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此処は人間牧場  作者: UK4
第一章洗脳からの目覚め
5/87

ep.5 全てを疑う能力

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マンション群が立ち並ぶ景色。マンションの一室。目覚ましのアラームが鳴る。布団から手が伸びアラームを止める。











起き上がる数路。











湯を沸かしコーヒーを入れる。










人間牧場の刺客大池徴兵との死闘の翌日。数路は思考を巡らし整理する。











"世界の各國ごとに分けられた人間牧場。国というのは実はない。各分野中枢も支配されている。立ち位置的には国が牧師というわけか?各分野中枢は牧羊犬といったところだろう。世界おじさん大池徴兵は暗殺者だから工作員と言ったところ。大池が語っていた絶対なる牧場主とは通貨発行元であり人間牧場オーナーなのだろう。"












顎に肩肘で手を添え数路。











"全てやらせの芝居、民衆を騙して洗脳しているということか。残念ながら与野党も平和推進も戦争推進も全てがやらせとなると意味なく戦争をつくられ民衆は命を奪われていることになる。"










"残酷すぎる"











数路は会社に行くことすらバカらしく感じた。










"そうだ今日は会社を休もう。"











数路は会社に"体調不良のためお休みさせて頂きます"とメールを入れた。昨日と同じく"得体の知れない違和感"が頭の中を駆け巡る。










"なぜ会社に媚び諂わなければならのか?"











昨日ほど激しくはない。慣れなのかは否かわからない。










"確かに会社から給料を貰うのだから媚び諂わないといけないか......。しかしこちらは労働力を差し出しているわけだからイーブンなんではないか?でも上司や同僚の先輩には会社にいる限り一生部下、後輩でいなければならない。ましてや会社の社長は雲の上に感じるが毎日何をやっているかもわからない"










数路はコーヒーを飲む。











"じゃあ自分が起業し会社を立ち上げてみたらどうかな?"数路は思考し首をひねる。











"会社を経営しても顧客を見つけなければいけない。人も雇わなければならない。社会保険料は会社が社員の半分を持たなければならない。所得税他諸々考えただけでもゾッとするなあ"










"カチッ"











数路はタバコをくわえ火をつける。











"ふぅぅぅ......"










溜め息のように煙を吐き出す。











"結局、会社が傾いたら資金繰りが大変だった場合は銀行から借り入れないといけない。利子も発生し返済も大変そうだ。銀行はどうなのだろう?"










ふとピラミッドに駆け上がるような感覚で銀行のシステムをパソコンで検索して調べてみた。










"なるほど銀行は中央銀行から借りているのか。利子はそんなではないな。中央銀行はどうなのだろう?"









数路は驚愕した。










"えっ、中央銀行がお札を、国や銀行に貸し付けている........!!ってことは国の上に中央銀行ってことだよなっ!"











数路は調べれば調べるほどイライラしてきた。











"硬貨は国で発行できるが、紙幣は全て中央銀行から国が借り入れ。なんか腹ただしい。ボク自身が仮に家を購入してローンを組んで返済できなければ借り入れた銀行に家は抵当にとられてしまう。国は借りる側、中央銀行は貸す側。確かに大池が人間牧場と語っていたように実際、国は独立はしていないということになる。"











コーヒーをごくり。












"あの大池が言っていた通り国は本当に人間牧場なのかもしれない。"












何か空虚感を感じる数路。










"確かに日々暮らしている中で中央銀行なんて考えもしなかった。ただ毎日働き、疲れ、休みの日にはボーッとしたり、釣りに行ったり......."









数路は決心した。










この人間牧場という現実をまわりの人に伝えていこうと。そして再びいつ襲いかかってくるかわからない人間牧場の刺客、大池徴兵を倒す作戦を考えないといけない。数路は今まで思考停止していたことに後悔の念を抱いた。











"人間牧場だからこそ民衆を家畜として調教しなければ牧師も牧場主もまた自身の安泰な立場は守れないか......"











数路は着替え玄関を出る。








徹底的に国や国際機関や歴史やシステムを様々調べる為、国立図書館に向かった。全てを疑ってみるということを念頭に置き。









◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇










数路は国立図書館で近代の全世界の歴史文献から公文書を調べていた。











「あれぇ 牛田君じゃない!」











見上げると同世代くらいの女性だった。











数路「どなた様ですか?」











女性「高校の時の同級生忘れたかな?牧野羊子だよ。」











数路は記憶を巡らせ思考しハッと思い出した。












数路「かなり久しぶりですね。」












羊子「28年ぶりだね あははっ」











牧野羊子は高校生時代と変わらず明るい性格だった。











そして高校卒業後からの互いのその後の人生、今現在をざっくり語らいあった。そして昨日から起きた出来事も笑い話な感じで伝えてみた。その後、羊子は神妙な顔つきで顔を数路の耳元に近づけ小声で囁く。







羊子「あまりその話は公の場では言わないほうがいいわよ。ましてやここ国立図書館だしねっ。」











数路「えっ、なんでですか?」










一応、小声で。










羊子「あちこちに見張り役みたいな人がこの図書館にも街中にたくさんいるのよ。ここの職員にも見張り役らしきな人も実はいるのっ!」











牧野羊子は図書館職員。長らく働いているようだった。










しかし数路は"見張り役"というワードが気になった。牧場羊子も此処では詳しく話せないだろうと思い互いのSNSでひとまず繋がっておいた。 











「牛田君、SNSで近いうち連絡するね。」










数路「よろしくお願いします。」











そして図書館を後にした。











徒歩で帰りながらふと思考を巡らせた。










"見張り役というのが気になる。いつ世界おじさん大池徴兵みたいな奴なのだろうか?しかし大池みたいな奴は逆に服装も気持ち悪いしあのギョロッとした眼も不審者丸出しだからな。見張り役は一般市民風なのだろう。牧野羊子は何かを知っているような感じだったなあ。"










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