6/19
飲酒詩
終電間際に家路に就いて、コンビニに寄り酒を買う。店を出てすぐプルタブ開けてチビチビやりつつ歩き出す。一緒に買った焼き鳥はまだ袋の中に眠らせる。
靴を脱ぎ捨て、風呂にも入らず新しい缶取り出して。ベッドに凭れて飲下しつつ服を脱ぐ。ぬるくなったモモ塩を袋から出し口にする。味はそれなり、強炭酸には悪くない。
忘憂の物とは良く言ったもので、口にすれば思考は鈍く、瞼は重く、動くのは億劫になってゆく。海を漂い、時間とともに緩やかに水の中へと落ちてくような心持ち。手に持った缶は少しずつ、少しずつ軽くなっていく。
串は袋に投げ入れる。ついには酒も無くなって、部屋の隅には色とりどりのアルミ缶。積み上がった七色、佳色有り。
横になり、腕を伸ばしてベランダの窓を開け放つ。どろりと空気が広がって、入り込んだ冷たい夜風が心地よい。排気と共にそのまま意識も運ばれて、漂白された頭で本当に何も考えず口にする。
「死にたいなあ」
帰鳥ならばこんな時、どのようにして鳴くだろう。




