表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
権力は正義!  作者: もっちり大福
1/3

物語で衝撃的な展開って一番初めにおいて引っ張るよね。



「この女がどうなってもいいのか!」


そう声が高い天井のホールに響き渡る。

先ほどまでの賑やかで華やかだったであろうパーティ会場は静まり返っていた。


まぁ、それも無理はないよなぁ、なんて思いつつ会場の人を見渡す。

貴族の子息子女のみが通うことが許される学園の学年末のパーティ会場。

主催は学園と現在学園に通っているこの国の第一皇子。

エスコートされているのは、豪華なドレスに身を包んだ。私の血のつながらない姉。

その身の上は、伯爵家の愛人の娘。

正妻に命を狙われていたため町に捨てられたのだが、伯爵が病で急死し跡継ぎを求めて探し出された彼女は無理やり連れ戻されて一年になる。


そしてそれをにらみつける高飛車な雰囲気の令嬢集団。

にやにやとしながらも口元を扇で隠している。


が、あからさますぎるだろー…。

この空間で最も異質な存在の私を見てその態度じゃ私がやりました!って言ってるようなもんじゃないかな。


そう、子爵の男に羽交い絞めにされて、首元にナイフを突きつけられている、町娘の私はとんでもない異質な存在なのだから。


ナイフとか突きつけられて動揺していたけれども、なんで動揺してないんだって話になるかもしれないけれど、最初は動揺していた、間違って舌をかむくらいには。

でも会場についたら、愕然とした皇子やその隣で悲鳴を上げた姉を見たら落ち着いた。

動揺してグラス落としてジュースがお高い衣装にこぼれてますよ、殿下。

それ赤くて落ちないことで町では有名なので、早めにしみ落とししたほうがいいと思います。

姉さんも下に落ちてるグラスの破片踏むと危ないからそのままそこで倒れないように気を付けてね。


さて、事前準備も調査も中途半端な高飛車令嬢様方、準備万端な私といざ、勝負!






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