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例えることができた小話

作者: Ryo&将太

まえがき


とある会社の人事担当の温田(おんだ)

入社5年目の男性社員です。

今年に入り、温田は会社から転勤の辞令を受けます。

転勤先にて、人手が足りないため、

応援に行ってほしいようです。

また社内での彼の頑張りが評価されたようで、

転勤先ではリーダーになるようです。

そして、転勤先に向けて、

身の回りを整理していました。

すると、過去に自分が担当していた

面接の資料が出てきました。

改めて読み返してみると、

彼は偶然にもある共通点を見つけました。

そこから、みんなにこの事を共有したいと思い、

この本を執筆します。


当時の彼は、順調に面接が進んでいくと

思っていたようです。

しかし、途中で予期せぬ事態が起きてしまいます。


彼が見つけた共通するものとはいったい何なのか?

果たして、彼は無事、面接を終わらせて、

何名か採用する事ができたのか?

そして、その後の転勤先で彼を待っているものとは?

〈登場人物〉

温田 将太 (おんだ しょうた)

男性 27歳

身長・体重 170cm・60kg

性格 : 人が好き/次からは失敗しない/ポジティブ思考

A株式会社 本社 総務部第一課グループ

社歴 : 5年目



目次

第一章  紹介

第二章  人材分析

第三章  共通点を探る

第四章  面接結果とその後

あとがき



第一章  紹介


私はA株式会社の人事担当している温田将太(おんだしょうた)と言います。

今年に入って会社から転勤の辞令が出ました。

転勤先でリーダーとして頑張ってくれと言われました。

弊社では5年目、10年目、15年目・・・の区切りで

辞令が出るみたいです。


そして、ここからは昨年に人事担当していた時の話です。

昨年、弊社に8名の学生が面接に来られました。

その8名の学生さんに、ある共通点を見つけました。

それは転勤に伴って書類整理をしていた時、

資料を読み返した事で気づくことができました。

今回はその事を読者さんとも共有したいと思い、

こうして文章に起こしてみようと思いました。

この話は私と学生さんの面接形式で

紹介していこうと思います。


〈お断りと本の構成について〉

この話に出てくる私、温田を含めた

すべての登場人物や話などはすべてフィクションです。

実在するものとは一切関係ありません。

一部、情報にぼかし(○✕△など)を入れております。

個人情報を扱っているためです。ご了承ください。

第二章の人材分析におきましては、ほとんどを

私と学生の面接会話を中心にした構成にしています。

理由は共通点を探る事に集中して頂きたいからです。

第三章の共通点を探るにおきましては、

私なりの共通していた点をご用意しています。


〈この本の使い方について〉

①最後まで読んで答え合わせをする。

②途中で回答が分かれば、そこから答え合わせをする。

③その他、ご自由な読み方をする。


〈注意点について〉

筆者はこの本が初めての執筆です。

言葉遣いなどのおかしなところや

至らないところなどあるかもしれません。

温かい心で読み進めて頂ますよう、

何卒、よろしくお願いいたします。



                  作者 温田将太

                ○○年○○月○○日



第二章  人材分析


私が勤めていますA株式会社です。

ここはA株式会社の面接室です。

本日は快晴です。

もうまもなく、面接の時間となります。

本日、8名の学生が面接予定となっております。

面接時間は14時〜16時を予定しています。

時間は1人15分を見ています。

私は気合を入れていました。

さて時間になりました。

私は面接室を出て部屋の外で待っている

学生さんたちに声をかけました。

本日の面接時間や待っている間の注意点、

面接が終わった後の事など簡単に説明しました。

説明後、私は最初の学生さんを面接室へと招きました。

この後、順番に学生さんが入ってくる予定です。

それでは面接スタートです。


学生1人目


『温田』どうぞ。

「学生1」失礼いたします。

     本日はよろしくお願いいたします。

『温田』こちらこそ、よろしくお願いします。

    どうぞ、お座りください。

「学生1」はい。失礼します。

『温田』それでは初めに簡単な自己紹介をお願いします。

「学生1」はい。私は物事に対して着実に1歩ずつ前に

     進んでいける性格です。

     今現在、○○についての研究を行っている

     のですが、 この性格によって、 失敗を恐れ

     ずに前進していった結果、△△が得られ、

     論文発表する事が出来ました。

『温田』ふむふむ。それはすごいですね。

    なぜ、失敗を恐れずに進んで行けたのですか?

