初夏の風 (あらすじも200文字)
母親の手を離した女の子が走っている
見上げた山にはまだ雪が残っていた
橋を横ぎる風は柔らかだけど
渓流を渡る風はきっと冷気が残っているだろな
高く長い橋の真ん中から渓流をのぞきこむ
おおきな風に包まれた
吹きあげてくる風は陽の温もりを帯びていた
ああ、なあんだ、雪解け水はあったかいんだ
とっくに冬は終わっていたんだ
私を押し上げる風は夏に向かっているんだ
心に刻まれた離別の二文字が消えていく
初夏の風が雪を溶かしていく
母親の手を離した女の子が走っている
見上げた山にはまだ雪が残っていた
橋を横ぎる風は柔らかだけど
渓流を渡る風はきっと冷気が残っているだろな
高く長い橋の真ん中から渓流をのぞきこむ
おおきな風に包まれた
吹きあげてくる風は陽の温もりを帯びていた
ああ、なあんだ、雪解け水はあったかいんだ
とっくに冬は終わっていたんだ
私を押し上げる風は夏に向かっているんだ
心に刻まれた離別の二文字が消えていく
初夏の風が雪を溶かしていく
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