ep.16 山籠り
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とある田舎の山奥。
数路「ブレインクラッシャーズッ!」
"バッバッバッバッバッバッバッバッ"
岩に向かってスキル"得体の知れない違和感"を使った攻撃"ブレインクラッシャーズ"を打ち込む数路。
脇で見守る中上。2人はスキルを磨く為、キャンプ兼山籠りをしていた。
中上「たった数週間でこれだけできるのは凄いね。お見事!」
数路「まだまだですよ。中上さんの助言がありますし。」
中上「ボクがスキルを自在に操れるようになったのは半年後だったからね。」
数路「是非、中上さんのスキル見せてください!」
中上「わかったよ。危ないから離れててね。」
中上は両手を揃え前に突き出し目の前の巨木に向けた。
「支離滅裂!」
"ピシュュュュュュュュ......."
一瞬で木が溶け消えてなくなった。
数路は中上の技の凄さに驚いた。
数路「凄すぎますね。溶かしてしまうんですね。」
中上「スキル"得体の知れない嫌悪感"らしいそのまままだよね。はははっ。」
数路「凄まじすぎて笑えませんが、技の名前"支離滅裂"もインパクトありますね。」
中上「"支離滅裂'.の意味通り、筋道なくむちゃくちゃな技だからそう付けてみたよ。」
中上は話を続ける。
中上「ただ俺のスキルは溶かしたり毒系だったりで打ち込んで爆などなく陰湿系というか.....。ただこのスキルで人間牧場の"ハンター"や"調教師"や"問屋".を千人以上葬ってきた。罪悪感もあるけど向こうが先に攻撃しかけてきたからね。罪悪感を消したいが故に毎回相手に先に攻撃させてカウンターをするのを心がけているよ。」
数路「千人以上ですか.....。すご過ぎます。僕なんか約二十数名くらいです。それでも息の根は止めてなくその場から消してしまうだけで。達成感がありません。違和感だけしか残りません。」
中上「違和感を感じているのは、もしかしたらどこか転移させている可能性があるかもしれないね。」
数路「転移ですか.......」
中上「以前、かずみち君のようなスキル使いと会ったことがあるんだよ。物体を消して違う場所へテレポートさせていた。"あの人"は実験で自分の携帯にスキルを使い消してその後、携帯追跡アプリで見たら東京から九州に飛ばされていた。"あの人"は長らく連絡が途絶えたままだが。」
数路「それじゃ、もしかしたら消した人間牧場の刺客はこの世界の何処かにいるということですかね?しかし消した後、彼らは自分の前には現れません。なぜなんでしょうか?」
中上は顎に手をやり考える。
中上「もしかしたら戻れない場所に飛ばしてしまったのかもね。具体的にはわからないけど、かずみち君の前に姿を現さないのも何か戻れない原因があるんだろうね。」
数路「助言ありがとうございます。」
中上「話は変わるけど、以前俺に聞かせてくれた"ブレインクラッシャーズ"を軽く友人に掛けた後、洗脳から解いたのはすごいよ。かずみち君のスキルはボクらの望む理想の技だよ。」
数路「地元の友人がカルト教団入会の勧誘が酷いかったのでイタズラがてらに軽く"ブレインクラッシャーズ"をわからないように浴びせたら、いきなり「なぜオレはカルトみたいな宗教に入ってお前を勧誘しているんだろう?」と自問自答し始めました。その後、友人はカルト教団から脱退したらしいです。」
中上「次の路上街宣スタンディングでそれ技使ってみようよ」
数路「さすが中上さん!思考回転が早いですね。是非次回スタンディングで実験してみましょう」
中上「もしかしたら洗脳を解くというより、自問自答させる技なのかもしれないね。その友人が「なぜ俺は...」と言っているのが気になってね。」
数路たちは次の路上街宣スタンディングに向けスキルアップの為山籠りは続いた。
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