「学生1」はい。過去に□□の経験をしました。

     その時、たくさんの○△□の体験をした事が

     自分の自信につながりました。

     そのため、着実に1歩ずつ進んでいく事が

     怖くなくなったんだと思います。

『温田』なるほど。○△□の体験をしたんですね。

    その事について、もう少しお尋ねしても

    よろしいでしょうか?

「学生1」はい。

『温田』○△□の経験をした事で、どのような力を

    手に入れたのでしょうか?

「学生1」はい。3つあります。1つ目は視野が広く

     なり、今までの1歩先に進む力に加えて

     2つの未来を見て、その3つから選択して

     進む方向を決められるようになりました。

     2つ目は同じ視野でも、横のつながり

     である同級生との話し合いに積極的に

     参加するようになり、多くの意見を

     取り込んで知識をどんどん吸収して

     いけるようになりました。

     最後は振り返る力です。

     過去に体験、経験した事を今に活かして、

     多くの事を学んでいけるようになりました。

『温田』なるほど。そうなんですね。

    それらの力は普段、どのようなタイミングで

    使われるのでしょうか?


~8分経過~


「学生1」はい。主に問題や課題に当たった時だと

     思います。仕事はたくさんの問題や課題が

     あると思います。そんな時、私の3つの力と

     元々持っている着実に1歩ずつ前に進んで

     いける性格をうまく使って、仕事に向かって

     行きたいです。よろしくお願いいたします。

『温田』はい。わかりました。

    それでは次に弊社への志望動機をお願いします。

「学生1」はい。御社の✕✕に魅力を感じました。

     その事について調べたところ、そこに私の力が

     活かせるのではないかと感じました。

『温田』どんなふうに活かせそうですか?

「学生1」はい。御社の✕✕と私の経験してきた○△□に

     おきまして、✕○のように取り組んでいけば、

     △□のような結果が得られ、

     御社に貢献できるのではないかと感じました。

『温田』なるほど。わかりました。

    ありがとうございます。


~12分経過~


『温田』それでは最後に何か質問はありますか?

「学生1」はい。1点、よろしいでしょうか?

『温田』はい、どうぞ。

「学生1」御社の✕✕ですが、どのようにして

     成し遂げられたのでしょうか?

『温田』はい。私が知る限りですと、✕□△として、

    ○年行い、試行錯誤の上、達成したと

    ○○部の担当者より聞いております。

「学生1」はい。ありがとうございます。

『温田』他にはよろしかったですか?

「学生1」はい。

『温田』それでは、面接は以上になります。

    結果は遅くとも1週間後までにご連絡致します。

    今しばらくお待ちくださいますよう、

    よろしくお願いします。

    それでは、本日はお疲れ様でした。

    お気を付けてお帰り下さい。

「学生1」はい。本日は貴重なお時間を割いていただき、

     ありがとうございました。

     何卒、よろしくお願いいたします。

     それでは、失礼致します。


学生2人目


『温田』それでは次の方、どうぞ。

「学生2」失礼致します。

     本日は、よろしくお願いします。

『温田』こちらこそ、よろしくお願いします。

    どうぞ、お座りください。

「学生2」失礼します。

『温田』それでは初めに簡単な自己紹介をお願いします。

「学生2」私は1歩先に進む力と2つの未来を見て進み、

     物事に取り組む事が出来ます。

     また、2つの過去を同時に振り返り、

     それらを分析して今現在、活かせる方を選択、

     そして、それを今の力に変えて取り組んで

     いく事が出来ます。

『温田』ほう。それから。

「学生2」○○な経験もしてきまして、その時は

     自分の強みに加えて、仲間内で激しい

     議論をして切磋琢磨してきました。

     それにより、今日までで貴重な知識と

     経験・体験を積んでくる事が出来ました。

『温田』はい。分かりました。

    それでは、あなたの弱みは何ですか?

