ep.17 異界の地にて
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重い足取りで歩く男女の姿。
数路のスキルによって異界に転移した人間牧場"ハンターである李世界おじさん大池徴兵"と人間牧場"調教師である李世界お姉様 こと出口直子である。
異界の地を警備を掻い潜りようやく首都らしき街が見える所まで辿り着いた。
街の上空には気球とはまた違う物体が無数に浮かび飛んでいる。街はドーム型の建物が建ち並ぶ。人々は皆ローブのようなものを羽織っている。
大池「出口さん。街に着いたら何か食べに行きましょう!」
出口「やはりあなたは下級血統。おバカさんですね。あなたこの国の貨幣持っているのですか?」
大池「さすがは"調教師"様デスっ!」
大池は目を見開き鼻毛を抜く。
"プチっ!"
出口「汚らしい。あなた本当にデリカシーがないのね。育ちが育ちですものね。.......!?」
眼を開き一時停止し出口を見つめる大池。
出口「あなた確か人間牧場に入る前は前科55犯でしたわね。反社所属、強盗殺人、麻薬密売、人身売買、その他諸々。スリぐらいお手のものよね。まずローブをみつけてきなさい。そして此の国の貨幣を盗んできなさい!」
大池「さすがは出口様っ。ポジティブシンキング、素晴らしいデスっ!」
目を開き沈黙し出口を見つめる大池。
出口「気持ち悪いっ早く行ってきなさいっ!このアンポンタン!」
出口は大池を蹴飛ばす。そのまま首都の方向へ転がっていく大池。
大池「アイアイサーッ!」
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ローブを羽織り歩く出口と大池。
都市の中はあまりにも2人にとっては現実離れしていた。テーマパークのような造り。乗り物は自動車らしきはない。代わりにの円形のモノが空中を浮き飛んでいる。エンジンをもなく静かである。
ハイテクノロジーにも思えるが反面、馬車や牛車も混在している。街の住民の話し声はするがやはり言葉がわからない。
不思議なことに電力で動いているだろうと推測するモノはコードらしき線がない。でかい建造物が都市の中央がありドーム型をしている。都市全体、角がある建物がない。
出口「此処はどう考えても、わたくしたちの世界ではありませんね。」
大池「そうデスね。異世界ファンタジーそのものデスッ!ちなみにわたしたちは李世界デスけどねっ!」
沈黙。
出口「人間牧場日本牧場代理一族"李"(イ)様と離ればなれ。哀しいですわね大池。」
大池「そうデスね!」
大池は目を見開き鼻毛を同時抜く。
"どか〜んっ!"
蹴りを入れる出口。ぶっ飛び壁に激突しめり込む大池。
出口「やはりあなたは下級血統。救いようがありませんね。」
2人はレストランらしき場所に入る。この地のシステムら知らないがこの異界の貨幣は大池がスリをして10数枚所持している。
メニューは読めずわからないが適当に隣の客が食べたているものと飲んでるものを指差し2本指を出してウェイターに注文。
注文通りにテーブルに届く。貨幣を渡し難なく食事にありつけた。言葉でこの異界の人間とバレてしまうので会話は控えた。
2人は店を後にした。
暫く歩いていると巨大な飛行場が見えてきた。巨大飛行船がこれから飛び立とうと準備をしている。大きさにして全長200mぐらいある。やはりドーム型。エンジン音もない。
その付近に手を縛られ連行されている20名ぐらいの集団が見える。その中に見覚えのあるある人物がいる。
出口「師匠....」
出口直子の師匠である拝藤政治の姿であった。出口の人間牧場"調教師"の教育係が拝藤だった。
出口「なぜ師匠が捕まっているのかしら......」
大池「こっそり忍び込みますか?お供しますぜっ」
出口「あなたも下級血統の呪縛からは逃げられないわね。」
出口なりに大池を褒めたつもりである。
大池「それでは行動開始デスっ!」
"ブチんっ!"
目を見開き鼻毛を抜き出口をみつめる大池。大池は1人カッコよく決めたとドヤ顔になる。
"ドカーンっ!"
空港の柵にめり込む大池。出口の蹴りが見事に炸裂した。
出口「大池行くよっ!師匠奪還作戦開始よ!」
大池「スタコロッサッサー!」
ボロボロになりながら出口に敬礼ポーズをする大池徴兵49才。青春を噛みしていた。
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