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幻想奇譚

静謐の茶会

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

誰も居ない喫茶店って物凄く寂しいんですよ。

多少の話し声があった方が趣があります。


という訳で、人気出て!! 私が入れる余力は残して!!

※理不尽

時刻、只今九時で御座います。博物館の開館時間は十時で御座います。この後の予定を確認しても、私が大いに時間配分を間違えたのは言うまでもなく。

「……」

気を取り直します。午前のお茶会を開こうと思います。


訪れたのは、絢爛豪華なオペラ座の観客席を模した様な喫茶店。ビロードの椅子、深紅のカーペット、アンティークのテーブルが特長の喫茶店。

以前訪れた時には、多くの人々で賑わっておりましたが、今は全くその様な事もなく。モーニングを楽しむ数人の方々が静かに食事をなさっております。話声のないこの空間を満たすのは、静かなクラシックのみ。少々寂しく思います。

私はそこでショートケーキと、珈琲のセットをお願い致しました。以前お頼みした時、そのお味に感激した事を鮮明に覚えております。それは午前に戴いても変わないと思うのです。

暫くして、願っていたものがお二つ。ショートケーキと珈琲が届けられました。

漆黒をすこ柔らかくした飲み物と、大きな苺が乗った昔ながらのケーキ。普段とは異なるこの世界に少し身を縮めながら、まずは一口を。

その途端、甘い刺激が脳を優しく包み込み、軽い目眩を覚えました。クリームはこってりと、スポンジはしっとり、その相反する要素が調和して、口の中をころりと転がります。今の私にこの世界を認識する感度はとうに失われ、ただ美味しさの虜になってしまいます。

そうして一度、目を覚ます様に珈琲に手を付けます。まずはストレートで、全体的に癖が少ない一品。苦味も酸味も柔らかく、多くの方々がストレートで戴ける味わいです。

様々な喫茶店を廻って来たと自負しておりますが、此方の珈琲が最も癖が無いように思えます。珈琲が苦手な私でも、躊躇いが無くなるほど。

気が付くと、座席が少しづつ埋まり初めておりました。クラシックに混ざって聞こえる人々の微かな声が色取りを添えて下さいます。やはり、喫茶店はこうでなくては。

今日は血糖値ぶち上げて、脳みそ焼かれてない状態なので、真っ当な話だと思ってます。

まぁ、ケーキに脳みそ焼かれてるんですが。


珈琲は一番癖がない気がします。

苦手な人でも美味しく飲めますよ。

という程、苦味も酸味も柔らかい。

得意な方はもう少し強くても良いよ。

という柔らかさです。


この前食べたショートケーキの苺がデカくてあんめぇかったので、今日も食べに来ました。

結果『デカくて、あんめぇ』です。

果実店に引けを取らない選りすぐりです。

仕入先を教えて下さい( 'ω')


色々ショートケーキ食べてきましたが、今のところ、此処が的の真ん中です。とっても好み。とても好き。

ショートケーキはクリームとスポンジが命なんだよ。

というのひしひしと感じます。

クリーム少し固め、スポンジしっとり、舌で崩すと至福。

またきっと来てしまう。そんな喫茶店です。

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