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お嬢様の仰せのままに  作者: ワンサイドマウンテン
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会談開始

最短ルートいうだけあってかなり早くに都市フラグムントに到着した。時間にして約3時間くらいか。

茜には負担がかからないよう馬車という配慮がされている。


「ここが都市フラグムントか」


規模はリザルトの街より大きい。そして数倍栄えている。

これもこの南の都市フラグムントのトップの手腕の賜物だろう。

聞けばトップのリンという人間は実施する政策のすべてが全て成功するらしい。

そしてフラグムントの街はここまで栄えたとか。


「リン様自慢の街ですからな。リン様のおられる街の中心部はこんなものではありませんぞ?」


街の奥に高い建物が密集している部分がある恐らくそこがこの街の中心部だろう。

高層マンションが立ち並んでいるみたいで元いた世界を彷彿させる。


「茜は来たことあるのか?」


「私も話には聞いたことはあるけれど実際に来るのは初めてね。」


しばらく街を進んでいると急に世界観が変わった。

ここが街の中心部か。ここだけなぜか20世紀初めのヨーロッパみたいなんだが。

店の雰囲気もここにきて急に変わっている。


「驚かれるのも無理はありませんな。なにせここだけは普段は少し適当なリン様が本気で取り組んだ場所ですから」


天才的な政治力が本気を出すことで技術力も上がるのが不思議でならない。がつっこまないでおこう。


そしてひときわ大きい建物に案内された。

入口から誰か出てくる。


「災難だったの。西園寺茜」


「リン様!?部屋で待っているはずでは?」


「対談相手が負傷したと聞いたから出迎えにきたのじゃが……余計な世話じゃったか?」


「いいえ、その気遣い礼をいうわ」


「そうか、妾も出向いた甲斐があったわ。では、こちらじゃついてまいれ」


建物の中に入るとエレベーターのようなものに乗せられ上へ上がっていく。

といっても吊られたゴンドラなので半分は人力。上昇する速度は遅いが楽ではある。

3分間ほどで目的の場所についたらしくそこでゴンドラを降りる。そこから部屋まではすぐだった。


部屋に入り全員が席に着くと早速リンが口を開いた。


「して、西園寺の小娘が妾に用とはどういう風の吹き回しじゃ?」


「わけの分からない理由で私の領土に軍隊送っておいてなによその態度は!?」


「その件のことか?」


「違うわよ!オストロミス・ガーシスマンについてよ!」


「……ほう」

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