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あの春の日に

作者:そこら辺のモブA
【彼】は記憶を失い彼女を手放すかもしれない。

【彼女】は彼といると胸が痛くて彼を手放すかもしれない。

でもあの日彼らは約束した。

「もし、またあの春の日に出会えたら君を思い出したい。」

【彼】が言ったのはその言葉。

「じゃあ私はその春の日に桜の木の下で待っているわ。」

【彼女】はそう言って笑った。

きっと、また、2人で笑い合えることを信じて。


これは、記憶を失う【彼】と思い出して貰えない【彼女】の儚く美しい恋の話……
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