転生はいいけど魔王はやりすぎ
がちゃ
部屋の扉が開くと、そこから少年が入ってきた。
「わぁ!ヒロ様!お目覚めになられたのですね」
、、、様??とにかく罪人にはならなかったみたいだ。
それはともかくこの子は誰なのだろう。
正直第一印象では、元気で色素の薄い紫の髪に可愛い声そして見た目もかわいいつまりものすっごくタイプでモテそうな子なのだ。
「ヒロ様?どうかなさいましたか?」
そんな可愛い子でもおれはこの子が誰なのかをそもそも知らない。
「あ、えっと、君はだれ?」
「ヒロ様もしかして僕のことをお忘れになってい待ったのですか?」
そんな、涙目でしかもか弱い声で言わないでほしい。
可愛いのは前提として罪悪感が募ってしまう。なにも悪いことはしていないのに、
「ご、ごめんね?えっと、、それでお名前は?」
「もしかして記憶喪失でしょうか?ヒロ様?」
え?記憶喪失とは違うがそうやって話を合わせたほうが都合が良いと思うから合わせよう
「うん。そうかもしれない、ごめんね?」
「いえ、ヒロ様が謝ることではございません、必ずや記憶を取り返してみせます!」
うん。謎の方向に力が向いてしまったようだ、だけどもやっぱりタイプッッッ、謝ることはないとは言ってるけど罪悪感があることには変わりない。さて、どぉしましょ
「あ、名前でしたね、ぼくの名前はミズホ、ヒロ様いや魔王様に仕えている従者でございます」
そう挨拶してくれたミズホくん。さらっと爆弾発言をしていたような、、魔王、か
あの魔王ではないはず流石にモブが魔王になれることなどない。
「えっとミズホくん、、魔王って、、?」
「はい!そのままの意味です!貴方様ヒロ様は全魔物のトップに君臨する魔王様でございます!」
そう、元気に言い放つミズホくん、、異世界転生を果たしたということはわかった。ただその転生先が問題だ。魔王だって?いや、スローライフどころではないだろう。
でもチートキャラなことには変わりがないのかもしれない。いやそれでも魔王はやりすぎなような?
「ヒロ様記憶が喪失したとしてもわたしは貴方様に一生の忠誠を誓っておりますのでご安心を」
そう、地面に片膝をつけて言い放つ
「え、えぇぇぇぇ!!!!!」
おれは絶叫してしまった。どうしよう、迷惑になってしまったァァ
「ヒロ様声が大きいです、」
案の定ミズホくんは耳を塞いでいて迷惑になっていた。うぅ申し訳ない。
ドタッ、ドタドタがちゃんッッ
そんなことを考えていたらまた扉が開いて入ってきたのは、、見事なる美青年。
「ヒロ様、絶叫が聞こえましたがミズホが変なことをしましたでしょうか?今すぐに罰を与えてきますが、」
やばい。美青年すぎる。学校とかだったら謙虚で生徒会長とかになっててモテモテでバレンタインのチョコは持ちきれないぐらいにもらってるクラスの中心人物、人生の勝ち組だぁ
と、呑気なことを考えているが言っていることは結構やばい、ミズホくんは何もしていないし迷惑をかけてしまったぐらいだ。
「ちょっと!ぼくは誓ってヒロ様になにもしてない!」
「お前の言葉なんて信用できるか!お待ち下さいヒロ様今からこいつにやはり罰を与えてきます」
今回は情報量が以上でバグるけども、とても騒がしいということだけはわかるようだ。