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入部の決断

 翌日の昼休み、いつものように幸成に声をかけ、航は2人で弁当を食べる。

 学内には食堂もあるが、人が多すぎて座るのに時間がかかるるためこうして2人で教室にいた。

 佳奈は他の女子と昼食を取るため教室内にはいないので、基本的には航と幸成の2人である。

 

「そういえば、今日陸上部の見学に来るんだよね」


「あぁ、佳奈との約束だからな」


 航は放課後佳奈との約束で、陸上部に顔を出さなくてはいけない。

 昨日佳奈が喜んでいたことを航は思い出す。

 昨日彼女が航に見せた笑顔はまぶしい太陽そのものだった。

 

「佳奈が昨日すごい機嫌がよかったんだよね。帰るときも鼻歌歌っていたし」


「そうか。よかったな」


「今日もしも航がすっぽかしたら絶対佳奈は怒るぞ」


「大丈夫だ。そのために今日は予定を空けてある」


 幸成に言われなくても今日の陸上部の見学で、航は部活を決めるつもりだ。

 ただ、航の気持ち的には桐谷のことがほっとけないので駅伝部に入るつもりである。

 それに陸上部には幸成と佳奈を筆頭に全国クラスで活躍した実績を持つ新入部員が多数入学しているという話なので、実績のない航にとっては入り辛い。

 そんな所も航の駅伝部への入部を後押ししていた。

 

「とにかく、何があっても絶対来るんだぞ。陸上部部員一同で航のことをおもてなしするから」


「そんなに念を押さなくてもわかったよ」


 幸成が言うおもてなしがどのようなものなのかこの時の航は知る由もなかった。

 それから5時間目と6時間目の授業が終わり放課後になる。

 航がいつものように机のものを鞄にしまっていると1人の少女がこちらに寄ってくる。

 それは鼻歌を歌いながら、どこかご機嫌な様子の佳奈であった。

 

「航、陸上部に行こう」


「ちょっと待て、今準備をする」


「もう、遅いよ。早く行こう」


 佳奈はそういうと航の手を取り無理やり教室の外へと引っ張っていく。

 

「佳奈、ちょっと待て。一人で行けるから」


「だめだよ。今日は陸上部に入部するんだから手続きは早くしないと」


 佳奈の言葉に航は妙な違和感を感じる。

 航は見学に行くだけだが、佳奈は入部手続きといった。

 当初の話とくい違ってはいないだろうか。

 

「待て、俺はまだ入部するとは言ってないが‥‥」


「とにかく来るの。行けば分かるから」


 その後廊下にいる幸成と合流し、佳奈に引きずられながら航は校庭に出た。

 校庭の奥にあるトレーニング施設に各部活動の部室練がある。

 部室練は前面ガラス張りの建物で、各部の部室のほかに最新のトレーニングルームやシャワー室等の設備が整っている。

 その中の1階の一番奥に陸上部の部室がある。

 

「先輩、連れてきました」


 佳奈が部室の扉を開けるとそこには長机があり、3つの椅子と向かい合うようにして1人の女性がいた。

 その女性は航立ちの方を振り向くと手を上げて座るように指示をする。

 航がこの先輩を見て感じたのは胸の大きさである。

 長い髪に顔立ちも整っており、きれいと思う反面、そのスタイルの良さに航は驚いていた。

 

「航、今エッチなこと考えていたでしょ」


「考えるわけないだろうが。それより座るぞ」


 左から佳奈、航、幸成の順に座ると目の前の女性はあるものを差し出した。

 それは陸上部の入部届けである。

 

「これは?」


「今日、陸上部を見学していって入りたいと思うなら、こちらの紙にサインをして私の所に持ってきてほしいの」


「俺が陸上部に入ると思うんですか?」


「おい、航。口を慎め、部長の前だぞ」


 航の挑発に目の前の女性は動じる様子はない。


「入るかは分からないけど、佳奈と四葉君が君の事を買っているの。それに君は昨日の放課後木津と一緒に走った時、彼のペース走についていけたからかなりできると踏んでいるわ」


 航は昨日木津と走っていたことは駅伝部のメンバー以外は誰も知らない事柄だった。

 この女性はどこからその情報を仕入れてきたのか分からないため、疑うような視線を航は彼女に向けた。

 

「正直私も君がほしいの。君がいればインターハイの総合優勝も夢ではないわ」


「俺にそれほどの価値はないと思いますが?」


「そんなことないわ。現に君が今日ここに来ることを私に話しているときの佳奈はいつもより機嫌がよかったように見えるのだけど」


 航が隣の佳奈の顔を見ると耳まで真っ赤になっているのが分かった。

 幸成はそのことに対していぶかしげな表情を浮かべている。

 

