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ことばあそび

好きだけどきっと傷付けてしまうから、その想いには答えられない

作者: 明夜

たぶん、嬉しかったんだ。

君が真っ直ぐに向けてくれた想いに、迂闊にも僕は泣きそうになってしまった。

僕が「僕」として受け入れられた。

それが解ったから、どうしようもなく心が震えた。

どうしようもなく君を抱きしめたかった。

ありがとう。本当にありがとう。

君が君で居てくれて、本当に嬉しいんだ。

でも。

だから僕は「ごめんなさい」を言うよ。

ごめんね。君がそのままの君で居ること。それが願い。

ごめんね。君はまだ知らない。必死に隠した、穢れた僕の姿を。

ごめんね。君の言葉は僕の支えになる。だけど君の存在は僕の苦しみになる。

ごめんね。今日の傷は、いつか癒えるから。いつかきっと、君は僕を忘れこの日を忘れ、幸せに笑っていられるから。君は何も知らず、ただ幸せであって欲しい。


だから。

ごめん。僕は我侭だから。自分を守る事しか、考えられないんだ。

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