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お嬢様の仰せのままに  作者: ワンサイドマウンテン
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新たな活路、師匠と付加魔法

前回はこちらのミスで大変紛らわしいことをしてしまい申し訳ありませんでした。

今回からはなるべく展開が早まらないように気をつけていきます。

なるべく早く次話を投稿できるよう努めますので今後もよろしくお願いします。

トカゲのようなモンスターに襲われなんとか危機を脱した俺は痛む身体を押してただ逃げ続けいつの間にか森を抜けて今までよりかは道らしい道を歩いている。


一体どれだけの時間を走って歩き続けていたのだろうもう夜が明けようとしている。


「……流石に……体力の限界。」


自分でも怪我をしていながらよくもこんなに歩き続けられたなと感心しつつおもむろにに呟いてその場に倒れた。



目が覚めると見慣れない天井がまず目に入った。

それにいい匂いがする。

状況から察するにここは民家の可能性が高い。


「ということは俺は保護されたのか?」


確かに傷が消えている。


「起きたか?腹減ったんだろ?食え、お前は丸1日寝てたんだからな。」


身体を起こして声のした方を見ると声で察しがついていたが威厳のある30代後半から40代前半といった感じのおっさんだった。


「はぁ、では、いただきます。」


軽く返事だけをして目の前の飯にがっつく。

腹が減っていたことに改めて気づく。


「あの、どなたか存じませんがありがとうございます。」


食べ終わった俺は礼を言った。

礼儀として当然のことだ。


「ところで質問があるんですけど、俺のこの傷どうやって治したんですか?とても1日で治るようなものではなかったはずなんですが。」


これは一番疑問に思っていたことだ。


「気にすんな、それと、質問に答えようか、答えは簡単なことだ魔法を使って治した、それだけのことだ。」


魔法……だと……?

治癒魔法ってやつか?

だとしたらこの人ただの民間人ってわけじゃなさそうだな。


「あの、……。」


「で、話は変わるんだが、お前に一つ提案がある。助けてやった借りを返すとでも思って聞いてくれなに、お前にとっても悪くない話だ聞いて損はないと思うぞ?」


俺が喋ろうとした瞬間おっさんが話始めたので俺の声はその声に遮られてしまった。

まぁいいか先に向こうの話を聞こう


「提案……ですか?一体なんの?」


「お前、俺の弟子になれ!」


「はっ!?弟子!?」


一体なんのことだ?

まるで意味がわらからないんだが……。


「いきなり言われても意味がわかんねぇよなぁ。俺にはある目的がある……俺は今までそれだけのために生きてきた。」


「目的……ですか、何の?」


「今までといっても数年ほどまえからたがな……。俺の目的は、ある人物を殺すことだ」


「ある人物を……殺す?」


突拍子すぎてさっきからまるで頭が追いついていない。


「そうだ、そのためには、お前の力が必要なんだ。」


「俺の力が必要?言っときますけど俺なんか全然戦力になんかなりませんよ?」


うっ、何だろう、今の言葉自分で言っておいてすごく刺さったんだけど……。

それよりも俺の力が必要ってのはどういうことだ?

確かに俺には女神様から貰った能力で魔力が無限らしいけど魔法の才能ないらしいし、打ち方すらわからない。

そんな俺の力が必要って一体?


「俺はな、こう見えても結構高名な魔道士なんだぞ、で、お前の傷を治している時に気づいたんだが、お前は莫大な魔力を持っている俺くらいの魔道士になると触れた相手の魔法的潜在能力がわかるからな。」


「はぁ、そうですか。」


ということは能力は本物だったということか。

だけど才能ないからマジで宝の持ち腐れを身に染みて実感してるからすごい心にくるんですけど。


「その反応、お前信じてねぇだろ?」


「え?いや、信じてますよもちろん。」


「だったらもうちょっと嬉しそうにしろよ。」


面倒なので適当に流しておこう。


「ジブン二ソンナチカラガアッタナンテ、ヤッター。」


「お前、おちょくってんのか?」


ヤバイ、怒られる。


「いや、ホントに信じてますって。」


「まぁいい、話を戻すとはっきり言ってお前には魔法に才能がない、ただの宝の持ち腐れだな。」


はい、知ってますさっきからそのことでだいぶきてるんでそれ以上そのことについて言うのやめてもらっていいですか?


「だが、俺の弟子になり鍛錬を積めば絶対にお前は最強クラスの魔道士と肩を並べられるほどの魔道士になることができる、それは俺が保証しよう。」


俺が保証しようって言われてもこっちの世界のことなんて知らないからこの人の言っていることにいまいち信用できないんだよな。


「才能がないのに何でだ?と言う顔をしているな。俺がお前に教えるのは、付加魔法って魔法だ。

。この魔法なら才能がないお前にでも極められる」


そんなことは思ってません。

で付加魔法?なんだそれ?


「付加……魔法ですか、なんですそれ?聞いたことないんですが。」


「そら、そうだろうな、こんな魔法使うやつなんていないだろうからな。」


「そんなの使えるようになって最強クラスってラベル低すぎません!?」


「あー、まてまて、今から付加魔法について説明してやるからちゃんと聞けよ?付加魔法ってのは簡単に言えば術者が指定したものに魔法効果を付加できる。しかもこの魔法のレベルが低いから適性がなくても全属性を付加することができる、まあ、その属性効果は本物に比べると劣るがな。」


「なんと言うか……微妙ですね。」


「まだ、全部説明しきってないんだから最後まで聞け、この魔法にはもちろんデメリットも存在する本物の属性魔法には劣るうえに、滅茶苦茶魔力を持ってかれる……だからこんな魔法を使うやつなんていないのさ。」


なめてんのか?こいつ。


「だったらいいです。」


「だがしかし、お前にならデメリットは存在しない!」


「どういうことだ?」


この人説明が下手なのか?わかりやすくまとめて一遍に話せよ。


「つまりこういうことだ、お前には莫大な、それこそ無限にあるかのような魔力がある、言い忘れていたがこの魔法は魔力を注ぎ込んだ分だけその効果も大きくなるもともと持ってかれる魔力が多いお前なら関係ないしな、才能のないお前が最強クラスの魔道士たちとも張り合えるって訳だ。その力があれば俺の目的のための大きな戦力になる……どうだ?」


ものは試しか、こんだけ詳しけりゃ高名な魔道士ってのはホントなんだろうな。


「分かったよ、その話、乗ったぜ。」


「そうか、ありがたい!」


安堵の笑みを浮かべている。


「そういえば、自己紹介がまだだったな。」


確かに師弟の関係になったのだからお互いのことは多少は知っておかないとな。

俺の師匠となるおっさんがまず口を開いた。


「俺は、オストロミス・ガーシスマンだ。」


「俺は、石野賢治だよろしく頼むぜ師匠!」


「……石野賢治か珍しい名前だな、まるで……いや、なんでもない忘れてくれ。」


異世界にきて早速危機に堕ちいるわ軽く挫折するわで散々だったが、師匠がつき諦めていた魔法への活路(最低ランクの魔法だが……)が見えてきた。


今更ではあるがあのモンスターはなぜ突然飛び散ったのか?

突然思い出した。

そのおかげで助かったからいいのだがどうも引っかかる。

それに詳しくは聞けなかったけど師匠の目的のある人物を殺すって……今考えたらすごいことだよな……。

どうしよう。

根拠はないが、何か悪いことが起こるかもしれない。


そんなことを考えながら床につく。

明日から師匠との修行が始まるのだから。


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