「まぁ、これからトレーニング場に案内するからついてきなさい。ちなみにその2人は今日はオフだからついてきてもいいわよ」


「2人とも?」


 航は2人の顔を交互に見やるが2人は何も語らなかった。

 そうして、4人は部室を出てトレーニング場に向かう。

 

「そういえば自己紹介がまだだったわね。私は東雲陽子。女子陸上部のキャプテンをしているの。宜しくね」


「穂積航です。今日は宜しくお願いします」


「礼儀もできているじゃない。駅伝部に渡すのは惜しい存在ね」


 しきりに東雲は駅伝部のことを苦々しく話すが、彼女と駅伝部の関係をこの3人は知らない。

 

「陽子先輩は去年のインターハイ女子3000mで3位だったんだよ」


「へぇ~~すごい人だったんだな」


「いつも私達のことを考えてくれるいい先輩なんだから」


 佳奈がこうして他人のことをほめるのは非常に珍しいことだった。

 実際前の中学でも佳奈が人のことをほめることはほとんどない。

 それぐらい他の部員から信頼が厚い先輩だということを航は思った。


「まず、ここが陸上部専用グランドよ。みんないつもここでトレーニングを積んでいるの」


 グランドには数え切れない程の人数である、陸上部の部員が練習に励んでいる。

 グラウンドの端の方では短距離部門の人がスタートの練習をしていて、中央付近は砲丸や槍を投げているフィールドブロックの練習風景が見える。

 さらにグラウンドの外に目を向けると女子の長距離と思わしき人達が走っており、みんな必死にトレーニングをしていた。

 

「どう、部員の熱意と設備は駅伝部と雲泥の差だと思わない?」


 航は東雲の話をぼんやりと聞いていた。

 駅伝部の部室には専用のトラックやグラウンドはなく陸上部よりも劣っているように思える。

 ただ、部員は熱意だけは陸上部に負けていなかったように見える。

 練習する木津や桐谷のことをこの時航は思い出していた。

 

「駅伝部って‥‥‥‥‥‥もしかして航が見学した部活って駅伝部のことだったのか?」


「あぁ、そうだけど‥‥‥‥もしかして、幸成は駅伝部のことを知ってるのか?」


 航が見学した部活が駅伝部だという事実に幸成は驚愕をしているようである。

 口と目が大きく開いているので、その驚きはよっぽどのものに思えた。

 

「あぁ、知ってるよ。何しろあそこは変態の巣窟って話だからな。陸上部でも有名だよ。あそこの部員はまともな人が1人もいないって」


 航は駅伝部に行ったことを思い出すが、幸成の発言は確かに正しい。。

 唯一まともだった桐谷ですら、どこか人と違う感性を持っていたのでそう思われるのも仕方のないことなのだろう。

 

「まぁ、確かにちょっと変わった人達だったな」


「だから航は陸上部のほうがいいの。あんな人達とかかわったらだめ」


「確かに。陸上部の方が設備もいいし、伸びるスピードも早いと思うよ」


 佳奈と幸成の発言はもっともだが、航はそのことに納得できない。

 2人の言う通りあそこは変わった人達が多いが、どの人も決して悪い人ではないし、練習に対しての姿勢も真剣そのものである。

 逆に変態だから練習をしていないというレッテルを貼り付けるこの人達の事を航はあまり快く思わなかった。

 

「次は室内のトレーニングルームに行くからついてきて」


 続いて案内されたトレーニングルームの設備も駅伝部とは一味違う。

 ベンチプレス等の練習器具がそろっており、普通の学校レベルでは用意できない器具が備えられていた。


「ちなみにこの奥にシャワールームも完備されているからトレーニング後も汗を流すことができるわ。どう? これで陸上部に入る決心がついた?」


 東雲にそう諭されるが、航はこの時胸に何かつっかかったような感覚に陥っていた。

 その後トレーニング室に行った足で4人は部室へと戻る。

 座る順番は先程と同じ順番である。

 

「まず、感想を聞かせて。陸上部と駅伝部、どっちの方が設備がよかった?」


「それは陸上部の方が設備はよかったです。駅伝部にはこんなに本格的な設備はありませんでしたから」


「これでわかったでしょ。あなたの才能はあそこでは伸びないわ。陸上部にきなさい。そこがあなたの本当の居場所よ」


「俺は‥‥」


 航が何かを答えようとした瞬間、ドアが勢いよく開く音がした。

 そして開いたと同時に室内に白い煙が充満する。

 

「なんなの、これ」


「航は大丈夫?」


 佳奈は航の手を掴むが、すぐさま他の人の手がそれをさえぎった。

 そして白い煙がなくなるとそこにさっきまでいた人影がなかった。

 

