表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

宮の裏の妖精さん

作者: 糸ナム

ガラン、ガランと

鐘が鳴る。


降りてきた依頼書は受け取られるや否や、

瞬時に内容を確認され、手際よく捺印を押される。


「これは、3番の窓口に。」


手渡された書類を指示とおりに運ぶ。


窓口で受け渡した書類は「健康祈願」と書かれたファイルに挟まれ、

また別の作業区画へと回されていく。


休憩中、定年を間近に控えた作業員2人が、こんなことをぼやいていた。

「家族の健康、彼氏が欲しい、彼女が欲しい、

近頃の若い世代ってのは本当に丸くなったもんだ」

「野心がねぇよな。野心が。若いんだから、もっと上を目指さないといけねぇ」


時代の変化に対応できないオッサン世代はどこにでもいるものだ。


今日から3日間は1年で最も忙しくなる。


多くの人の願いを、お上に伝える大事な勤め。


また次の鐘が響く。

貴重なお時間を使って読んで頂き、ありがとうございます。

昨日より当サイトに投稿を始めました。

一日一短篇を目処に考えていたのですが、すでに折れそうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