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此処は人間牧場  作者: UK4
第一章洗脳からの目覚め
18/87

ep.18 自問自答

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12月の寒空の日曜日午後2時








中上亮二なかうえりょうじ牛田数路うしだかずみちによる新宿駅西口にて路上街宣スタンディング。









数名の人集り。








「皆さん 今こそ洗脳から覚めましょう!これからやらせの第三次世界大戦計画が始まります!国々は通貨発行権権利はありません!戦争とかわっていながら軍事費を国々へ貸付ける中央銀行。矛盾に気づきましょう!」








中上は拡声器で演説。









数路は"此処は人間牧場"というプラカードを掲げる。


 






プラカードを掲げながら小声で通行人に向けて"ブレインクラッシャーズ"と連続詠唱をする。中上との山籠りにより数路はかなりスキルアップした。









前回のデモスタンディングでは通行人は振り向きもせずに通り過ぎるだけだった。しかし数路が詠唱を繰り返すと振り向き立ちどる通行人が徐々に増え始めた。








尋ねてくる者もいる。








1時間経つと数路と中上の路上街宣スタンディングに通行人は並んで参加してくれた。数にして100名。プラカードも200枚用意しておいてよかった。










数路はさらに"ブレインクラッシャーズ"の詠唱を1時間したあと、デモスタンディングの数は1000名を超えた。








プラカードは足りないが横に後ろに並んでくれている。








デモスタンディングをみるオーディエンスの数は数千人に達した。









中上「奇跡とはこのことだよ。かずみち君。凄いよ。」









数路「ありがとうございます。これが人間牧場打破の足掛かりになってほしいです!」









スタンディングに参加してくれた人に数路は問いかけてみる。









数路「なぜ参加してくれたんですか?」









参加者「プラカードを見たら何かこう無意識にいろんな自分の問題を自問自答してみたんですよ。毎日働けど給料は上がらない。おまけに家計は大変。子ども達を大学にあげてあげなきゃならない。しかし税金は上がり増え続ける。老後の年金もあてにはならない。おまけにメディアは芸能学芸会、スポーツ大運動会をやってスポンサーからカネを貰い、そのスポンサーは我々が働く企業。政治家は国会で居眠りしながら数千万円の給料、バカらしいなとふと感じて参加してみようと思いました。」










数路は思考する。









"やはり"ブレインクラッシャーズ"は洗脳解除というより自問自答させるのか。脳を癒すというより脳の活性化なのかもしれない"









中上が歩み寄る。









中上「かずみち君のスキルは考える力を人に与えているのかもしれないね。自問自答できる人は事実に辿り着くが自問自答できない人は事実に辿り着けない。何かにぶら下がろうとする人は自己判断ができない。ぶら下がるところを探そうとするだけ。今スタンディングに参加してくれている人は自問自答して自らの意思で何にもぶら下がらず己で立ち上がっているんだよ。きっと」










数路は思考する。










"確かに自分の人生振り返れば自問自答などしてきたことがない。答えはいつも親、友人、先生、上司、権威、学者などに委ねていた。自分自身で判断しているわけではなかった。だから段々と疑うことを忘れる。そうすると行き着く先は人間牧場の民衆を表現する"家畜"になってしまうのだろう。"









中上「しかしかずみち君のスキル"ブレインクラッシャーズ"が民衆全員に効くことはないんだな。」










通行人を見ながら中上は数路に話しかける。










数路「どうしてなんでしょう?」










中上「根本的な人間性というかDNAというか何かしら問題があるのかもしれない。」










数路「確かに僕のスキルは魔術のようで魔術ではない感じがします。完全に人間性までは変えられないですからね。しかし数千人がこれだけスタンディングに参加してくれたのは嬉しいです。」










中上「こんな盛り上がりもメディアは世界統一政府協会をひた隠すからうちらのプラカードは報道、取材すらされないんだよ。メディアは人間牧場(通貨発行元)側だから仕方ないけどね。」










夕方になり総勢3000名。路上街宣デモスタンディングは終了した。







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