プロローグ
今回初めての投稿で誤字脱字や文章がうまくかけていないかもしれません。見直しはしていますが気になる点やストーリーにおいての不明点、またアドバイスなどありましたら是非よろしくお願いします!
「はぁ…」
それにしてもよくN高校に受かったよなぁ
僕はそんなことを思いながら春休み明けの高校入学式に向かっていた。
N高校は県内でも中堅高くらいのレベルだが、実際自分のレベルはまだ足りていなかった。
そういえばおじさんも言ってたなぁ…
「いいか秋人。人間頑張ったってどうしても勝てない事だってあるんだ。」
「そしたらどうすればいいの?」
「運だな。」
「じゃあ運がなかったら負けちゃうの?」
「そうかもしれない。でも結局最後は運で決まると言ってもお互いが同じくらい頑張ってたらの話だ。だからどうしても相手に負けたくない時は運の勝負にならないくらいの実力を付けるために人一倍努力するんだ。そうすれば秋人は絶対に負けないから。」
「うん!そしたら僕はこれから誰にも負けないようになる!」
「じゃあ俺も秋人に負けないように頑張らなきゃな!」
そう言っておじさんは2年後、この世を去った。
正直この高校受験は運で勝ち取れた部分が大きかったと思う。
「どうしても譲れないことかぁ」
こんな僕にも譲れないこと、というよりも他の男の人には負けられない、譲ることのできないことがあった。
それは、黒瀬葵と両想いになること。
彼女、黒瀬葵と出会ったのは小学4年生の時だった。
当時の僕はクラスで一際目立つ彼女に目を奪われていた。何でも軽々とこなす彼女は容姿も相まってクラスの人気者。
対して僕はどこにでもいる少年A だった。でも僕は知っていた。決して彼女は天才だとかそんな軽々しい理由で終わらせてはいけない事を。