「学生2」私の弱みは○○が起こるまで

     自分のプライドが邪魔をしてか、

     仲間内で議論が出来ません。

     この時、過去を振り返ることも出来ません。

『温田』どのようなプライドですか?

「学生2」無知であることだと思います。

     そのため、事前に調査をしたり、

     調べものをしたりして、

     知識を身に付ける必要があります。

『温田』そうですか。分かりました。

    強みが活かされた経験は何かありますか?

「学生2」アルバイトであります。

     書店でアルバイトをしているのですが、

     ある時、✕✕というミスを私の強みを使い、

     事前に察知して回避する事が出来ました。

『温田』なるほど。そうなんですね。

    なぜ察知できて回避できたと言えるのですか?


~8分経過~


「学生2」事前に調べていた事と雰囲気から

     察していたと思います。

     またその時は店長から、

     (君が○○してくれたおかげで、

     事前に防げたよ)と言われたからです。

『温田』はい。わかりました。

    それでは次に弊社への志望動機をお願いします。

「学生2」御社に入社する事が出来ましたら、

     ✕✕のような事をやって、△□のように

     成長し、仲間内で切磋琢磨しながら、

     御社に貢献していきたいと思ったからです。

『温田』そうですか。分かりました。

    履歴書にランニングがお好きとありますが、

    1日、どのくらい歩かれるのですか?

「学生2」朝と夜に30kmです。

     体力には自信があります。

『温田』いつ頃から始めたのですか?

「学生2」小学生のころからやっています。


~12分経過~


『温田』それでは最後に、何か質問はありますか?

「学生2」1点あります。

『温田』はい。どうぞ。

「学生2」御社には、どういった性格や考えを

     持った方が多いのでしょうか?

『温田』そうですね。弊社は理系文系も関係なく

    採用しています。自分のこだわりを上手く

    コントロールして仕事に熱心に取り組み成果を

    出す方もいれば、自分の知識を最大限に

    引き出して取り組んでいる方もいます。

「学生2」分かりました。ありがとうございます。

『温田』他にはよろしかったですか?

「学生2」大丈夫です。ありがとうございます。

『温田』それでは、面接は以上になります。

    結果は遅くとも1週間後までにご連絡致します。

    今しばらくお待ちくださいますよう、

    よろしくお願いします。

    それでは、本日はお疲れ様でした。

    お気を付けてお帰り下さい。

「学生2」本日はありがとうございました。

     失礼します。


学生3人目


『温田』それでは次の方、どうぞ。

「学生3」失礼致します。

     本日は、よろしくお願いします。

『温田』こちらこそ、よろしくお願いします。

    どうぞ、お座りください。

「学生3」はい。失礼します。

『温田』それでは初めに簡単な自己紹介をお願いします。

「学生3」はい。私は行動力とその範囲が抜群だと

     自負しています。

     その根拠としますのは、これまで興味を

     持ったものは全てチャレンジしてきました。

     学業から始まり、アルバイトやスポーツ、

     占い、マジックなどです。

『温田』それはすごいですね。

    囲碁や将棋、オセロ、手芸や裁縫、

    料理、旅行などもありますか?

「学生3」はい。学生の間は自由があるため、

     可能な限りでこなしてきました。

『温田』履歴書の趣味にはドライブや旅行、

    将棋、スキーとありますが、

    これは長く続いている趣味を

    お書きになったということですか?