「さっきのはなんだったんだ?」


「それより航がいないよ」


「大丈夫、彼は無事よ。こんなことをするのはあいつらしかいない」


 東雲が唇をかみ締め、かみ締めた所からは赤い液体が滲んでいる。

 その様子は航を連れ去られたことに相当腹を立てている様子だ。

 

「佳奈に四葉君、彼は絶対連れ戻すからここで待っていて」


「私も行きます」


「俺だって」


「分かった。覚悟があるならついてきなさい」


「ちなみにどこへ行くんですか?」


「決まってるでしょう」


 行き先を告げる東雲に幸成と佳奈は納得してしまった。

 


◇◆◇◆



「これはどういうことだ?」


 目の前の男達を航はにらみつけていた。

 現在駅伝部の部室に航はいる。

 目の前の男達は航とは全く面識のない男だった。

 人数は3人。

 その男達を相手にして航は1歩も引く姿勢を見せない。

 一色即発ムードの中、唐突に部室のドアが開くとそこから練習着であるウェアーを着た桐谷が部室に入ってきた。

 顔からは汗がにじみ出ており、練習を終えて戻ってきたように伺える。

 

「あれ、航君どうしたの? 今日は用があるからこないって言ってたのに‥‥もしかして、僕とお話したくてわざわざ来てくれたの?」


 目を輝かせて話す桐谷に、航は返答に困る。

 こんな目をキラキラと輝かせている純真無垢な少年になんと声をかけていいのか迷っていた。

 

「そういうことではないんだが‥‥いや、そんな涙目になるなって。お前と話してるのは楽しいし、俺もお前のことは親友だって思ってるから」


「本当に?」


「本当だ。今度書店でライトノベル買いにいく約束をしただろう。俺もあれ楽しみにしているんだぞ」


 航は自分が桐谷に対して弱いことを自覚し始めていた。

 どうにもあのかよわい目でお願いをされると断れなくなってしまう。

 

「で、桐谷。この目の前の3人は誰だ?」


「えっと、駅伝部の先輩達だけど‥‥どうして?」


 名前を呼ばれた彼らの背中がびくっと1度はねたのが航には見て取れた。

 

「どうしたんだい? 騒がしいが何かあったのか?」


「木津先輩」


「うん? 穂積君、どうして君がここにいるんだい? 東雲から今日君は陸上部に行くと聞いていたのだが」


 木津先輩の発言でこの人達が独断で航をさらったこともこの時はっきりと分かった。

 さらった張本人である先輩達の目の焦点も定まっていないことから、そのことがはっきりと伝わってくる。

 

「俺はこの人達にここに連れ込まれたんです」


「どういうことか説明してもらおうか、牛島」


 牛島と呼ばれた先輩は下を向き俯いていた。

 

「理由を言え」


 木津の恐ろしいほど低くドスのきいた声に部室にいる全員が身震いをする。

 いつものおちゃらけている雰囲気とは一線を画している木津の姿がそこにはあった。

 

「にゅ、入部希望者が陸上部に取られると思い連れ出しました」


「そんなくだらない理由で君達は彼を連れ出したのか?」


「くだらないとは何ですか。毎年数多くの新入生が陸上部に流れるんですよ。こんな現状見てられません」


「だとしてもだ。我々は自分達の理念と共にここにいるんだ。新入生を強制的に入部させようとするなんて言語道断に決まっている」


 木津のはっきりとした物言いに牛島達は何も言えなくなる。

 そして航の方を振り返ると深く頭を下げた。

 

「航君、すまないことをした。うちの部員が君に迷惑をかけて」


「いえ、別に大丈夫です」


「陸上部へは僕が送ろう。東雲にも謝らないといけないからな」


「その必要はないわ」


 航達が扉の方を見ると、東雲がドアの外にいた。

 後ろには幸成や佳奈が部室の中を覗き込んでいる。

 若干中を見て引いているようにも思えるが、アニメ絵がプリントされているカーテンやライトノベルがぎっしり詰まっている本棚ががあるのだからその反応も無理はないだろう。

 

「木津、あなたはそうやって無理矢理新入生を駅伝部に入部させようとしているの?」


「そのことに関しては申し訳ないと思っている。うちの部員が迷惑をかけた」


「本当よ。入部の意思がない子を無理やりに強奪って、昔の盗賊じゃないんだから」


 東雲は嘆息し、あきれた口調でそう言い放った。

 

「お、お前達だって、駅伝部に来た新入生を陸上部に引き込んだだろうが。そっ、そっちが最初にやったんだ」


「牛島、お前は黙っていろ」


 木津ににらまれた牛島はたじろぎ、数歩後ろに下がる。

 

「牛島君‥‥だっけ? それは間違ってるわ。彼らは陸上部に自主的に見学に来て、自分の意思で陸上部への入部意思を固めたの。君達のようなおちゃらけた部ではなく、本格的に自分の才能を伸ばしたいと思うこの部にね」


