ひっくのブログ
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天空のジュエル 1羽
天空の宝石は太古昔から、有名な伝説の石である。現代に住む人々は人間が空を自由に飛ぶなどということは伝説の話であると信じ切っていた。しかし、最近になって1000年もの昔、人間は空を飛んでいたという伝説の理論付けがおこなわれるようになった。
逃げ回っている。女の子が。そういう夢をみる。
自分の名前は、L . フッド。最近、女の子が逃げ回る夢を見る。なぜ、逃げ回っている理由はわからない。しかし、女の子が首からさげているペンダント。あれに理由がありそうだ。なんとなく。
フッドは特に夢のことには、気にしていない。しかし、その女の子が同年齢くらいでちょっと自分の好みかなとは考えてはいたが。
フッドは、いつものように工場でパーツの作成をしていた。この工場は戦車 弾薬などをつくっている会社の下請工場である。
彼がいま作成しているのは新モデル戦車のパーツ模型の設計である。予算が一昨年、昨年と比べ年々、減っており、このまま減り続ければ、工場が閉鎖してしまう。フッドが働いている工場は従業員が4名程度の小さな工場である。上の指針でいつでも潰れることのある不安定な職場ではあるが、みな仲が良いいわゆる親族関係の会社であった。
「しかし、最近は景気が悪いの」
フッドは振り返った。
彼の名はヘンリー。フッドの伯父にあたる。
「こんな予算じゃ、こんなもんできんわい」
フッドはこんなやり取りに愛想笑いをしながら、この工場を潰さないために何をしないといけないかなどと考えていた。
「お主、天空のジュエル知っておるか?」
ヘンリーはフッドに尋ねた。
「天空のジュエルの王都 ケリーウッドでまた研究がはじまったそうだ」
「数年前、天空のジュエルの研究をしておった 博士 ロバート・F・エースは天空のジュエルの研究中で事故か自殺かわからないが死んだらしいの」
「まあ、こんな小さな工場じゃ、天空のジュエルほどの研究はできんが技術者のはしくれとして。空を飛ぶ秘石 天空のジュエルをどう思うか」
「昔の人は、天空のジュエルをつかっていたんですよね」
「伝説上ではなあ。」
「話は関係ないのだが、今度 ケリーウッドにいってお上さんたちとの研究会議に行く予定なのじゃが。お主の勉強にもなる。ついて来ぬか」
……………
「今度、俺、ケリーウッドにいってくるわ」
「えっ、ほんと フッド。私もいきたかったの」
彼女の名前はケイト。フッドの友達である。しかし、いまは昔のようになれなれしくはしていない。
「お土産、買ってきてね」
「おう」
こういう関係である。フッドが今年で17才。ケイトは21才。ケイトのほうがフッドよりも4才年上で、両親も兄弟もいないフッドをお姉さんもしくは、お母さん代わりとして面倒をみてきた。しかし、もうフッドは成長し、ケイトがいなくてもある程度のことはなんでもできる大人へと成長していた。
……………
町工場の仕事もひと段落し、いまから帝都 ケリーフッドに向かう フッドと伯父 ヘンリー。フッドの生まれたゴルバト地方は町というよりもこの一帯を指す。まだ、政府の介入のあまりないど田舎である。ここから、ケリーフッドまで約200kmあり,急いでも3日くらいは要する町なのである。
「では、ケイト姉さん」
「うん、気をつけて」
ヘンリーは、ケイトに可愛がられて育ってきたフッドに少し嫉妬している。なぜなら、ケイトは美人だからである。
「まったく、エセ夫婦が。さっさと結婚しろ」
とヤジを飛ばす。
ケイトや仲間に見送られ、フッドとヘンリーはゴルバトを後にした。