「学生3」はい。そうです。

     特に旅をすることが大好きで、

     この前の夏休みはオーストラリアと

     ニュージーランドに行ってきました。

『温田』お一人で行かれたのですか?

「学生3」海外旅行は家族と行きました。

     そこで、ある事件に巻き込まれたんです。

『温田』どんな事件に巻き込まれたんですか?


~5分経過~


「学生3」オーストラリアの空港に降りたときの事です。      1人の小さな女の子が、私のところに

     来まして、こう言ったんです。

    "これを売らないと今日食べる分がないの”っと。

『温田』うんうん。それでどうされたんですか?

「学生3」はい。私のお小遣いで、

     その女の子が売っていたものを買いました。

     最後に私は、頑張ってねっと言ったら、

     女の子が笑顔になり、喜んでいました。

     私は良い事をしたんだと感じた事件でした。

『温田』それは良かったですね。

    また、お上手な英語も

    ありがとうございました。

    それでは次に弊社への志望動機をお願いします。

「学生3」はい。御社の△△部門を希望しております。

     以前、御社の企業説明会に参加させて

     頂いた際、△△部の〇〇様からお話しを

     聞いて、大変感銘を受けました。

     同じ部門にて働き、たくさんの事を学んで、

     御社へ貢献していきたいと考えております。

     何卒、よろしくお願いいたします。

『温田』そうなんですね。○○に伝えておきますね。

    ちなみに、もし異なる部門に配属になった

    場合、どうされますか?

「学生3」はい。○○様から伺ったのですが、

     ○○様も最初は異なる部門とのことでした。

     その後、功績が認められ、念願だった部門へ

     配置換えをお願いしたところ、

     叶ったと伺っております。

『温田』そうですね。

「学生3」はい。そのため、たとえ初めは異なる

     部門でも、私の強みである行動力と

     その範囲の力で多くの功績を残して、

     △△部門を目指していきたいと

     考えております。


~10分経過~


『温田』そうですか。分かりました。

    そうなれるよう頑張ってくださいね。

    少しお聞きしたいのですが、よろしいですか?

「学生3」はい。

『温田』一番好きな乗り物は何ですか?

    履歴書に鉄道模型の採集や車、バイクなど、

    色々な乗り物がありますよね。

「学生3」はい。その中でも地下鉄が一番好きです。

『温田』地下鉄ですか。それは何故ですか?

「学生3」はい。地下鉄と言いながら、

     外を走ることがあります。

     私はこの2面性が好きなんです。

     飛行機は元々屋外に出ていますし、

     車もバイクも基本、屋外のみです。

     乗り物の中で地下鉄は地下と地上なんです。

     そこが面白いためです。


~13分経過~


『温田』そうなんですね。分かりました。

    それでは最後に、何か質問はありますか?

「学生3」はい。休日のことで質問があります。

『温田』はい。どうぞ。

「学生3」御社の有給休暇の取得率は

     どのくらいでしょうか?

『温田』1年で見ると全体の約80%でしょうか。

    弊社は3ヶ月という期間で区切っています。

    この区切りはまだ取得していない社員に

    取得をお願いしております。

    ただ、この時、強制は絶対にしません。

    協力して頂いた社員へは賞与査定などに

    反映させて頂いております。

    これにより、以前の40%から倍に

    する事が出来ました。

「学生3」そうなのですね。ありがとうございます。

『温田』他にはよろしかったですか?

