くろいばけもの
食べちゃうぞー
あるところに一匹のくろいばけものがいました。
くろいばけものはいつもおなかがぺこぺこです。
くろいばけものは何でも食べてしまいます。
石ころや雑草、かたい土、そして人さえ、そこにあればなんでも食べてしまうのです。
村では、くろいばけものはきらわれ者でした。
なぜなら食べものをたくさん食べてしまうからです。
そのせいでみんなはおなかがぺこぺこでした。
そんなある日、村のみんなはくろいばけものを村から追い出そうとけいかくしました。
村のみんなはくろいばけものに言いました。
あっちいけ、お前のせいでおなかがぺこぺこだ。
そうしてみんなでくろいばけものをせめました。
くろいばけものは泣きました。
ぼくだっておなかがぺこぺこなのに、それにみんなの食べものを取ったことなんて一度もないのに。
それでも村のみんなは言います。
お前のせいだ、わるいのはぜんぶお前だと。
くろいばけものはかなしい気持ちでいっぱいでした。
するとくろいばけものの中からくろいものが出てきました。
くろいものはまわりのものを食べていきました。
するとそのくろいものはだんだんと大きくなりました。
村のみんなを食べて、家を食べて、村にあるものぜんぶを食べてしまいました。
さいごにはくろいものは村よりも大きくなっていました。
少しするとくろいものはくろいばけものの中にきえていきました。
そこあった村や村はみんなはぜんぶきれいさっぱりなくなっていました。
くろいばけものはいつのまにかなくなっていた村を見て悲しくなりました。
「またみんないなくなっちゃった……おなか、すいたな。」
みんなはおいしかった?




