好きだけどきっと傷付けてしまうから、その想いには答えられない
たぶん、嬉しかったんだ。
君が真っ直ぐに向けてくれた想いに、迂闊にも僕は泣きそうになってしまった。
僕が「僕」として受け入れられた。
それが解ったから、どうしようもなく心が震えた。
どうしようもなく君を抱きしめたかった。
ありがとう。本当にありがとう。
君が君で居てくれて、本当に嬉しいんだ。
でも。
だから僕は「ごめんなさい」を言うよ。
ごめんね。君がそのままの君で居ること。それが願い。
ごめんね。君はまだ知らない。必死に隠した、穢れた僕の姿を。
ごめんね。君の言葉は僕の支えになる。だけど君の存在は僕の苦しみになる。
ごめんね。今日の傷は、いつか癒えるから。いつかきっと、君は僕を忘れこの日を忘れ、幸せに笑っていられるから。君は何も知らず、ただ幸せであって欲しい。
だから。
ごめん。僕は我侭だから。自分を守る事しか、考えられないんだ。