「ようこそ、百合会議室へ」
ども、かつどんでーす。
storyシリーズを進めようと思ったら、何故かこっちを進めてしまった。
storyシリーズは溜めて一気に投稿しようかなと考えてますので、多分2ヶ月後にやっと更新するかもって所です。
ある日、俺佐藤 亮介は生徒会長に連れられてとある場所に訪れた。
「さあ、今から君を皆に紹介するよ、いいね」
「ああ、だがここは一体どういう所なんだ?」
生徒会長に連れられた俺が着いたのはそこまで高くないビルだった。一見何かの会社に見える。
「まぁ、それは見たらというか彼らと話したら分かるよ」
「そうか」
そして生徒会長と俺はその建物の中に入り、社内のエレベーターで3階へ向かった。
俺たちは3階に着いて、エレベーターを降り、正面の扉を開けて中に入った。
「あ、どーも、みなさん集まってますね、俺たちが最後ですか?」
「やあ、会長さん、ええ、あなた達が最後になりますね、お待ちしてました」
扉の向こうの部屋は会議室になっていて、すでに3人の男性が座っていた。
「やだなぁ部長、僕は学校の生徒会長なだけでここの会長ってわけじゃないですよ」
「ただのニックネームですよ、そちらが前に言っていた佐藤君ですか?」
「あ、はい、会長と同じ学校で恋愛相談部の部長をやってます、佐藤 亮介といいます」
「なるほど、佐藤君ですね、ようこそ、百合会議室へ!」
「百合会議室⁈」
何だそれは!百合会議室だと⁉
「まさか、それは…」
「そう!ここは百合会議室、たまにこうして集まり、百合への意見を議論し、また百合イベントなどの情報を交換する場、それが百合会議室だ!」
その瞬間、会議室に謎の風が吹いた、いや、吹いたように見えた。
「くっ、何だこの風、これが噂に聞く百合ソウルの覇気なのか⁉」
「ふっふっふ、俺たちは百合のために生きている、そう勘違いしていないか?違うな、百合に俺たちは必要ない、つまり、俺たちが百合に生かしてもらっているんだ」
「なるほど、確かに百合に必要なのは女性だけ!俺たちは必要ない、必要としてはならないんだ!」
「そう、百合からの恩恵を決して忘れてはならぬ、自分が百合を支えてる?そんなものはただの自意識過剰だ!そんな考えの奴はこの会議室に踏み込む資格などないわ!」
部長からの覇気がさらに増した。
「ぐはっ!自分は百合に必要ない存在…だがしかし!それでも俺は生きる!生きなければ百合を感じる事なんて出来ないからな!
「ほう、これでも挫折せぬとは、大した男だ」
「それに、百合を助けることは出来る!そう、百合を助けるために俺は恋愛相談部を作ったんだー!!」
「ぐぬーーー!!!」
今度は俺から会議室全体に向かって風が吹き出し、すでに座っている3人はついに腰を上げて踏ん張っていた。
「くっこれほどまでの百合ソウルを持っているとは…」
「ああ、かつての部長見たいだ」
「ふむ、問題ないな、合格じゃ」
「へっ?」
合格?何が?
その時、生徒会長が俺に向かって笑いかけた。
「やったな!佐藤、君はこの会議室で議論することを許されたんだ!あれほどの百合ソウル、初めて見たよ!」
「会長さんが一目置くだけはあったな、まぁさすがに予想以上だったが…」
「えっと…」
今のがテストだったのか…
俺はただ部長に負けじと、自分の意見を述べただけなんだけどな。まぁいいか。
こうして俺は百合会議室に参加することとなった。
だが、この会議があんな事になるとはまだ予想していなかった。
……………って、何も起きないからね⁉by元語り手
続くように閉めてますが、次の投稿は未定です。
ってかもう恋愛相談部から飛び出てしまってる…