「学生3」はい、大丈夫です。ありがとうございます。

『温田』それでは、面接は以上になります。

    結果は遅くとも1週間後までにご連絡致します。

    今しばらくお待ちくださいますよう、

    よろしくお願いします。

    それでは、本日はお疲れ様でした。

    お気を付けてお帰り下さい。

「学生3」はい。本日は楽しい時間を過ごす

     事が出来ました。ありがとうございました。

『温田』こちらこそ、楽しい時間を過ごせました。

    ありがとうございました。

「学生3」それでは失礼します。


〜面接官の電話の音と異変〜


ここで、私の上司から電話がかかってきました。

急な案件により、予定時間を 30~60分ほど

早めて欲しいとの事でした。

また、上司の上司からも許可をもらっている

との事でした。

私は急きょ、複数名の面接に切り替えても良いか、

その場で上司へ相談しました。

そして、許可をもらい、

複数名で対応していく事になりました。

その後、持っている学生さんに事情を話しました。

学生さんからも了承をもらう事ができ、

次からは複数名の面接に切り替えました。

しかし、ここで思わぬハプニングが起きました。


7人目の学生さんが、急に顔色を

悪くしてしまったのです。

私はすかさず理由や容体などを尋ねました。

どうやら極度の緊張で、

お腹を崩してしまったようです。

すぐに、お手洗いに行くよう促しました。

私は同時に事務所に戻り、水と薬を持って、

それを学生さんに飲ませて落ち着かせました。

落ち着いたところで、

その学生さんに確認を取りました。

また、その学生さんには日を

改める事ができるとも伝えました。

結果、本日このまま続けたいとの事でしたので、

面接を再開することにしました。


学生 4~6人目


『温田』それでは3名の方、どうぞ。

「学生 4、5、6」失礼致します。

         本日は、よろしくお願いします。

『温田』急な対応をお願いしてしまい

    申し訳ございません。

    こちらこそ、よろしくお願いします。

    どうぞ、お座りください。

「学生4、5、6」失礼します。

『温田』それでは初めに簡単な自己紹介をお願いします。

    初めに、4人目の方から順にどうぞ。

「学生4」はい。僕はすぐ行動を移す人間です。

     これまでの研究も学業もまずは動いて、

     分からないことは後で調べる人間です。

     結果、これまで成功も失敗も半分半分でした。 『温田』はい。分かりました。

    では、5人目の方、どうぞ。

「学生5」私は猪突猛進です。

     最後までやらないと気が済まない性格です。

     部活は薙刀をしているのですが、

     部活が終わっても練習していました。

     高校生の時は優勝しました。

     全国大会の準優勝までいきました。

『温田』おー!それはすごいですね。

    今はどうですか?

「学生5」今も県大会で優勝してますし、

     昨年、全国大会で優勝しました。

『温田』おー!すごいですね。

    ちなみに、あなたの最後には何か

    自分なりの指標がありますか?

「学生5」体力ですと動かなくなるまでで、

     学業ですと指の感覚がなくなるまでです。

『温田』なるほど。分かりました。

    それでは、6人目の方、どうぞ。

「学生6」はい。私はあっと驚く行動力の持ち主です。

『温田』ほう。それは何ですか?

「学生6」はい。例えば、泳ぎたい!と感じたとき、

     どうされますか?

『温田』海やプールに行きますね。

「学生6」はい。そうですね。

     私も海に行くのですが海外まで行きます。

『温田』え?海外まで行くんですか?

「学生6」はい。ドーバー海峡に挑戦した事があります。

     最近はオホーツク海を横断しました。

『温田』それは驚きました。まさかです。

    近場の海やプールかと。

    分かりました。

    それでは次に弊社への志望動機をお願いします。

    それでは、今度は6人目の学生さんから

    お願いします。

「学生6」はい。御社の企業説明会の際、

     □□の△△様からお話しを聞いて御社と大変

     近いものを感じました。

     △△様は✕✕と考えながら、

     お仕事に取り組んでいるところでも

     御社に共感できたからです。

『温田』はい。分かりました。

    それでは、次に、5人目の方、 どうぞ。

「学生5」私は御社のオリジナル□△事業に興味があり、

     ご応募しました。

     この事業は成果をとことん追い続け、

     成し遂げて世界に通用するものをうみだすと

     ありましたので、私の性格とあっている

     のではないかと感じたからです。

『温田』はい。分かりました。

    それでは、最後に、4人目の方、どうぞ。

「学生4」はい。僕が御社に入社できましたら、

     △○□が得られるように行動し、

     ✕✕を得て御社に貢献していきたい

     と考えています。

『温田』 △○□が得られるようにですか?