 東雲の目は有無を言わせない、どこか挑発的な目をしている。

 ただ、東雲の発言を聞いていても航の胸のつかえは一向に取れる気配がない。

 自分の中にあるこの感情を航はいまだに表現できないでいた。

 

「航君、君はこんな所にいるべきじゃないの。こんな所にいたって君は埋もれてくだけ。わかったでしょ。こんな新入生を盗賊のように攫うところなんて碌な所じゃないわ。設備の整った陸上部のほうが君にはあってる。佳奈や四葉君だって、君の事を待ってるわよ」


 この時、航はやっと自分が何に悩んでいるかがわかった。

 それは暗く深い嫉妬心である。

 中学時代、全国で活躍する2人を尻目に航は中途半端なことしかしていなかった。

 何をやってもうまくいかず投げる毎日。

 まぶしく輝いている2人と一緒にいて航は表面上はうまくやっていたが、心の中では2人に強い嫉妬心と劣等感が芽生えていた。

 エリートと呼ばれる2人と雑草の自分。

 2人に勧誘された時、断っていたのはそれが理由だと今気づいた。

 

「東雲先輩」


「何?」


「すいませんが陸上部の話、断らせてもらってもいいですか?」


「航君」


「だぁ、抱きつくなって」


 そういい、航に抱きついてきたのは桐谷である。

 航の肩に自分の頬を擦り付けているが、男同士でこの絵柄は少々気持ち悪いかもしれない。

 

「そう、君の意見は分かったわ。四葉君、佳奈、戻りましょう」


「先輩、いいんですか? 航を陸上部に入れなくても?」


「彼の意思なんだからしょうがないでしょ。意思が固い以上、こちらが身を引かなくてどうするの?」


 軽く嘆息をし、駅伝部の部室を出ようとする2人だが、約1名駅伝部の中でたたずんでいる陸上部の部員がいた。

 

「航はさ‥‥私達と一緒にいたくないの?」


 いまだに部室でたたずむ佳奈の目には涙が溜まっていた。

 しかし、自分の心の闇に気づいてしまったからには航は2人と一緒にいることはできない。

 今の自分では2人とは対等に並ぶことができないと航が思っている以上、彼の決心は揺らぐことはない。

 

「あぁ、今はまだ一緒にいれない」


 次の瞬間航の顔にエナメルバッグが直撃した。

 ドア付近に荷物を置いていた部員のものを佳奈が航めがけて投げたのだ

 その重量から航は直撃直後、頭から床に倒れこんでしまう。

 

「航なんかしらない。もう友達じゃない」


「ちょっと、佳奈」


 東雲先輩が呼び止めるも、佳奈は1人でどこかに行ってしまう。

 幸成はすぐさま飛び出していった佳奈を追いかけていった。

 航も誘ってくれた佳奈に対し罪悪感もあったが、自分が決めた決断を覆すわけには行かなかった。

 

「ごめんね、佳奈が迷惑をかけて。悪気があったわけじゃないの」


 東雲先輩が航の顔を覗き見ながらそういった。

 桐谷も心配そうに航の方を見ている。

 

「でも、あなたは本当にそれでいいの? 3人とも辛いと思うのだけれど」


「いいんです。これは俺が決めたことだから」


「そう、それなら何も言うことはないわ。木津、今日はごめんなさいね。あなたにまで迷惑をかけてしまって」


「いや、こちらこそ。元はといえばうちの部員が航君を攫ったことが問題だったわけだからな」


 そういい、東雲と木津はにこやかに笑いあっていた。

 その表情からはとても2つの部が仲たがいをしているようには思えない。

 

「あなたはまだ、小学生がいいとか言っているの?」


「あぁ、最近合法ロリもいけるようになったぜ」


「相変わらず、あなたは変態なのね」


「それはお互い様だ」


 そういい残し、東雲を2人の後を追うように駅伝部の外へ出た。

 後に残されたのは木津や桐谷達、駅伝部の面々である。

 

「いいのかい。今ならまだ陸上部に行くこともできるが?」


「男に二言はないですよ。駅伝部で陸上部をあっと言わして見せます」


 俺がそういうとまたしても桐谷が航の腰元に抱きついてきた。

 今度はがっちりと彼がホールドしているため、中々引き離すことができない。

 

「穂積君」


 航に話しかけてくるのは先程さらった牛島だ。

 その顔は申し訳なさそうな表情をしている。

 

「君には悪いことをした。申し訳ない」


「気にしてないですよ。おかげで色々気づけたこともあるので」


「うん、一見落着だね」


 こうして無事航の駅伝部の入部が決まったのである。

 ただ、航は佳奈が最後に見せた涙のことがいまだに忘れられなかった。


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