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此処は人間牧場  作者: UK4
第一章洗脳からの目覚め
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ep.8 調教師との対話

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世界お姉様 上級血統 調教師 出口直子と名乗る人間牧場側の者からの情報引き出し作戦は続く。










数路「手厳しい調教とは一体何をする?」










出口「よろしいでしょう。家畜が"逃げる"とは人間牧場である偽装された国から全ての分野に疑いを持つことを意味します。家畜は揺り籠から墓場まで洗脳されていなければ正常な家畜と見なされません。したがって家畜の中に此の人間牧場(国、システム社会)に疑う家畜一匹が徘徊してしまえば徐々にその周辺の家畜たちに疑念が膨らみ危険性があります。ですので此の人間牧場に疑いを持った家畜は再調教(再教育)が必要になるということです。"手厳しい調教"を受けるとは調教の回数が多いということ。浅い疑いを持った家畜は調教回数は少なくすぐ元の家畜生活に戻れます。深い疑いを持った家畜は調教回数が多くなりなかなか元の家畜生活に戻れないということ。主にセミナーや講演会の手法を使います。あなたも家畜生活の中でセミナーなど行ったことあるんじゃないですか?この手法は完全洗脳された家畜も日常で受けていますからね。牧場主様の全世界の人間牧場運営を円滑にする為の"調教"。あなたがこれまで洗脳されてきた国際社会情勢政、政治、政党、思想、ビジネス、宗教、教育、芸術、文化、スピリチュアル、科学、自然農、戦争、平和、陰謀論、漫画、映画、芸能、アニメ、市民活動など様々。それらのセミナーや講演会、演奏会、展覧会、デモ運動他、それらの講師や教祖や代表や企業家や思想家や学者や陰謀論者や市民活動家他、殆どが"調教師"のお役目なのです。家畜(民衆)たちを様々な洗脳の柵に閉じ込める。そうすることで考え方の違う家畜同士を分断分裂、恨み合い、歪み合い、殴り合い、殺し合いを促す為。いざ戦争前となれば国を一丸にする為に、愛国心洗脳と敵国洗脳。これらは人間牧場(通貨発行元)の為の分断統治支配と言います。」










数路は思考する。










綺麗事の様に話してはいるがそれは"洗脳"目的であり、独裁を継続する為の民衆騙しに過ぎない。










数路「"手厳しい調教"は説明がわかりやすくよくわかったよ。ありがとう。」










出口「ありがとうございます。」










数路「あんたらが現れる前に必ず黒い霧が発生するがなぜなんだ?」










出口「お答えしましょう。黒い霧は空間を包み込む為のものです。今も黒い霧で覆われていますが、外部からはわたしたちは見えないのです。その技術や原理は家畜であるあなたには人間牧場機密情報はお教えできないのでご了承ください。」










数路「大池が黒い霧の中で僕に見えない斬撃を放ってきたんだがなぜ見えないのか?」










出口「"ハンター"大池の見えない斬撃も人間牧場機密情報であり、あなたにお答えできません。黒い霧を消せるのはきっとあなた自身の固有スキルなのでしょう。」










数路「わかった。ありがとう。最後の質問できるか?」









出口「最後ですね。わかりました。そのあとは先程話しました"手厳しい調教"にあなたを連れていかなければなりません。手短にお願い致します」










数路は怒りを露わにする。









スキル"得体の知れない違和感"を発動するには怒りが必要だからだ。










出口と黒い霧を消し去る為。










「てめえらは何様なんだああっ!人を家畜扱いにしてっ!何が"ハンター"だっ!何が"問屋"だっ!何が"牧羊犬だっ!何が"調教師だああああああっ!」










予想外の展開に出口は仰け反る。










出口「牛田数路さん、ど、どうなされたんですか?」










数路「お前らも客観的に見れば牧場主の"家畜"じゃねえかあっ!わかってんのかぁ!」










狼狽え震えだす出口。










出口には理解できないが衝撃的な理屈。









なぜなら出口も生まれてきてから牧師たちから教育を受け今日がある。大多数の民衆同様に人間牧場の皆"家畜"という言葉は出口には受け入れできないワードであった。










思考の許容範囲を超えプライドがへし折れ狂い泣き喚き叫ぶ出口。










「ぎゃあああああああああああああああああっ!」










数路は最後にもうひとう怒りをかます。









「このカルトがああああああああああああっ!!」










黒い霧と出口が徐々に消えていく。以前に比べるとかなり早いペース。










鼻水、涙、よだれを垂れ流しながらの出口。










地面に這いつくばるのが見える。精神的に打たれ弱いのか否か。よくわからないが数路の言葉が出口の常識を超えてしまったのだろう......










そして黒い霧が消え同時に出口も消えた。










数路は思考する。










"ハンター"の大池も以前黒い霧が消えるといなくなっていた。何なんだろうか?僕のスキル"得体の知れない違和感"とは、もしかしたら対峙する者まで吸い込んでしまうのか。何処かへ飛ばしてしまうのか?確かに"ハンター"世界おじさん大池徴兵はあの戦い以来数路の前には現れない。こちらの身元だって調べれば簡単に自宅もわかるはずだし襲撃できるはずだが......よくわからないがこのスキルがあれば黒い霧と空間を消すことができ無駄な戦いをしなくて済む。"












"結構、最強スキルのような感じがする。詠唱技にして名前でも考えておこう。"












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