     それは、どういうことなのでしょうか?

「学生4」あ、はい。△□と言う風に考えていまして。

     ○✕となり、△○□がうまれて、

     ✕✕になるのではないかと思いました。

『温田』あ、そういうことですか。分かりました。

    それでは最後に何か質問はありますか?

「学生4、5、6」大丈夫です。

『温田』分かりました。

    それでは、面接は以上になります。

    結果は遅くとも1週間後までにご連絡致します。

    今しばらくお待ちくださいますよう、

    よろしくお願いします。

    それでは、本日はお疲れ様でした。

    お気を付けてお帰り下さい。

「学生4、5、6」失礼致します。


現在の時刻は15時10分となりました。


学生 7~8人目


『温田』それでは、最後の2名の方、どうぞ。

「学生7、8」失礼致します。

      本日は、よろしくお願いします。

『温田』急な対応をお願いしてしまい

    申し訳ございません。

    どうぞ、お座りください。

    こちらこそ、よろしくお願いします。

「学生7、8」失礼します。

『温田』 お腹はもう大丈夫ですか?

「学生7」はい。おかげさまで良くなりました。

     ありがとうございました。

『温田』それは良かったです。

    また、もし体調が悪くなったら、

    遠慮なくおっしゃってくださいね。

    それでは初めに簡単な自己紹介をお願いします。

    7人目の方から順にどうぞ。

「学生7」はい。私の強みは1歩先に進む力と

     2つの未来を見て、3つの道から慎重に

     進む方向を決められる事です。

     また、同級生との話し合いにも積極的に

     参加して、多くの意見を取り込んで知識を

     どんどん吸収していける事です。

     過去に体験、経験した事も学んでいるため、

     しっかり記憶していて、常に過去を振り返り、

     吸収して活かせていける力も持っています。

『温田』なるほど。分かりました。

    次に、8人目の方、どうぞ。

「学生8」はい。私は未来も現在も過去の事も

     着実に一歩ずつこなしてきた人間です。

     毎朝、起床してから夜の就寝まで、

     一歩先の未来をしっかりと考えながら

     今を行動して、今の周りの人と協調しながら

     過去の事も内省しつつ、前へ進んでいきます。

『温田』はい。分かりました。

    お二方ともありがとうございました。

    それでは次に弊社への志望動機をお願いします。

    それでは、7人目の学生さんからお願いします。

「学生7」はい。

     御社の未来ビジョンに共感したからです。

     企業説明会の際、御社の未来ビジョンを聞いて

     御社に興味を持ちました。

     その後、御社の先輩社員さんとお話しまして、

     より強く御社へ入社したいと感じるように

     なりました。

『温田』それは、ありがとうございます。

    それでは、8人目の方、どうぞ。

「学生8」はい。私も7人目の方と同じなのですが、

     その中で、○○様とお話しさせて頂き、

     その方が“私の一番のやりがいは、

     お客様の笑顔が見られるから”と

     おっしゃっていたことがとても印象に

     残っています。

     その後、何名かの方とお話しさせて

     頂いて、多くの社員さんが各自でやりがいを

     持って仕事なさってい事が分かりましたので、

     この度、ご応募させて頂きました。

『温田』分かりました。ありがとうございます。

    それでは最後に何か質問はありますか?

「学生7」私は大丈夫です。

「学生8」はい。1点あります。よろしいでしょうか?

『温田』はい、どうぞ。

「学生8」温田様の仕事のやりがいは何でしょうか?

