workspace 版(有料版)を選択する方が、より厳格なデータの分離と保護が約束されます。
ガンガン営業してくるGeminiさん。
でも、お高いんでしょ?
って、あれ、一人分だと安いな。
Google Workspace Business Standard (一人あたり¥1,600/月 ※税別) 2025.12月現在
個人向けのGoogle AI Proは(¥2,900 / 月 ※税別) 2025.12月現在
こっちの方が高いじゃん。
あ、でもダメか。
「Google Workspaceの利用にはドメインが必要です」だって。
ビジネス用、つまりは会社向けのサービスなんだね。
……って、あれ?
私、ドメイン持ってるわ!!
https://chiyuru-bannai.blog
ブログだけど、これでいいのかな?
ダメ元でGeminiに聞いてみました。
「個人なのですが、Google Workspaceを利用することを考えています。
個人的にサイトを所有しております。(https://〇〇〇 .blog)というドメインの種類です。
まず、そもそも利用することができるかどうかを教えて下さい」
Geminiの回答:
はい、個人の方でもGoogle Workspaceをご利用いただくことは可能です。
え! いいんだ!
Geminiの回答:
Google Workspaceは主に企業や組織向けのサービスですが、独自ドメイン(今回ご所有の「〇〇〇.blog」など)をお持ちの個人事業主や個人の方でも、ビジネス用途でご利用いただけます。
でも、自分でいろんな設定をしなきゃいけないみたい。こりゃ大変そうだわ。
詳しく説明してくれる?
Geminiの回答:
**Business Standard(1,600円/月)**を導入するための具体的な手順(ドメイン認証、設定など)ですね。
腰が引けてる私に、詳細な説明をしてくれるGeminiさん。
すごいな! めっちゃ分かりやすいぞ!
そうだ。これも聞いてみたかったんだよね。
「Nano Banana Pro」って、ジェミニの画像生成機能のこと?
Geminiの回答:
はい、その通りです!
「Nano Banana Pro」は、Googleが開発した最新の高性能画像生成AIモデルの愛称です。
正式名称は「Gemini 3 Pro Image」ですが、その愛称の「Nano Banana Pro」の方が、ユーザーコミュニティやブログなどで広く使われ、親しまれています。
そうなんだあ。
使っている方の記事を読んで、「何だべ?」って思ってたんだよね(笑)。
それから、不明な点をしつこく質問しまくりました。
でも、Geminiさんったら、はっきりと圧をかけて来るタイプなのね。
毎回毎回、
「では、導入手順に進みますか?」
って聞いてくる。
しまいには、こうきたよ↓
Geminiの回答:
以前は別途追加契約が必要でしたが、2025年1月より、ご検討中の Business Standard を含むすべてのプランに Gemini が標準搭載されました。
もちろん、あなたが生成したい「Nano Banana Pro」の画像生成機能も、追加費用なしで最初からフルにお使いいただけます。
独自ドメインメールの利便性と、最高峰のAI環境がこれひとつで手に入るのです。
さあ、導入を進める準備は整いましたでしょうか?
ま、待って!
心の準備がまだだから!!!!
★ ★ ★ ★
で、結局。
Google Workspace Business StandardでGeminiを使うことにしました。
そちらで生成した画像を使った短編がこちら↓
物語で楽しむ北欧神話:オーディンとミーミル(隻眼の主神と生首の賢者)~滅びに挑む「最上の負けかた」~
https://ncode.syosetu.com/n3439lo/
神話を分かりやすく再話しています。
北欧神話、おもしろくて好きなんですよね。
でも、パブリックドメインの絵画が見つからなくて。
「絵が無ければ作ってしまえばいいじゃないの! オーッホッホッホ!」
(なぜかマリーアントワネットのような高笑い)
で、AIで生成した絵を添えてお送りしてます。
この後のGeminiさんとの苦闘の成果です。
ぜひご覧下さいませ!
─────────────────────────
「小説に挿絵を入れたくて(以下略)」
ここまでお読み頂き、有難うございました。
またネタが溜まりましたら、続きをお話ししたいです。
引き続き、AI画像生成だけでなく本道のファンタジー小説や詩も頑張ります!
これからもどうぞよろしくお願い致します。




