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人形遣いとアルバイト 5

 エクストラダンジョンの代名詞となった魔剣の迷宮。特定の条件を満たすことによって出現するそれは突発的に起こるイベントであり、充分な下準備をしても空振りに終わるというのが殆どだった。


 ダンジョンそのものの攻略は複雑なものではない。極論を言ってしまえば最深部にある魔剣を引き抜くだけで終わるから魔物やダンジョンボスを無視してもクリアはできるが、その方法でクリアしたという話はない。


 出てくる魔物の強さもそうだが、個体の識別が出来ない(最深部のボスは例外)のが一番の弊害だ。いつもの調子で範囲魔法を撃ち込んだら魔法を反射する【リフレクション】を付与されてる個体が紛れていて、それが決め手となってパーティーは全滅といった事故が多発。しかもプレイヤーに襲い掛かってくるときは必ず徒党を組み、攻撃の際はローテーションを組むことでターゲットを絞らせない。


 総合的に評価すれば低レベルのモンスター集団であっても必然的に上位ダンジョンとして数えられる。故に、報酬とも言える魔剣の性能は折り紙付きだ。


 ヴェルトの世界に存在する魔剣シリーズは七二種類。魔剣の迷宮内を探索できる時間は一時間。それを過ぎれば強制死亡。そして一度攻略された迷宮は再出現に一年掛かる。クレームが殺到しそうな仕様ではあるが七二種類の魔剣全てがゲームバランスを崩す仕様であった為に大きく騒がれることはなかった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


(そりゃ五○○年も経てばクールタイムも終わるよな)


 仰向けになった身体を起こして埃をたたき落とす。ランダムテレポートによって飛ばされた場所は何もない通路。それなりの高さから落ちて頭を打った筈なのに痛みはない。


(実はVR世界の中ってオチじゃないよな?)


 結局、それは安全面の問題で実装されることはなかったが実のところかつての弥生がやっていたように倫理コードを弄れば意図的に痛みを感じることができる。勿論彼にそうした趣味はないのでダメージや衝撃を受けると軽いバイブレーションが起動する程度だ。


「リーラ」


 事態が事態なので少しの躊躇いもなくリーラを喚ぶ。咄嗟に召喚された彼女は既に臨戦態勢に入ってる。


「お呼びでしょうか?」

「魔剣の迷宮に入った。索敵を頼む」

「お任せ下さい」


 主人の命令に従い、索敵スキルを発動させて情報を共有化するとダンジョンの地形と一緒に赤い点と緑の点が表示された。


「誰かが魔物と交戦中のようですね」

「いきなりかよ……。急ぐぞリーラ」


 本音を言えばさっさと魔剣を回収して安全を確保したかったが、現状がそれを許さない。一刻も早く二人を保護するべく彼は全力疾走した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「もぉ、一体何ですのこの敵はッ戦いにくくて仕方ありませんわッ!」


 悪態を吐きながら身体を振り、攻撃の隙間を縫うようにチクチクとレイピアを刺す。フリージアのすぐ後ろではアリッサが【スリープミスト】と【パラライズミスト】で足止めに徹する。効果が現れたのは半数で、残り半分は状態異常魔法などものともせず斬り込んでくる。


 異形の影。彼女たちは暫定的に奴等をそう呼んでいる。黒色で塗りつぶされた身長と体格が全く同じ人型の何か。そのくせ個体毎に使ってくるスキルや魔法、戦法が違うときた。


 一体二体ならまだしも、二○体にもなればいちいち個体を覚えていられない。現にフリージアは自分が相手している敵が【物理軽減】持ちの魔物であることに気付いていない。もし冒険者としての経験が豊富ならば当てたときの手応えでそれを察してアリッサに援護を要求しただろう。経験の浅い彼女たちではそれに気付けというのは酷な話だ。


「アリッサ!」

「長く持ちそうにありません。節約しても一○分が限界かと……」


 ギリッと、歯軋りをする。二対二○という数の暴力にさらされている中、二人は善戦しているものの、決定打になる一撃を与えられず膠着状態が続いてる。逆に言えばこの膠着状態が崩れたとき、勝負は一瞬で決まる。


 何度目になるかも分からない、異形の影が三体同時にフリージアへと肉薄する。避けるという選択肢はない。防御力の低いアリッサへ攻撃を通す訳にはいかないが故に受けを強いられる。【ナイト】や【クルセイダー】ならまだしも、手数重視の【フェザーナイト】では受け方を間違えればそのまま死に繋がる。


 半ば強引に先制して攻撃スキルで無理矢理押し出して【バレット】で牽制。だが横から迫ってきた異形の影には対処できなかった。


 異形の影の腕がフリージアの伸びきった腕に直撃。レイピアを持つ右腕に強い衝撃が走り、それを皮切りに控えていた影たちが押し寄せてくる。アリッサが【ヒール】をかけようとするがノックバック攻撃で吹き飛ばされた。


