ヒロインとモデル
今日は投稿が遅れてすみません!学生って大変…。
あとがきにキャラクターの設定載せます!今後少し変更したりするかもしれません!
丸顔で髪は茶色く、準モデル体型の永峰美保がそこには立っていた。
え!美保も同じクラスなのか!?
「勉強はあまり得意ではありませんが、運動はすごく得意です!1年間よろしくお願いします!」
そこからは歓声の嵐だった。
同じクラスに美少女とイケメンが揃ってしまったのだから仕方がない。
この二人の後に自己紹介をする人の身にもなってみろ。地獄だ…。
かわいそうに…なんて思っていると全員分の自己紹介が終わった。
「よーし。終わったな。じゃあ入学式行くぞ〜。って言っても後30分くらい時間があるから休み時間にするか。他のクラスはまだ終わってないから廊下には出るなよ。じゃあ、解散。」
「ねぇねぇ翔太くん!運動は何してたの?」
「あ!抜け駆けずるい!私も私も!」
「永峰さんはどこ出身なんですか?」
「おい、やめろよ!みんなの永峰さんだろ!」
なんて訳のわからんやつも混じっているが、クラスの連中は皆二人の話題や仲良くなろうと声をかける人ばかりで賑やかだった。
それにしても大変だなぁ。あの二人。
そんなことを考えていると、美保が僕に声をかけてきた。
「あっきー久しぶり!元気にしてた!?中学は違かったし会いたかったよ!」
「あ、あぁ。久しぶり。元気だったよ。3年ぶりだな。」
そんな会話をしていると、僕について話している連中がいた。
「おい、あいつ永峰さんと知り合いっぽいぞ。あんな冴えねぇのに。調子乗りやがって。」
「ばか!やめろ。聞こえたらどうすんだよ。」
はぁ。なんでこんなことに関わらなきゃいけないんだ。
今の僕には選択肢が二つある。
①「じゃあ僕トイレに行ってくるよ!」
これは一見この空間からも美保からも遠ざかりベストなタイミングに見えるが、こんなこといえば、
「おい、あいつ声かけてもらったのにそっけなくね?」
「調子乗んなよ。」
「◯ね。」
なんて言われそうで却下だ。
②はグイグイ話しかけず、かといって不自然にならないような会話をする。
これも良さそうな選択肢だが、そのまま時間が過ぎれば
「あいつ、知り合いだからって独り占めしやがって。かっこつけんな。」
「調子乗んなよ。」
「◯ね。」
という流れになるかもしれない。
うん。これどうすればいいんだ。
すると複数人の男グループが僕の机にきて悪口を言いにきた。
「おいお前。自己紹介が内容薄すぎて誰だか覚えてないが、永峰さんと話しすぎだ。可愛い女の子と話したいのかしらんが立場をわきまえろよ。隠キャが。」
と、まるで特大ブーメランのように自分に返ってくる言葉をメガネの目立ちたがり屋が僕に言ってきた。
世の中顔なのかもしれないがこいつには言われたくない。そう思っているとそいつは美保にも話しかけた。
「永峰さん。こんなやつほっといて僕と仲良くならないか?僕、お金はたくさんあるから何不自由させないよ?
ぐふふ。」
「あ、うん。」
うわぁ。美保の顔が引きつってるの初めて見た。
かわいそうだけどここで目立つと僕の平穏な学園生活は面倒くさい方向へシフトしてしまう。
それはもう、この訳のわからん変人集団にずっと絡まれ続けるだろう。
それは避けねばならぬ…だけど…
するとそこで主人公の鑑である翔太が割って入ってきた。
「やめないか!美保も困ってるし、何より人の悪口は言うもんじゃない。それに秋人は…」
「やめろ翔太。ごめんな。なんか気に触るようなことをしたなら謝るよ。」
「ちっ。行こうぜ。」
「美保もごめんな。」
「私はそんな…。あっきーと話したかっただけだし。それに…//」
「ん?どうかした?」
「な、なんでもない!」
そしてタイミングを見計らったかのようにチャイムが休み時間の終了を告げた。
「よし。入学式行くぞ〜。」
ようやく入学式か。
「それでは、感謝の言葉として新入生代表の挨拶に移ります。」
お、もうすぐ入学式終わりか。
「新入生代表!黒瀬葵!」
「はい!」
・・・・え?
黒瀬さんが新入生代表!?てか同じ高校だったのか!?
「新入生代表、黒瀬葵です。桜が舞い散るこの季節に、天気も良く清々しいこの良き日にN高校に迎え入れていただきありがとうございます。」
まじか。昔から頭は良かったが、まさか入試の成績トップだったのか!?
「おい、見ろよ。あの子すごく可愛くないか?」
「ああ、あれは間違いなく学園のマドンナになる女だ。そんな顔してる。そしてゆくゆくは俺の…」
「まず誰かを見る前に現実見ろよ。」
「あのこすごく可愛い!」
「うん!お人形さんみたい!」
「絶対かっこいい彼氏とかいるよね〜。」
「私たちも紹介してほしいね!」
なんて会話がちらほら聞こえてきた。
それもそうだ。小さい時はすごく可愛かったが、今は綺麗な女性って感じだ。
「以上をもちまして新入生代表挨拶とさせていただきます。」
拍手がなった。それも今日一番の拍手だった。壇上から降りる途中、目が合ってしまった。
黒瀬さんも僕も目をそらした。
「おい!今黒瀬さん俺と目が合った!」
「ちげえよ。俺だっての。」
みんな自分だと思い込んでいた。
あ、僕もか。
入学式が終わり、教室に戻ると今日はすぐ解散となった。
よし帰るか。美保も翔太も今は忙しそうだしな。
すると校門の前に人だかりができていた。
またか。この学校はどうなってるんだ。
とりあえず関わらないようにしよう。
すると人だかりの中心にいる女の子が大きな声で声をかけてきた。
「おーーい!秋人〜〜!」
それは僕がしているモデル活動の表紙モデルの海音こと吉田菜穂だった。
うん。修羅場確定。どうなるんだ俺の学園生活。
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
よければ評価や感想お待ちしています!少しずつブックマークが増えてきて嬉しい限りです!
キャラクター説明
・佐藤秋人
身長170cm
黒髪
成績は上位と中位の間くらい
モデル活動している
・黒瀬葵
身長160cm
黒髪
成績は上位。
入試主席
・和泉翔太
身長175cm
髪は茶色寄りの黒
成績は中位
運動神経がいい
・永峰美保
身長158cm
茶髪
成績は中位
明るく意外としっかりしている
・吉田菜穂
身長165cm
ピンクと朱色を混ぜた色
海音という名前でモデル活動をしている
運動神経がいい。
余談なのですが、3話で出てきた眼鏡のキャラの名前困っているので募集してます!笑
今後ともよろしくお願いします!