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此処は人間牧場  作者: UK4
第一章洗脳からの目覚め
3/87

ep.3 刺客、大池徴兵

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

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"ガチャーン"









タイムカードを差して退社する数路。今日1日の不可解な思考から始まり人間とはこれほどまでに不親切ということを思い知った。通勤時の電車内での無表情、無感情な人間、会社では瀕死で倒れた自分を誰も気遣わない会社員たち。










"得体の知れない違和感"







おかしいと気づくことで"得体の知れない違和感"が頭の中を駆け巡る。今までは何も考えず生活をしてきたのだろう。思考停止という言葉があるように数路自身、思考は今まで完全に停止していたということに気づく。









数路先程までの起きた出来事を回想し思考する。









"周囲に出現したあの黒い霧は何だったのだろか?叫んだあと黒い霧は消えていった。"更に数路は自分自身に植え付けられてきた固定観念、既成概念を疑問に感じた。疑うから無意識に"得体の知れない違和感"が発生したのだろうか?"








数路は約半世紀生きてきた中で保育園、小学校、中学校、高校、大学、そして更に就職した勤続24年の今の会社、人生を回想。









"ゾウさんよくできまちゅたねえ〜♪"







数路が保育園園児時代に粘土細工をつくる授業で数路が象をモデルに形つくった造形を保育園の保母さんが褒めてくれたことを思い出す。その時つくった象は出来がひど過ぎて決して象には見えなかったはず。なぜ保母さんは褒めたのか?









そして保母さんの言葉がおかしい。









"できまちゅたね〜♪" !?









数路の頭の中でその言葉が"得体の知れない違和感"として駆け巡る。









"確かになぜ大人は幼児に向かい赤ちゃん言葉を使うのか!?"と疑問を抱く。









愛情表現?









"しかしそれでは幼児が大人になれないのではないか?"









もし職場で上司が部下を褒める時に"よくできまちゅたね〜♪"と褒められていたらとしたら.......










"気持ち悪い...."










数路はその場で吐き気をおぼえうずくまる。









◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇








吐き気で気分が悪くなった数路。いきなり黒い霧が数路の周囲に発生。黒い霧は瞬く間に色濃くなり暗闇に近い状態となった。暗闇の先から人影が近寄ってきた。ハッキリと姿はわからない。









そして目の前にその姿が現れた。










"ハッ"










あの時、駅で会った男 世界おじさん 大池徴兵だった。キャップを被り、髭を蓄え、上下ブランドのスウェットジャージ、ブランドのシューズ。









数路の頬に流れる汗。









"ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッ"










次の瞬間、複数の見えない斬撃が数路を襲う。着ているスーツは斬撃により全身破れ体も切れられていく。

 








目の前を向く数路。










しかし大池は両手をポケットに入れたまま動いていない。








しかし懺悔は激しさとスピードを増していく。









"ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッ"ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバ"ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバッ"








「やめてくれれれれれっ!」









数路は叫ぶ。









そしてピタッと斬撃が止んだ。









「おっお前は何なんだああああああああああっ!」









数路に対して大池が眼をギョロと見開く。ポケットから右手をだけを出し大池自身の顔の方へ動かす。










唾をゴクリと呑み込む数路。










大池は右手を鼻の下に持っていき何かを摘むような仕草をする。










数路「何なんだああああ!」









数路は恐怖を感じる。










"何故、この大池が再び現れたのか?何が目的なのか?それにこの見えない斬撃は何なのか?もしかしたら殺されてしまうのか?"いろいろ頭の中を巡らせる数路。









大池の右手は何かを摘むような人差し指と親指をくっつけた形で鼻の穴の中に差し込まれた。










"ブチン"










大池「鼻毛はきちんと抜くのデスっ!」










沈黙。









大池は眼をギョロッとさせたまま差し出すような感じで抜いた鼻毛を数路へ見せる。









数路「人前で鼻毛を抜く行為......狂っている。」










数路は再び恐怖した。










大池は眼をギョロッとさせながら、再び右手はポケットの中に仕舞い込む。









「あなたは......あなたは......目覚めてしまったのデスね!」









数路は一体何が言いたいのだろうと思考し言葉を大池に返す。









「得体の知れない違和感"のことか?」







大池は更に眼を見開き数路をみつめる。









大池「目覚めてもらっては困るのデスよっ!あなたたちは此の狭い島国李世界という人間牧場日本支部で揺り籠から調教されてきた"家畜"なんでデスからっ!!」









数路「人間牧場!? 家畜!?何なんだ!?」










大池「あなた方は揺り籠から墓場まで完全なる人間牧場システムの中で生きているんデスッよ!」









数道は返す言葉を失った。数路は思考する。









"確かに今日一日の朝から今まで"得体の知れない違和感"で感じ取った違和感を考えれば納得がいく。朝電車に揺られ携帯画面ばかり見て会社は低賃金、更には社員を気遣わない。大池が言っていることはあながち嘘ではない気がする。今までの人生、このシステム化された社会に何も疑問を感じて生きてこなかった....."









大池は更に語る。









「あなたたちは自由や夢や希望があるように調教洗脳されているだけデスから。もうすでに此の世界は牧場主様が國分けされた人間牧場なのデスっ!わかりましたかっ!」







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