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短編集 冬花火

あなたは気付かない

作者: 春風 月葉

 あなたと私はこんなにも近くにいるのに、あなたは私を見てくれない。

 私とあなたの肩は触れ合っていて、こんなにも確かにあなたの体温を感じられるのに、あなたの心はこちらの気持ちに気付いてもくれない。

 髪型やメイクにはすぐに気付いてくれるのに、困っていたら誰よりも早く気付いてくれるのに、どうしてこの気持ちにだけは気付いてくれないのだろう。

 それでも、そんな鈍感なあなたが私は好きだ。


 あなたはとても鈍感で、僕の気持ちに気付かない。

 僕の心が暗い時にはあなたの鈍さに救われて、僕の心が悲しい時にはあなたの明るさに救われた。

 あなたの笑顔は眩しいのに、どうして私を見る顔が、そんなに辛く、苦しそうなのだろう。


 こんなに愛しているのに。

 こんなに心配しているのに。


 あなたは気持ちに気付かない。

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