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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

鬼ごっこ(人間のサガ)

作者: 藍野シント

最近短編ばっかり書いてる…

拝啓皆様。元気ですか?

僕は今、見知らぬおじいさんから必死で逃げています。


事の発端は2時間前。僕(隆史)と学校のクラスの友達、14人でサイクリングに行った。僕たちが自転車で川沿いを走っていました。

すると、前方におじいさん8人程居ました。これを見て僕たちは思いました。ヤバイと。

最近、ある噂が流行っています。

それはおじいさんの姿を借りた鬼に捕まると、家の財産の75パーセントが無くなるという噂です。

これは最近流行りの、ただの噂だと思っていました。

しかし目の前におじいさん達が不敵な笑みを浮かべているのを見て本能が教えてくれました。噂ではないと


現在に至る。

僕たちは川沿いを走っていた筈だが、急に舞台はいつも使っている学校になっていた。よくない事の前触れか?

僕たちは校舎の陰とかを巧みに使い、おじいさんから逃げている。

「隆史ー!気をつけろ!左方向に約50mだー!」

屋上にいる健太から、知らせが入る。おじいさんは、耳が聞こえないみたいだ。

「ありがとう!」

僕はそう叫んで、文化部部室棟の裏を後にする。健太(ケンタ)は東校舎の屋上に身を潜め、みんなに指示を出している。これで学級委員ではないのは不思議だ。

「助けてくれー!」

後方から悲鳴とも呼べる叫びが聞こえる。

「どうした!?」

「鬼だ鬼だ」

今にも泣きそうな感じで僕の下に来たのは、宗也(ソウヤ)だ。臆病者。

「大丈夫だ。巻ける。」

僕は自分に言い聞かすように宗也に言って、走る。


開始5時間。僕たちの体力はほぼない状態だ。しかしまだ捕獲された仲間はいない。

僕は6人で固まっていた。僕、健太、宗也、光司(コウジ)美月(ミヅキ)(リョウ)の6人だ。美月は唯一の女子だ。なお、サイクリングに参加した女子は4人いるがな。

「もう私疲れた」

美月はか細い声を漏らす。僕はそれを聞いてられなかった。僕は美月に恋心を抱いている。その美月が泣きそうなのを見ていられなかった。

「俺もかなり疲れた…」

健太はそう言って、床に寝転んだ。ここは体育館の舞台袖だから、それなりに綺麗な筈だ。

「でも、鬼って遅いよな。ヒカルぐらいしかないんじゃね?」

笑いながら宗也は言った。こういう時だけ宗也は態度がでかいんだ。こういう安全な時だけ。

あ、ヒカルというのはクラス一のデブで鈍足だ。100mをたっぷり24秒使う。そういえば、まだヒカルは捕まってないのか…

「バーカ。ヒカルぐらいの鈍足が鬼なわけないだろ。もっと緊張感を持て」

遼が注意する。かっこええ。

「俺は緊張感持ちすぎて疲れてんだよ」

宗也が唇を尖らせた。

「しっかし、これからどうする?」

僕はみんなに問う。しかし誰も答えない。

「噂だと24時間勝負するとか…」

健太が言った。それを聞いて皆不安そうな顔をする。

「鬼はまだ速くなる…」

美月が消え入りそうな声で言った。

「え?」

僕は首を傾げた。

「今のレベルは1…

多分3段階から5段階くらいかな?」

それを聞いても僕はよくわからなかった。それに対し、健太と遼だけが「ああ。そうか」と頷いて、すぐ不安そうな顔になる。

「どゆことっすか?」

宗也が鼻くそ穿りながら聞く。

「宗也汚い…」

僕は睨みつけた。汚い物を美月に見せないようにする為だ。

「えっとね…

あの鬼はレベルがあると思うの…

いくらなんでも遅すぎるから…」

そういう事か。僕は何と無く理解した。

もしそうだとしたら…

これはヤバイと本能が感じた。その瞬間

[ピンポンパンポーン]

放送が流れる時の音楽が鳴った。そして放送される。

[鬼のレベルが1上がります。]

そして放送が終わる。とても短い放送。しかし僕たちを怯えさせるのには充分過ぎる。

「マジかよ…」

健太が呟く。僕は力強く拳を握りしめていた。宗也は半泣き、遼は唇を噛み締めている。そして美月はとうとう泣き出した。

「あいつら…殺す」

僕は感情に任せるように動こうとした。

僕は舞台袖から舞台に歩いて行く。

「危ない!」

皆のいる所から声が聞こえた。そして舞台を見ると(おじいさん)が不敵な笑みを浮かべ立っていた。

「逃げろ!」

健太の叫び声と共に僕たちは舞台とは逆側に走る。一心不乱に。

レベル2の鬼は速かった。僕の短距離の速さは上の下、遠距離は中の中という、いかにも普通だ。

宗也はかなり遅い。

「俺が捕まるから、お前らは逃げろー!」

宗也は反転すると、鬼にタックルしにいった。

「そうやーー!!」

僕は力一杯叫ぶ。宗也がとてもカッコよく思えた。

[ピンポンパンポーン

西野宗也君が体育館にて確保されました。

残りは13人です。]

嘘だろ?宗也?マジかよ…

「くそっ!」

健太は地面を殴った。


ゲーム開始14時間。

僕たちは疲労で顔を歪めていた。

[ピンポンパンポーン

休憩時間を、取ります。]

