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此処は人間牧場  作者: UK4
第一章洗脳からの目覚め
2/87

ep.2 社畜

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数路は駅の改札を出て会社へと向かう。










数路はスーツ姿に背中にリュックを背負い歩いている。









"いったい駅で、声を掛けてきた"世界おじさんこと大池徴兵"とはなんだったのか?"









"大丈夫デスか?もしかしたらあなた何か目覚めたんではないデスか?"と大池の言葉が頭をよぎる。









朝からこれまでの"得体の知れない違和感"も含めて何かがおかしいと感じる。"何かの勧誘なのかもしれない。気にしないようにしよう"と数路はそう自分に言い聞かせた。










会社に到着。









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会社のドアを開きタイムカードを差し込む。










「おはようございます!」


 








デスクに着く同僚や上司に挨拶をする数路。そのまま自分のデスクに座る。



 







隣の同僚「おはよう!」










朝からの"得体の知れない違和感"や大池のことを同僚に伝えようとしたが"会社だから"ということもあり伝えるのはやめた。










すると…










再び"得体の知れない違和感"が襲いかかる。










"なぜ会社だから伝えてはいけないのか?"その言葉が頭の中で連呼する。










まるでメリーゴーランドのようにグルグルと言葉が駆け巡る。通勤時とは何か違う"得体の知れない違和感"であった。通勤電車では単なる疑問のような形であったが何かが違う。数路ないきなり大量の汗、そして小刻みに震えが始まり止まらなくなった。









数路は恐怖を覚えた。










"誰か助けてほしい"










しかし声を出そうにもなぜか声が出ない。同僚に助けを求めようと隣のデスクの方を向く。同僚と目は合うが気にかけてはくれない。同僚は何事もないかのようにパソコンのキーボードを打ち始めている。









更に追い討ちをかけるような"得体の知れない違和感"…









"なぜ同僚は心配さえしてくれないのか?"










先程の頭の中の"なぜ会社だから伝えてはいけないのか?"という言葉が蘇り"なぜ同僚は心配さえしてくれないのか?"という言葉が頭の中で重なり合う。メリーゴーランドとジェットコースターが絡み合うように頭の中でグルグル廻る。









"バタン"










数路は一瞬、意識を失いデスクのキーボード目掛けて顔面を強打。







数路は背後に人の気配を感じる。









"やっと誰か気づいてくれたか..."









意識を取り戻した数路は安堵感に包まれた。










社員A

「今晩、一杯やりますか?」










課長

「いいねぇ、久しぶりに酒でも呑むかっ!アハハ」











"顔面強打し倒れている僕が目の前にいるのに何故気づいてくれないっ"と数路は悲しくなる。再び更なる"得体の知れない違和感"が頭の中で渦巻く。









"なぜ同僚が瀕死のような状態なのに気づかず笑っていられるんだ"









今までの言葉と"なぜ同僚が瀕死のような状態なのに気づかず笑っていられるんだ"という言葉が頭の中で更に重なりメリーゴーランドとジェットコースターが重なり合い更にフリーホールのように振り落とされるかのような状態となる。










数路の意識は再び薄れていった......。









気を失った。









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数路は意識を取り戻した。キーボードの上は血まみれ。顔面強打による鼻血によるもの。辺りを見渡すと静かな車内。









数路は社内の壁掛け時計を見る。







"誰もいない...。すでに19時20分。"










退社時間を過ぎたまま気絶していたのだった。










"なぜ.....瀕死の同僚を放置して....平気で帰れるんだっ!?"









この"得体の知れない違和感"が数路の表層心理を貫き深層心理の域に達した。









その時、周囲に黒い煙が立ち上がる.....。









その後、会社オフィスは黒い霧で覆われた。










数路は叫ぶ。







「社畜とはまさにこのことだあああああああっ!」










数路が叫ぶと黒い霧は"パッ"と消えた。










"得体の知れない違和感"







"それは日々疑うことを忘れた者に蘇るもの"と数路孤独にそう感じた。








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