 もはやこれまでかと、覚悟を決めるフリージア。目の前には剣士系のスキルと思われる技を発動させた異形の影。次の瞬間にはあれが直撃して、自分の身体はバラバラにされるのだろう。


 しかし──そんな彼女の考えを吹き飛ばしたのはフリージアを殺そうとした異形の影の突然死だった。


 頭上からバッと躍り出た黒い影。異形の影を捉えたかと思った次の瞬間には既に中空へ放り投げられ、消滅する。異形の影たちは乱入者へ殺到するも、一匹も例外に漏れることなく投げ飛ばされて瞬殺という運命を辿った。


(あの男ですの……?)


 だとしたらとんだ醜態を見せたことになる。あれだけ大口を叩いて置いた手前、魔物に苦戦した挙げ句ボロボロになった姿など羞恥の極みだ。


「大丈夫ですか?」


 もし声を掛けていたのが弥生なら強がったかも知れない。だが声の主が彼でないと知ったフリージアは素直にその行為に甘えた。


 見たこともない女性だ。小顔で濡羽色のショートヘアー。悪鬼蔓延るダンジョン内であるにも関わらず身に付けてるそれは鎧や胸当てといった装備ではない。手首をすっぽり覆う袖口に花模様をあしらった、これまた無駄に腕を覆う部分から布が垂れ下がった不思議な衣装。冒険者とは言え、貴族の端くれであるフリージアも見たことのない衣装だ。


「苦戦しているみたいだったから助太刀したけど、もしかして迷惑だった?」

「……いいえ、危ないところを助けて頂いて助かりましたわ」


 自分たちを助けてくれた女性を、正面から改めて観察する。助けに入ったとき、彼女は一切の武器を使っていなかったところからして徒手空拳での戦闘を得意とするのだろうか。それにしては妙に動きづらい服装だし、冒険者と言われても信じる方が難しい。


「私からも御礼を言わせて下さい危ないところを助けて頂いて本当にありがとう御座います」

「ううん。困ったときはお互い様でしょ。……まぁこうなった原因は私にある訳だけど………」

「こうなった原因?」

「あー、うん……。すっごく言いづらいんだけどね、うっかり魔剣落としちゃったの。で、そのせいで遺跡があっという間に魔剣の迷宮になっちゃったっていうか……まぁそんなところかな?」

「はぁ……」


 どうやら彼女たちには通じなかったらしい。もしプレイヤーが聞けば嬉々として魔剣を我が物とする為に奔走したことだろう。ゲーマーとは皆、レアアイテムに目がない生き物なのだ。


 勿論、フリージアもアリッサも魔剣がどういうものなのかを知らない訳ではない。ただ、それは五○○年以上も昔に存在した伝説級の武器であるが為に現存しているという考えに至らなかっただけだ。


「ここで会ったのも何かの縁だし、自己紹介でもする?」

「そうですわね。では、まずは私から……」


 こほん……と、わざとらしく咳払いしてから慣れた仕草でお辞儀をするフリージア。この辺りは流石貴族令嬢といったところか。


「私、シューレで冒険者をしております、フリージア・ファルエンと申します。こちらは私の付き人のアリッサです」

「フリージアさんとアリッサさんね。私は天城紫。よろしくね」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 結論から言えば、近くで交戦していたのはフリージアたちではなかった。


「いや、まさかあのときの人形遣いとまた会うことが出来たなんて。人生何が起こるか分からないね」

「……なんで貴女がここに?」


 魔物に襲われていた女性──マリアに【ヒール】を掛けながら尋ねる。


「何故かって? 勿論人形の為に決まっているじゃないか! ……いや、君ほどの人形遣いならピンと来ないかも知れないがこの遺跡に住むゴブリンメイジの中にはごく稀に魔力の布というアイテムを落とすんだ。魔力で人形を操る、というぐらいだから或いは有用なアイテムなんじゃないかと思ってこうして来てみたんだが、この有様という訳さ」


 どうも彼女のレアドロップ収集の邪魔をしてしまったらしい。魔力の布というアイテムがどんなものかは知らないが、恐らくマリアの見立ては正しいというのが素直な見解だ。金属のような人工的な物ほど防御面では優れる反面、稼働に費やすMPは多かった…………ような気がする。


「私が魔剣の回収をしましょうか?」


 刀身に付いた血をビュンッと払い落としてリーラが尋ねる。魔剣の迷宮のせいでマリアを襲っていた魔物の正体は分からなかったが、敵のレベルは高くても一二○程度だろうと彼は暫定的な結論を出した。その基準通りなら魔剣の守護者はドレイクを一回り強化した魔物か。


