修羅場と勉強会
最近忙しくてかkじゅじかんがたりません…
なんとかバイトの合間を縫って土日で書きだめします……!
その日の放課後。
僕の教室に黒瀬さんがやってきた。
「秋人くん!昨日の返事考えてくれた?」
「ん?あぁ、どうにかするよ」
「そしたら日曜どこでやる?」
「あ……」
少し声が大きいかもしれないよ黒瀬さん。
すると日曜という言葉に反応した二人がいた。
菜穂と美保だ。
「ねぇあっきー。日曜ってどういうこと…?」
「秋人、日曜私と約束してたよね…?」
「いや、あっきーは私と……」
「どういうこと!?」
3人とも息ぴったりに質問してきた。
「そのことなんだけどさ…少し話さない?」
「え…?」
「4人でファミレス行って話しない?」
「あっきーがいうなら…」
「秋人くんがそういうなら私はいいよ」
「秋人がそういうなら…」
よし、みんな乗ってくれた。
「じゃぁ一緒に4人で帰ろっか」
異様な雰囲気が漂っていた。
今学年屈指の3大美女を引き連れて歩いているのが冴えない男ならなおさらだ。
みんながみんなこっちを見ながら噂していた。
「なんであの四人が一緒にいるの!?」
「普段は一緒にいないのにね」
「おいおい、マドンナたち騙されてるんじゃないか!?」
「圧倒的役者不足だよなあの男」
「例えるなら役満フリテンで上がれずって感じだな」
うん。言われ放題だな相変わらず。
いつもいつもそうだな。さすがに辛くなってくるぞ…
「じゃぁあそこでいっか」
入店してドリンクを頼み、一息ついた。
「それで秋人くん、どういうことか説明して欲しいんだけど…」
「うん」
僕は一番最初に約束したのが美保であること。そこから菜穂、黒瀬さんと約束したことを伝えどれも断りずらかったことを説明した。
「ということなんだ。だから3人ともと会うにはこれしか方法がなくて…。結構その場の勢いで決めちゃったんだけどさ……。もちろん、テストが終わったら3人ともまた遊ぶってのでいいかな?」
「まぁしょうがないね」
「じゃあ決まりってことで。ほんとすみませんでした…」
「私もあっきーのこと聞かずにそのまま行っちゃったしね」
「秋人との予定聞けてなかったし」
「秋人くんに確認すればよかった」
「じゃあ週末は秋人の家でやろっか」
「それってあっきー大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫。家行ったって誰もいないし!……あっ」
「おい、何言ってくれてんだ」
「ご、ごっめーん。言っちゃった♪」
こいつ、絶対謝る気ないな。
にしても、どうしたもんか。まぁこの2人になら言っても平気か。
「まぁ、そういうことだからうちに来てくれていいよ」
僕がそういうと、黒瀬さんたちは心配してくれたが他の場所だとお金が余計にかかるからという理由で僕の家で勉強することが決まった。
「それはそうと黒瀬さんはともかく、他のみんなは勉強できるのか?」
すると菜穂は自慢げな顔をして、
「私こう見えても結構勉強できちゃうのよね〜」
「美保は?」
「ねぇ、無視!?今私のこと無視したわね!?」
「私はそんなに得意じゃないかな。成績も学年で真ん中ぐらいだし」
「なるほど。じゃあ、黒瀬さんと菜穂はともかく教えてもらうのは僕と美保だな」
「じゃぁ今週の週末にぼくんちってことでいい?」
「オッケーあっきー!」
「秋人くんも何か必要なものあったら連絡ください♪」
「秋人、一人なの言って悪かった!ごめん!」
「菜穂もいいよ。この二人には別に言ってもいいかなって思ってたから」
しゅんとした表情でお礼を言ってくる菜穂。
こうして僕の週末は1つの山を越えたが、また1つ大きな山にぶつかろうとしていた。
そして今週の日曜日、つまり決戦の日がやってきた。
女子を自分の家に入れたことがないからあらかじめネットでしたほうがいいことを検索して実行していた。
今日の僕には抜かりがない。
ピーンポーン。
「はーい」
き、来た!とりあえず普通に接してさり気ない気遣いをする。ましてや今回は黒瀬さんがいるんだ。変なところは見せられない!
「お邪魔しま〜す」
「く、黒瀬さん!?」
「なんでそんなにびっくりするの!?」
「あ、それもそうか。ごめんつい」
僕の家のドアを黒瀬さんが開けるという事実を受け入れられずにいた。
「入ってもいい?」
「あ、うん!どうぞどうぞ」
そういって僕はスリッパを黒瀬さんの足元において、黒瀬さんをリビングに招き入れた。
「……。」
会話がない…緊張して頭が真っ白になる…
何か話さなきゃ……
彼女とあってなんか行こう思ったことか。
「ねぇ秋人くん」
「な、なに?」
「私良かったのかな?きちゃって」
「え?」
「だって、秋人くんはもともと約束してたし、一回もプライベートで遊んだことないのに…」
確かに一回も遊んだことないけど何か傷ついた。
でもやっぱり気にするよな…
何かフォローしなきゃ。
「黒瀬さん。確かに最初に約束したのは黒瀬さんじゃないけど、勉強するならみんなでしたほうが効率が上がると思うんだ。もちろん一人が一番いいかもしれないけど、教えあうなら多いほうがいいかなって。それに黒瀬さんが僕を誘ってなかったら3人で遊ぶってことにはならなかったかもしれないし、僕も勉強できるようになるしさ。だから感謝してるんだ。」
「ありがとう、葵さん」
「え…?」
ピーンポーン。
「あっ、みんな来たかな。は〜い!」
「お邪魔しま〜す!」
第一声に美保がそう言った。すると美保が、
「あれ、葵ちゃん。なんでそんなに顔赤いの?」
「え!?あっ、部屋暑いのかも!」
黒瀬葵は冷房の効いた部屋でそう言った
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