対談に向け
講和が成立し、お互いが軍を引いて2日が経った。
この2日間の間、特にこれといったことはなかった。
この数日の間にあるという茜とフラグムントのトップとの対談の結果によってはもう一戦交えることになるかもしれないな。
茜が何について話すのかは知らないが……。
まぁ、何にせよ暇なんだよな。
カイルへの届け物っていう簡単な仕事でお釣りが来るほどの報酬だったけど。
何故か戦争が始まってしまったし。ほとんど被害なくすぐ終わったけど。
一応それの後始末とかあったのか俺はまだその時の報酬を貰ってない。ちょっと厳しくなってきたんだよな。早く貰いたいところだ。
……ん?あれは確か……。
「茜、この間のリオットさんの息子……えーと、ダンケさんが来てるよ?」
「どうやら対談の場を整えたようね。今すぐ行くわ。」
「待たせたわね。対談の場は用意してくれたということよね?」
「もちろんです。参りましょう。」
「そうね。リーネ、賢治を呼んでくれる?」
「はーい。」
「おーい、賢治。茜が呼んでるよー。」
「茜が?やっと報酬か?」
とりあえずリーネさんについて行く。
あれだけ色々あったわけだし最初に言われてた分より追加があってもいいんじゃないか?
「おっ、茜。ついに報酬払ってくれるのか?」
「何言ってんのよ?周りを見なさい、フラグムントの使者が来てるのよ?そんなわけないでしょ。」
「え?あっ、さっきどっかで見たと思ったらリオットさんの息子の……。」
「その件についてはまだ分かってないのだがな。ダンケ・ムーイという。」
「ダンケさんですか。俺は石野賢治です。で、茜は俺に何の用なんだ?」
「新しい仕事よ。これから私はフラグムントに行くわ、あなたは今回私の従者をするのよ。報酬ならこれが終わったあと前回のとまとめて払うわ。」
「仕事があるのはいいけど、従者って今回リーネさんは行かないのか?」
「だったらあなたにこんなこと頼まないわよ。分かったらさっさと行くわよ?待たせてるんだから。」
「え?でも、フラグムントって結構遠いぞ?俺の準備は?」
「そんなの悠長に待ってられないわ。道中で必要に応じて手に入れなさい。今回へ特別に私持ちよ。」
「おっしゃ!じゃあ行くか!」
「決まりましたな。では儂は先にフラグムントに帰還し、待っております。」
俺たちの出発の準備の完了を確認するとダンケは先にフラグムントへ向かった。
……これ、よく考えたら道中は茜と二人ってことだよな?ものすごい嫌だ。やっぱりこの仕事やめたい。けどここで拒否したら……。
「ほら、ダラダラしないで私たちも行くわよ?」
「はいはい。」
少し遅れて俺たちもフラグムントへ向けリザルトを発った。