「…………いや、魔剣の回収は俺がしとく。索敵・感知共に優れたお前が二人と合流した方が確実だろう。行け」

「承知しました。……ご武運を」


 ぺこりと頭を下げて、振り向きざまに駆け出す。

 正直、リーラがいなくなるのは戦力的な意味で心細い。かと言ってマリアを連れながらの探索は時間が掛かる。必然的に戦力を分断せざるを得ない。


「まっ、この辺の敵は雑魚だし何とかなるか」


 自分に言い聞かせるように言って、マイセットから適当な装備セットを選択して一瞬で武装する。ついでに武具と一緒に両脇に現れた二体の人形。どちらも学生服を着ているがどこの学校をモデルにしたかは覚えてない。因みにセーラー服を着ている娘はセーラ、ジャンパースカートの娘はジャネットと言う。そしてこれに食い付かないマリアではない。


「ほぅ。やはり人形は彼女だけではなかったか。……というかキミ、私の目がおかしくなければその人形たちも人間そっくりに見えるのだが? しかも人形本体だけでなく彼女たちの着ている服装……見たことのないデザインだね。平民の服とも違うがさりとて貴族の息女が好むようなデザインでもない。もしかして趣味で裁縫でもしてたのかい?」

「まぁ、愛の成せる業ってことで」


 美しくなければ人形とは言えない──

 若かりし頃の彼が残した言葉だ。感覚としてはフランスで活躍するような一流の料理人が自分の作った料理を芸術品と胸を張って豪語するようなものだが周りのプレイヤーからは『いやお前、頭おかしいだろ』と、白い目で見られていた。


 作るなら美しいものがいい、犯しがたい美を汚してこそ至高の背徳感を得られるのだから──

 愛でるなら面倒な人間より従順な人形がいい、裏切ることも傷付けることもないから──


(うぉおおおおおおっ、なんか思い出したら頭抱えたくなってきたーッ!)


 リーラとの再会で少しは耐性が付いたかと思ったがどうやら若い頃の過ちへの耐性は一朝一夕で身に付くものではないらし。


「心配無用です、マスター」


 ぽんっと、頭を抱えてしゃがみ込んだ弥生の肩にそっと手を添える人形。見上げれば彼を慈しむような優しい微笑みを浮かべている。きっと彼女は気落ちした自分を励まそうとしていると思った。この瞬間までは。


「嫌なことがあればヌいてスッキリすればいいと──」

「だから昔のことを掘り返すなぁあああっ!」


 直後、甘い蜜の香りに釣られるように異形の影がポップした。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 彼の絶叫が原因でわらわざと群がる魔物を屠り、ボス部屋の前で一息付く弥生たち一同。こうしたダンジョンは一つの例に漏れることなくボス部屋前は安全圏となってる。ただ、扉一枚隔てても尚禍々しい空気は払拭できないので本格的な休憩には程遠くとも、安全に一息付けるというメリットは大きい。


 壁に寄りかかり、大きく溜め息を吐いて一同を見渡す弥生。セーラとジャネットは腕を伸ばしたり背中を反らしたりしている。実に人間くさい仕草だ。疲れないのに。


 マリアは先の戦闘で破損した人形の修復。それも後数分もすれば終わる。


「マリアさん、意外と戦えるんですね」


 良い意味での計算外はマリアが戦力として数えられたことだ。出現モンスターの殆どが何かしらのバステ耐性が低く、そこを突いて一度二襲い掛かってくる異形の影の制御をしていた。


「ふっ、当然だとも。人形遣いたるもの、キミのように実戦に通じる護身術の一つぐらい身に付けておくのが当然というものさ」

「いや、俺のはそんな立派なものじゃないんですけど……」


 MMORPGの宿命か、彼の戦闘は装備・スキルに頼っているところが大きい。自然回復に任せてのスキル連発に廃装備によるごり押し。人形を従えての多角攻撃。勿論、被弾しないように留意こそしていたが幼い頃から訓練に明け暮れてきたこの世界の人たちのことを思うとどうしても誇れる気持ちになれない。死角からの奇襲に対処できるのもパッシブスキルの恩恵があってこそだ。今だってマリアが『謙遜は良くないぞ、キミ』と、笑いながら肩を叩いている。


(正真正銘のチートだよなぁ)


 この手の話の主人公は大抵、自分の力で困難を突破するか転生・トリップの際に一緒になってきたチート能力でどうにかするのが定石。弥生は後者だがこちらの場合、慣れ親しんだ力が現実のものになった、というべきか。


 長年VRゲームで遊んでいたこともあって多少は身体の使い方も心得ている。だからこそ、スキルや装備の恩恵を抜きにして戦えばどうなるかは容易に想像できる。複数のステータスがカンストしたからと言ってそれがイコール最強ではない。ステータスの強さだけで戦うなら装備で固めた未転生キャラにだって負けるのだから。


