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お嬢様の仰せのままに  作者: ワンサイドマウンテン
32/62

修行開始

「準備はできたのか?」


「問題ない、ロングソード以外になかったしな。」



カイルに言われた通り部屋からロングソードを持ち出し、再びカイルの元に戻ってきたのだ。



「当然だが、ここで始めるわけにもいかない。中庭でやろう。こっちだ。」



俺は無言でカイルの後をついて行く。正直この建物が広すぎて俺一人では絶対に迷う自信がある。すでにわからなくなっているしな。



「着いたぞ。」



そして全くわからないまま、いつの間にかその中庭に到着していた。中庭というのだからこの建物の中央辺りに位置するのだろう。てか、広いなここも。



「で、具体的にはなにをするんだ?」


「構えろ、賢治。まずは素の実力を見させて貰う。」


「え?」


「思い切り斬りかかってきてくれて構わない。安心しろ、俺の得物は鞘だ。」


「わかった。ただ、その前にステイタスを確認させてくれないか?」


「構わない、自身の実力を把握しておくことは重要だ。」




石野賢治:レベル22

スキル:インフィニティ

最初に指定したものを文字通り無限にする。

対象:魔力

(パワー) 109 耐久 90

スピード 130 魔力 無限

痛み体制 I



前に確認した時とあまり変わってないな……。



「確認は終わったか?終わったらかかってこい。いつでも構わない。」


「なら、いくぞ?」



カイルは返事をする代わりに軽く笑みをこぼし、鞘をかまえる。それを見てからロングソードを振りかぶった状態で前に出た。



「おおおおおお!」



剣術なら申し訳程度に師匠に習っている。だが、師匠は魔道士だ。本職の剣士に比べ教えられることは少ないだろうし、内容も本職のそれには当然及ばない。

そのまま振り下ろしたロングソードは難なくカイルに避けられる。



「大振りが過ぎるな、隙が大きい上に当たらなかった時に姿勢が崩れすぎているな。あと……。」



丁寧な解説が終わった直後俺は崩れ落ちた。



「ぐう!?……あ?」


「俺も反撃をする。立て、賢治。まだ終わりではないだろ?」


「うう……。」



俺は一度カイルの戦う姿を見たことがある。ヴェアウルフの群れを殲滅したときのことだ。そに比べると本気ではないだろうがそれでもダメージはでかい。あと数回とあの攻撃を受ければ立ち上がれないだろう。



「立ち上がれたか、もう一度かかってこい。」


「おああああああ!」



今度はギリギリまで振りかぶらずに突撃する。

が、それは鞘に弾かれまた体勢を崩され、鞘の打撃を受け倒れる。



「まだいけるだろう?」



今度は無言でよろよろと立ち上がりロングソードを下に構え、逆袈裟にロングソードを振るう。

それをカイルは鞘で受けながら身体を横に流し鞘を打ちつける。

そこで俺の意識は途絶えた。





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