『温田』そうですね。私はみなさんの大学や高校に

    赴いて弊社の事をお伝えしている時

    でしょうか。学生さんの驚いた顔や集中して

    聞いてくださっている時の顔など、

    私が作成した資料で、みなさんに興味や

    関心を持ってもらっている、お役に立てている

    とその場で感じるからですね。

「学生8」ありがとうございます。

『温田』他には、よろしかったでしょうか?

「学生7、8」はい。

『温田』それでは、面接は以上になります。

    結果は遅くとも1週間後までにご連絡致します。

    今しばらくお待ちくださいますよう、

    よろしくお願いします。

    それでは、本日はお疲れ様でした。

    お気を付けてお帰り下さい。

「学生7、8」それでは、失礼致します。


最後の学生さんたちを玄関まで

お送りして見送りました。

それで、その当時の面接が無事、終了したのです。

終了した時間は15時25分でした。

すぐに私は、面接室の後片付けを済ませて

面接室を後にしました。

私は急ぎ上司の元に行って、体調不良が出た事も

含めて報告をしました。

そして、次の仕事に移っていきました。



第三章  共通点を探る


途中、ハプニングに見舞われましたが、

無事、面接を終わらせる事が出来ました。

個性豊かな学生さんばかりで、昨年の面接は

楽しませてもらいました。

面接を通して、色々な事を学べるため、

私のやりがいの1つでもあります。


さて、 共通点の答え合わせをしましょう。


私の答えは、趣味の1つである将棋の駒の動かし方に

8名の学生がそっくりでした。

すなわち、

“学生さんの人生経験や個性、趣味など

"駒の動き”