「そろそろ行きましょうか」


 弥生の声にマリアが応じ、それに会わせてジャネットが片っ端からバフを掛ける。全員に支援が行き渡ったのを確認して扉を開ける。


 ズズズズ……と、積み荷を引きずるような音を立てながら扉を開き、身構える。

 ボス部屋は四方四○メートルの、初級ダンジョンでは良く見られる広いだけの空間。その一番奥にある台座に開いた棺桶。


 そして──壁と同一化している、迷宮の心臓とも言える魔剣を持った魔物。

 羊のような頭部と筋肉が割れた上半身。そして石で作られた剣、槍、棘が無数に突き出てくる。ヴェルトオンラインに登場するモンスター全てを覚えているほどの廃人ではなかった弥生だが、この特徴的過ぎるボスモンスターはしっかりと覚えていた。


「あの魔物は……文献で見た通りの魔物ならデビルウォールと言ったところか」

「えぇ。アレはデビルウォールです」


 デビルウォール。

 レベル一五○に分類されるボスモンスター。回避力を犠牲にしてまで得た高いHPと攻撃力・防御力。二○○レベル程度しかないジャネットとセーラでは数発受けただけで破壊されるだろう。


 とはいえ、デビルウォールはある程度のレベルと装備が整えばソロでも充分狩れるようなボスだが、一つだけ注意しなければならないスキルがある。


 デビルウォールが反対側の壁際までプレイヤーを追い詰めた時のみ発動する【圧殺】──これが発動すれば最後、どんな対策を取っても確実に死ぬ。


 重厚な音を立てながら迫り来る巨大な壁。逃げ場のない部屋。刻一刻と迫るデッドライン。早く倒れろと躍起になって自慢の武器にスキルで応戦するプレイヤー。そんな彼らを嘲笑うかのように突如訪れる【圧殺】による一撃死。


(デビルウォールがボスかぁ……)


 時間内に倒すだけなら可能かも知れないが、魔剣を装備しているという点が厄介極まりない。見覚えのある魔剣だが、肝心の効果が思い出せない。


「ふむ。困ったな。私も、私の使う人形も遠距離攻撃は不得手だ。キミはどうだ?」

「あぁ、その辺は大丈夫ですよ。遠・中・近、全ての距離で戦えますから。ただ、それでも普通に戦った場合、倒しきるのは難しいと思います」


 パッチが当てられる前のデビルウォール攻略は非常に楽だった。超・長距離からの集中砲火による攻撃。時間は掛かるがこれでどうにかなったが修正後は動き出して初めてダメージ判定が行われる仕様となった。


(パッチ前ならいいんだけど……)


 念のため、部屋に入らず魔法を撃ち込んでみる。撃ち込んだ魔法はデビルウォールに当たる直前で見えない力によって掻き消された。パッチが当てられたときと同じ現象だ。


(しゃーない、ハメ技使うか)


 どちらかと言えば真面目に戦ってゲームを楽しむ派な弥生としては気が進まないが魔剣回収が目的である手前、自分のこだわりは捨てるべきだろう。


「マスター、どうします?」

「あー、うん。気が進まないけど楽して勝つ」

「楽して勝つだって?」


 あまりに不謹慎な発言に思わずマリアが反駁する。


「何を馬鹿なこと言うんだキミは。いいかい、さっきの通りデビルウォールは動き出さない限りあらゆるダメージを無効化するバリアに守られてる。そしてヤツが動き出せばそのバリアは部屋全体に行き渡る。つまり、壁や床に穴を開けるのも不可能だ。つまり、私達に残された手段はただ一つ。真正面から──」

「マリアさん、マスターもう動いてますよ」


 マリアの小言には耳を貸さず、我関せずとばかりに部屋へ入り込む。その瞬間、勢いよく扉が閉まり二人を完全に分断する。


 今、ボス部屋に居るのは弥生ただ一人。如何に彼がカンストプレイヤーであっても手持ちの人形では火力が足りず、時間内に倒すことは到底不可能だ。


 にも関わらず、彼は緊張などしてない。デビルウォールは既に動き出している。石畳を削りながらゆっくりと、しかし確実に距離を詰めてる。対する弥生は何処までもマイペース。いや、アイテムストレージにしまっておいた酒を取り出して一杯引っ掛ける余裕すら見せてる。


「……まずっ。町に帰ったら美味い酒でも買うか」


 空になった瓶を投げ捨てて肩の凝りをほぐして彼は宣誓する。そのスキルの名を──


「──ユニークスキル【義手製造】発動」

始めは真面目な戦闘シーン考えてました……けど、なんかお気楽主人公っぽくないってことでハメ技上等路線にしました。

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