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美しい

作者: 夏ノ花

「明日はいよいよ決戦だ!打倒魔王軍!、今宵は思う存分飲み食いして、明日に備えよ!」

その掛け声で始まったみなでの晩餐は静かなものだった

食器の音だけが響き渡る大食堂内

それもそのはずである

明日は遂に張り詰めていた魔王軍との対決が控えている

あちら側にもこちら側にも死者は多く出るのは確実

これが最後の晩餐

みなが死に怯えている

隊の士気がこれほど下がればよくないことは誰もがわかる

部隊長である私自身もよくないことがわかる


私はまだ半分ほど残っているワインボトルを持っている

私は立ち上がる

“パリンッ”

それを机に叩きつけた

静かな飲みの場においては目立つ音である

大食堂内の食器の音が一瞬で止んだ

みなが私に注目を集めた

そして私は半分に歪で鋭利な形となったワインボトルを掲げる

そこからは赤い液体が垂れ落ちて、私の手にも伝ってくる

「見よ!ここに命がある!命は常々迫ってきているものなのだ!それが明日であれ今日であれ、何もかわらないこと!

そして私たちは何がために闘うか!?

そうだ!大切な命を守るために闘うのだ!

私には野望がある。私はこの美しい街を愛おしく思う。なので!その美しい街を守り、その街で永遠に生きることがこの私、アンガス•バーミントの野望である。

大切な命がある者はそれを守るために、そしてそれがないものは、私の野望のために闘ってくれ!」

「「「おぉーー!!」」」

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