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お嬢様の仰せのままに  作者: ワンサイドマウンテン
18/62

西へ

「早速だが賢治、オストロミスの家の場所とその周りの地形を教えてもらおうか。」


「生憎俺は博識が薄くてな土地の名前とか分からないから大分ザックリした感じになるぞ?」


「それでも構いません方角と大体の場所が分かれば何とかなります。」


「そうだな、あの山を越えた先にある集落のはずれにある。」



そう言ってリザルトから西の方角にある山を指さす。

あの山はリザルトに来るときカイルと共にヴェアウルフの群れに襲われたことを思い出す。

あの時は俺の付加魔法が上手く使えず結局逃げ回ってカイルに助けてもらった。



「西か……。シオンよろしく。」


「……姉さんも博識ないからね……。」



なんとなく予想はしていたがやはりシアンも博識はないらしい。

シオンがいなけりゃ詰んでたな……。



「西というと今は廃れてしまってますね……。昔は騎士の街とかで活気があったのですが、モンスターの王国襲撃で王国が滅びた後は荒廃して行き現状、北の次に環境が悪いとか。」


「……そんなところにしばらく住んでいたのか俺。」


「カイルの考えは合っていたということか。」


「そのようですね。ちなみに廃れているとは言っても他の街にに比べてという意味です。昔に比べてというのもありますが。北は最悪ですが。」


「大体の場所が分かったなら早速そこに向かおうぜ。」


「そうですね。でも僕らは西には行ったことがないので賢治さん案内をお願いします。」


「別に構わないが俺もリザルトに行くときに通った道しか分からないぞ?」


「分かってんならいいぜ。で、どの道なんだ?」


「ん?あの山を越えて行くんだが……その山の中にヴェアウルフが大量にいるんだけど。」


「ヴェアウルフなら大丈夫だね姉さん。」


「ああ、そうだな。問題ない。」



ヴェアウルフはカイルが全滅させるのにかなり時間がかかってるんだぞ?

俺は一体なら割と余裕で倒せる。



「じゃ、さっさと行こうぜ。」


「あ、ちょっ待って。俺まだ石とか拾ってな……。」



その言葉は届くことは無く片手剣のみでヴェアウルフの巣窟に足を踏み入れることになる。


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