結果と夜道
2週間近く休んでしまい申し訳ありませんでした!
理由はあとがきに書いておきます!
中間テスト結果発表当日。
今回はよくできたと思ってはいるが相手が相手なため、正直自信がなかった。
「じゃあ、今から個票返すからみんな取りに来てくれ」
名前が呼ばれ次第、成績表が配られた。
そこにはクラス内順位と全体の順位、そして各科目の点数と合計点が書かれていた。
初回のテストではコケたくないなぁ。
「次、佐藤」
先生に呼ばれ、成績表を恐る恐るみた。
結果は全体で19位。クラス6位とかなりいい成績だった。
中学時代は全然勉強できなかったけど高校生の勉強って割と新しくなるからあんま関係ないんだな。
これは正直勝負云々の前に素直に嬉しかった。
すると菜穂と美保が僕に成績を聞きに来た。
「ねぇ秋人〜何位だった〜?」
あからさまに聞いてきたから多分こいつ1位だな。
ちょっと腹たつから無視しよ。
「美保はどうだった?」
話をいきなり変えると菜穂はふくれっ面をして文句を言った。
「なんで無視すんのよ!」
「お前の顔見たら点数良かったのがわかったからあえて聞かなかったんだよ!」
「別に聞いてくれたっていいじゃん!」
そんな会話をしていると菜穂は自分の点数を打ち明けた。
「私は62位だった。クラスだと19位だから真ん中くらいかな。でも!勉強苦手だったしみんなが教えてくれたからこの点数取れたんだよね!ありがと♪」
すると担任の先生が1日の終わりを告げた。
HRが終わると黒瀬さんがやってきた。
黒瀬さんは真っ先にこっちへやってきて僕に向かってデートの誘いをしてきた。
「秋人くん。学年1位とったから私とデートして」
「え!?」
「約束は最下位の人にって話だったんだから美保と行きなさいよ!」
とデートを阻止しようとする菜穂。
すると美保がデートをするように促した。
「でも実際1位はすごいし黒瀬さんがいなかったらみんな点数伸びてないんだから今回はそれでいいんじゃない?」
ナイス美保!これで菜穂が納得してくれれば黒瀬さんとデートができる!
どんな私服なんだろ……とか考えていると菜穂がじゃあと話を切り出した。
「私もクラス1位だったんだからどっか連れて行きなさい!それがなしなら黒瀬さんとの話もなし!これでどう?」
「僕は全然いいけど…」
「じゃあ決まりね!」
と謎に菜穂までデートが決まったのだった。
その日の夜。
僕は今週末の休みにデートする黒瀬さんのことをずっと考えていた。
「小腹もすいたし、コンビニ行くか…」
夜道を歩いていると美保に会った。
「あ!あっき〜!さっきぶり!どうして夜に外を歩いてるの?」
「ん?ああ、コンビニ行こうと思って」
「なら一緒だね!一緒に行こ?」
「そうだね。いこっか」
それから僕と美保はコンビニへ向かった。
すると美保がテストについて褒めてくれた。
「それにしてもあっきーはすごいね!勉強は苦手って言ってたのに学年でも上位になってたし。さすがだね!」
「まぁ自分でもびっくりしてるけどな」
実際ここまで結果が出るとは思ってもなかった。
「そういうあっきーはかっこいいなって思う…」
「え?なんて?」
美保の声が小さくてよく聞こえなかった。
「え、あ、いや!なんでもない!」
そんな話をしていたらコンビニについた。
あ、そういえばこの前美味しいって黒瀬さんが言ってたやつ食べてみるか…
会計が終わりコンビニを出ると黒瀬さんが目の前に立っていた。
「あ!秋人くん!今日もコンビニ?」
「う、うん!黒瀬さんも?」
「私は今日はルーズリーフを買いに来たんだ」
「あれ?美保さんも一緒だったんだ!テストお疲れ!」
「え!?葵ちゃんなんでこんなとこいるの?家近かったっけ?」
「うん。私割と家の近くにコンビニなくてここまで歩いてきてるんだよね」
「じゃあ、夜遅いし僕は帰るよ」
すると美保も一緒に帰ると言ったので黒瀬さんと別れて僕たちは家に帰った。
帰り道、美保が黒瀬さんのことを聞いてきた。
「あっきー、黒瀬さんとはよくこの辺で会うの?」
「ああ。割とコンビニに行く日が被って会ったりしてるよ」
「そ、そうなんだ…。黒瀬さんって綺麗だよね」
「いきなりだな…。でも美人だし勉強できるしいい人だよな!」
「そうだね…」
そう言って美保は黙ったまま家へ帰っていった。
なんか途中から不機嫌だったな。
なんかしたかな…。
うん。とりあえず帰って寝よう。
そして日曜日になった。
待ちに待った黒瀬さんとのデートで僕は1時間前に待ち合わせの場所についた。
するとそこで女の子が金髪の男達に絡まれているのが見えた。
よくみると黒瀬さんがそこには立っていた
「ねぇ、君一人でしょ?俺たちと遊ぼうよ〜」
「い、いえ。私待ってる人がいるので…」
「それって何分後?」
「1時間くらいです…」
「じゃあどっか喫茶店でも入ろうよ!それまで暇じゃん!」
「でも待ってる人がいるので…」
すると男達は黒瀬さんの手を無理やり引っ張って強引に連れて行こうとした。
僕は急いで駆けつけて黒瀬さんをつかんでいる手を無理やり振りほどいて男達にこう言った。
「僕の彼女に何か用ですか?」
すると男達は一言言い残してその場をさっていった。
「なんだよ。彼氏もうきたのかよ」
「大丈夫黒瀬さん?」
すると震えている手が見えた。
僕がもっと早くきていればこんな怯えることはなかったのに…
なんとかしなきゃ…。そう思い、僕は黒瀬さんの手を握り声をかけた。
「じゃ!行こっか!」
「う、うん!」
笑顔で少し顔の赤い黒瀬さんと僕とのデートが始まった。
今回は更新できずすみませんでした!
家のwi-fiが壊れてしまい小説の投稿ができませんでした…
台風と重なってしまいなかなか買いにも行けずバイトが始まり、気づけば投稿できない日が続いてしまいました。
これから投稿を再開するのでまたよろしくお願いします!