となると思います。


最初の学生さんは駒で表すと、

歩&と金の動きだと思いました。

1歩ずつ前進と横のつながり、

過去から学ぶ姿勢が根拠です。

最初、歩は一歩ずつしか進めません。

しかし、途中で裏側になると、と金となって

金将と同じ動きになります。


2人目の学生さんは銀将でしょうか。

弱みの時、プライドが邪魔していると

おっしゃっていました。

銀将のままだと金のように横へは行けません。

また、趣味のランニングは速さに限界があります。


次の3人目の学生さんの趣味がドライブや電車、

飛行機に乗って旅をする事でした。

また、将棋もやると言っていましたね。

少しそこにヒントを入れてみました。

その方と比較すると、2人目の学生さんは

銀将となるでしょう。

となれば当然、3人目の方は飛車でしょう。

大駒の1つで、角より飛車の方が好きな方が

多いのではないでしょうか。

余談ですが、私は角派です。

格言の1つ“遠見の角に好手あり” が好きです。

行動する力がある事と行動する範囲が広そうですしね。 飛行機や電車、車はスピードが歩くことよりも速いです。

また、その学生さんは一番好きな乗り物が

地下鉄との事でした。

何かのお告げでしょうか、何かのいたずらでしょうか。

将棋では、地下鉄飛車という戦法があります。

隙がなかなかうまれない戦法なんです。

私もそれを相手にやられて苦戦した事を覚えています。


実は、私はこの辺りで

『ん?』と何かに気が付き始めていました。


そして、別の意味でその当時の面接が

面白くなっていたことを読み返して思い出しました。

ここに来て急な案件により、

複数名で面接をすることになったわけです。

また、極度の緊張で1人の学生さんが

体調を崩してしまいました。

思わぬハプニングでしたが、振り返ってみると

冷静に対処できたと思いました。


4人目の方は桂馬といったところでしょう。

途中、彼の説明が分からなくなってしまい、

思わず聞き返してしまいました。

桂馬は独特の動きをします。

彼にぴったりでしょう。

ちなみに、褒め言葉です。

5人目は香車しかありませんね。

猪突猛進はまさにそうです。

薙刀も見方を変えると槍に近くなるかもしれませんね。

一本槍で止まらず、自陣から相手陣を睨み利かすのが

得意な駒です。

6人目は私の好きな大駒、角行でしたね。

海外まで行き、海峡を泳いでしまうとは驚きです。

斜めの発想に感じました。

こちらも彼にぴったりかもしれません。

くどいようですが、これも褒め言葉です。

また、これは個人情報なので名前は伏せますが―――

実は彼の名前には、"角"と"馬”が入っていたんです。


この辺りである程度、確信していました。

まさか奇跡が起こるのかとワクワク、

ドキドキもしていました。

しかし、最後まで油断はできないとも考えていました。


最後のお二方は7人目は金将、

最後の方は王将だと感じました。

ここまで来たら少しこじつけくさいかもしれませんが。

7人目の学生さんは1人目の学生さんと

似たような性格でした。

8人目の学生さんは全方向、着実に一歩ずつ進んでいくと

おっしゃっていました。

全て揃ったこの瞬間は心の中でガッツポーズをして

一人で興奮していたと思います。

奇跡が起きて嬉しくてたまらなかったと。

きっと興奮と感動していたでしょう。

しかし、なぜ、今まで忘れていたんだろうとは

感じています。


おそらく、その当時は面接に

一所懸命だったのでしょう。

私も緊張していたことは覚えてます。

また急な案件が、かなりハードな仕事でしたので、

無理もないかもしれません。

当時、帰ってすぐに布団へダイブしましたから。

興奮と感動、喜びよりもそれらが勝っていたのでしょう。



第四章  面接結果とその後


ここからは、今現在の話になります。

昨年の面接結果についてです。

昨年はこの8名の学生さんの内、

4名の学生さんを採用する事ができました。

その内の1名は、私と部署と勤務先が同じで

後輩になる事が決まっています。

これから、その人と仕事ができる事を

楽しみにしています。


さてこの度、

私の送別会を開いてくれる事になりました。

上司、先輩、仲のいい同僚、

後輩たちが企画してくれました。

向こう行っても頑張れよと励ましてもらったり、

向こうの噂話などをして盛り上がりました。


人手が足りないのは、

数名のクセの強いやつがいるからとの話です。

先輩の脅かしを聞きながら、

お酒を飲んで楽しみました。


帰り際、帰る方向が同じ後輩の女性から

エールをもらいました。

お互いに頑張ろうと言って話していましたが、

彼女はどこが寂しげな顔をして、その日は別れました。


来月から心機一転、転勤先で初出勤・初仕事です。

今でも先輩の噂話が気になっています。

そう感じるのも無理はないかもしれません。

なぜなら、新年会や忘年会、打ち上げなどやる度に

転勤先の噂が聞こえてくるからです。

その前に、引越の準備をしなければなりませんね。

やる事はまだまだたくさんあり、忙しくなりそうです。



〜新たな転勤先における一部の社員の会話を抜粋〜

『F』今度、うちに若いリーダーがくるみたいよ。

『G』そいつ俺よりも若いんだろう?

   本当に仕事できるのか?

『H』大丈夫か?

『G』俺の仕事、丸投げしてやろうかな。

                      等など


転勤先にいる同僚からの情報によると、

なにやら不穏な空気だったそうです。

その上記のような情報が来たのは、

私が引越の準備中の時でした。

さてさて、今後どうなっていくのか気になります。

あとがき


いかがだったでしょうか?

少し難しかったでしょうか?

皆様、楽しんで頂けましたでしょうか?


この度は本作品を手に取って読んで頂き、

誠にありがとうございました。

読んでくださった読者の皆様に何か残るものが

あれば幸いです。


この本を制作、執筆するにあたり、多くの方に

協力をして頂きました。

編集者の方、私の上司のB様、

会社の役員のC様とD様、

この方々協力あっての事です。

上記の方々に感謝すると共に、

お礼申し上げたいと考えております。


なお、今後とも、A株式会社にて日々精進して

頑張ってまいります。

これからもご支援と応援のほど

よろしくお願い申し上げると共に

最後の言葉と致します。


                作者 温田 将太

               〇〇年〇〇月〇〇日

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