そうアナウンスが流れた。そして僕の体を、白い光が包む。

そしていつもの教室へと召喚された。


残りのメンバーは7人だけだった。僕と健太と遼と美月と(ハナ)とヒカルと光司だけだ。

「ヒカル、お前何処に隠れてたんだ?」

僕は、ヒカルが今まで逃げ切れている事に驚きを隠せないでいる。

「ちょっとね…」

ヒカルはこういったきり、何も言わなかった。僕たちもそれに何も言えないでいる。

「そんな事より、皆どうする?」

健太が聞く。

「逃げ抜く…」

当たり前の事を言ったのは華だ。

「だよな」

遼も何故か納得していた。

「でもどうやって?」

健太が聞く。僕も横で頷いた。

「それを皆で考えたいんだよ。」

遼が言った。僕はそれにしょうがなく頷く。

「葬ればいい。」

ボソッと華が呟く。怖い…

「名案だ!」

今まで大人しかった光司が、グッと親指を上げながらウィンクした。

「マジか?」

僕はツッコンだ。しかし誰も聞いちゃいない。

そしてイロイロと作戦を考え、休憩時間は終わった。


皆同じ場所から再スタート…

待ち合わせする必要がなかったので、楽である。

「じゃあ、俺行って来る」

そう言って、光司が行こうとする。

「待って!

一人じゃ危ない。僕も行こう。」

遼が同行する。武器は美術室にあるナイフがある。まずそれを取りに行かねばならない。

「護身用に皆一本ずつ持っておこう。」

遼の案に皆賛成した。美月だけは終始俯いていた。


美術室までは楽に行く事が出来た。そして各々ナイフを、一本持つ。

「じゃあ、俺らは行って来る。

連絡は携帯電話を使ってな」

光司はナイフを片手に走って行く。

「走ると危ないよ」

遼がそれを追いかける。

「遼っていい奴だな」

僕は呟いた。

「あぁ。それに顔もイケメン。学業優秀、スポーツ万能。神は残酷だな…」

健太がゲエッと舌を出した。

[ピンポンパンポーン

高山光司

坂井遼

2名確保。残り5人]

とても残酷なアナウンスが流れた。

「マジかよ…」

僕は顔を引きつらせた。

華は眉をピクつかせている。健太は悔しがっている。

「あそこで止めておけば…」

健太は本気で後悔していた。

「ぬあああーん」

ヒカルが泣いた。

「ちくしょう」

僕も泣きたい気持ちでいっぱいだった。


「おい、隆史」

「なんだ?」

健太が話して来た。

「ちょいと耳を貸せ」

手をクイクイと、する。僕は舌打ちをしながら耳を向けた。

「実は、美月は隆史の事が好きらしい。守ってやれよ」

健太はニヤニヤしていた。

「騙す気だろ?」

「まさか」

これは本心のようだった。


開始23時間

残り1時間で終了という場面でついに鬼のレベルは頂点に達した。

「いよいよヤバイ」

「あぁ」

「よし、皆気合を入れて頑張るぞ!!」

健太が喝を入れた。皆頷く。

タタタタッ

「マズイ、鬼が来た」

健太が危険いち早く察した。お蔭で反対方向に逃げる事ができる模様だ。

「ナイス健太♪」

僕らはそう言って、反対方向に走る。するとその反対方向から鬼が…

「コンビプレイってわけね」

華はこっちを見て微笑んだ後、ナイフを構え鬼に走って行った。

そして鬼と共に華は散っていった。儚く、けれど美しく…


「もうそろそろやべぇ」

健太が腰を下ろす。僕もそれに続いた。

「僕に任せて!鬼を3体は倒せる!」

ヒカルが誇らしげに笑った。

「どういう事だよ?」

「あのね…」

•••

「ようするに、鬼を俺らが引きつけて、そいつらにお前がいっぺんにタックルすると」

「うん」

誇らしげにである。

「お前はバカか?」

僕はただ、呆れた。

「やってみなくちゃ」

「やらなくてもわかるよ」

僕は手をしっしとやるようにふった。

「けっ!なんでーい」

ヒカルは頬を膨らませた。とても大きい。

「鬼だ!」

健太が叫ぶ。

「マジかよ」

僕らは一斉に逃げる。

「ダメだ!まにあわねぇ」

美月を守るんだ。

僕の本能がそう告げた。

僕はヒカルの襟を掴んで後ろに引っ張った。するとヒカルは後ろに倒れる。いや、転がった。転がりに鬼が2人巻き込まれる。そして鬼2人と共にヒカルはリタイア。


「残り3人…」

「残ってる鬼も3人だと思う」

「そうか…」

僕たちの疲労はピークに達していた。瞬きすると寝てしまいそうだ。

「頑張ろう」

そう告げた。一番楽になれた。

[残り10分です。]

残り10分…後少し!

そこで鬼3人が襲って来た。

「ヤバイ!逃げろーー」

僕は美月を背中に抱えた。美月は寝ていたのだ。

美月が邪魔で走りにくい。

美月を守る。

本能がそう告げた。

そして僕は、健太の足を引っ掛けた。健太が倒れる。そして鬼に捕まった。

これで残りは僕と美月の2人。絶対に逃げ切る!

僕は猛ダッシュをした。


ニゲラレナイ

ステロ

ソンナオンナイラナイ

僕の本能がずっと告げている。

僕は煩いと叫びながら走る。

「ぐるぁぁぁ」

鬼が追いかけて来る。

モウムリダ

僕は美月を捨てて逃げた。



その日僕は身を投げて自殺した。






教頭先生が慌てて校長室にはいる。

「校長先生!2年3組の生徒13人の家の財産が殆ど尽きて、破産して、実家に帰ったんですよ!

しかも1人自殺しました」

校長先生は少し怖い顔をしながら言った。

「そりゃおっかねー」















まさかの、ダジャレ終わり…

すみません。懲りてません(笑)

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