ep.4 世界人間牧場システム
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"李世界おじさん"大池徴兵と名乗る男は此の世界がすでに人間牧場であることを数路に話した。
数路はもし大池の話が本当ならば今までの全てに欺かれてきたこと洗脳されてきたことになる。数路は怒りが込み上げてくる。
数路「もし、それが本当なら大池、お前は何の為に僕の前にいる?そんな世界の秘密をなぜ、ベラベラと喋る。」
大池「それは絶大なる牧場主様の為、敷いてはわたしの為なのデスっ!そして今日は何よりアナタの大切な命日だからデスっ!」
眼を見開きギョロッとこちらを見つめる。
沈黙。
数路「絶対なる牧場主様?なんだそれは?」
大池「絶大なる牧場主様は全世界の国という名の牧場の通貨発行権権利を所有。政府政治経済メディア他各分野中枢に指示を与え動かしている"神様"のような存在なのデスッ!」
目を見開く大池。
数路「しかしなんかよく聞く陰謀論みたいな話だな。笑えてくるよ。ハハハッ」数路は大池をわざと嘲笑うような態度を示す。
大池「まあいいでしょう.... 家畜が故に陰謀論と同じにしてまう思考、まさに絶対なる牧場主様の思惑通りデスねっ!」
"ブチン"
大池はまた鼻毛を抜き数路に見せる。
数路「何で思惑通りなんだよ?」
大池「やはりアナタ、まだ家畜デスねっ!」
数路は怒りの表情を浮かべる。
数路は思考を巡らす。"なぜ思惑通り"なのか?"
"大池は"全世界の通貨発行権を所有、国や各分野中枢に指示"と言っていた。そうか陰謀論界隈もまた人間牧場の工作組織ということか。だから「やはりアナタまだ家畜デスねっ!」と言ったのか。"
数路はそう解釈した。
大池「アナタは目覚めてしまったのでアナタを殺傷処分して問屋に卸さないといけないのデスっ!」
数路「やはりそうか...... ボクを殺しにきたんだな....... 」
大池は引き攣ったようなつくり笑顔を浮かべた。
大池「それでは再び斬撃をお楽しみください。牛田 数路君っ!アナタに出会えて光栄デスたっ!」
大池が眼を開き敬礼。
次の瞬間、再び見えない斬撃が始まった。
"ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッ"
数路は無数の見えない斬撃を受ける。
"あああああああああああああああああっ"
数路は、なすすべがない。
見えない斬撃は脚を切り裂き、背中を切り裂き、胸を切り裂き、腕を切り裂く。顔と頭はかろうじて両腕で防御する。血だらけとなる数路。
大池は見えない斬撃を行っているが両手をポケットの中に仕舞い込んでいる。
この窮地を何とか切り抜けられる方法はないかと思考する。
会社内で確か黒い霧を消せたはず。今此の場所は黒い霧に包まれている。斬撃はまだ続いている。更に数路は思考する。
"こんな魔法世界みたいな此の状況、非現実にしか思えないが現実だ。黒い霧を会社内では消せた。同僚達が僕を見捨てて会社から退社していたことに怒りを感じ叫んだんだ、叫んだあと黒い霧が消えた。そうだ"
"怒りだ"数路は怒りを増幅させる。
「おいっ、大池!人の心に土足で入り込んだあげく、謝ることすらできない屑野郎っ!消えてなくなれれれれれれれっ」
すると黒い霧が徐々に消えていく。
薄くなっていく霧。あたりの風景、通行人、行き交うクルマが見え始めた。そして斬撃が止んだ。数路の体は血だらけでボロボロ。黒い霧と大池をなんとか消すことに成功。
疲れその場に座り込む数路。
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体を見るとスーツ、背負っていたリュックはボロボロ、全身血塗れ。
数道は思考する。
"黒い霧を消せば、現れた者も消せると確信した。人間牧場(通貨発行元)が黒い霧で囲い込み暗殺するという手口なのも理解した。しかしあの斬撃は何なんだろう?命を取られていたら僕自身、死体として此の場所に放置されていたのだろうか?"
道端で座り込み考えていたら警官がやってきて職質を受ける。
もちろん黒い霧や大池徴兵のことも話しても妄想だの言われそうだから話さなかった。血まみれだが警官は気にせず去っていった。
"やはり人間牧場(通貨発行元)のせいで全ての人間がおかしい"
数路は悲しくなった。
確かに大池が言っていた通り此処は手遅れな人間牧場なのかもしれない。
"キャーッ!"
女性が叫んでいた。
数路を見ている。なぜだ?女性の目線をたどると数路の股間部分。そして数路は自身の股間は見ると出してはいけない部位が露出していた。大池の斬撃のせいでスーツがズタボロになったからだ。しかしなぜさっきの職質の警官は気が付かなかったのか?
"まあ、いいや"
阻塞さ、上着を腰に巻き出していけない部位を隠し数路は家路についた。
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