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文字遊び遊戯帳(200文字)

初夏の風  (あらすじも200文字)

作者: 白桔梗

 母親の手を離した女の子が走っている


 見上げた山にはまだ雪が残っていた

 橋を横ぎる風は柔らかだけど 

 渓流を渡る風はきっと冷気が残っているだろな

 高く長い橋の真ん中から渓流をのぞきこむ


 おおきな風に包まれた


 吹きあげてくる風は陽の温もりを帯びていた


 ああ、なあんだ、雪解け水はあったかいんだ

 とっくに冬は終わっていたんだ

 私を押し上げる風は夏に向かっているんだ


 心に刻まれた離別の二文字が消えていく


 初夏の風が雪を溶かしていく

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― 新着の感想 ―
[一言] 「大きな風に包まれた」 暖かな大きな風は、女の子の大好きな“先立った人の想い”でしょうか 『さあ私の事は忘れて貴女は先に進みなさい』みたいな 深いお話有り難うございました。
[良い点] あらすじに込められた語り手の気持ちが直接伝わってきて、少し驚いた。 [一言] 冬が大嫌いだからこそ、冬の寒さを忘れさせる夏の訪れを小さなきっかけでもいいから感じてみたかっただろう”わたし”…
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