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散った桜はまた花を咲かす  作者: 腹ペコウサギ
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第七話 体育祭本番の前半戦

 無理やりリレーを決めてから約二週間、今日は体育祭の本番だ。

 体育祭が始まるまでの約二週間は一年生は集団行動の練習やリレーの練習なんかが行われた。

 俺と星野は代表リレーの練習も放課後に行われた。

 正直運動は好きでも暑すぎてやる気にならなかった。

「高校の体育祭はすごいな。門からしっかりと作ってある。団ごとの絵もかっこういいな」

近くに座っていた星野が話しかけてきた。

「そうだな。練習はだるかったけどこうして本番を見ると頑張ってよかったと思えるな」

そうして話していると号令がかかりグラウンドに全学年が整列した。

『これより第47回、熊本学園高校の体育祭を始めます』

生徒会長の号令で体育祭が始まった。

 ラジオ体操を行い、プログラム一番の三年生のリレーの参加者以外はそれぞれのテントに戻っていった。

 三年生のリレーを見ている間俺は星野と話しながら三番目である自分たちの出番を待っていた。

 三年生のリレーが終わり次の二年生の綱引きが始まり俺たちは待機ゲートへと向かった。

 二年生の綱引きを見ながら少しずつ気持ちを作っていた。

「なになに緊張しているの」

と、後ろから白沢が話しかけてきた。

「イメージしてんだよ。昔から何かするときは一度イメージをするようにしてるだよ」

俺の答えに

「珍しいことしてるんだね」

と、白沢は言い自分の並ぶ位置へと向かっていった。

 二年生の綱引きが終わり退場した。

 俺たちの出番となりゲートを出た。

 一年生は八クラスあり一番最初の八人がスタートラインに立った。

 スターとの合図とともに勢いよく飛び出したのは三組の人で俺たちのクラスである一組は三位のいちにいた。

 周りからの応援を聞きながら走っている人たちを目で追って自分の番を待った。

 それぞれのクラスが順位を変動させながらリレーは終盤になりバトンが白沢に渡りこちらへ向けて走ってきた。

 現在俺たちのクラスは二位まで来ていて一位である三組との差はあまりない。が後ろから来る五組との差もあまりない。

 そしてついに俺の下へバトンが来た。

 一位に続きバトンを受け取った俺は一位の背中を追いかけた。

 俺の足は自分が思っているよりも速く少しづつ一位との距離を詰めていた。

 最後のコーナーを曲がり切ったところで一位の人に追いつきゴールの直前で抜ききることに成功して一組は見事に学年リレーで一位を取ることができた。

 結果は一位に一組、二位に三組、三位に四組、四位に八組、五位に二組、六位に六組、七位に八組、八位に五組となった。

 走り終え自分の席に戻ると

「よくやったな、水無月」

星野がこちらに来た。

「最後が楽しかったぞ。久々の高揚感があった」

話しながらそれ次の番が来るのを待った。

 次に来るのは星野が走る徒競走だ。

「お、そろそろ俺の番だな。行ってくるよ」

「行ってこい」

そういって星野は徒競走に出る人たちとゲートまで行った。

「星野君、勝てるかな」

白沢が話しかけてきた。

「さあ、あいつもそれなりに速いからな。大丈夫だろ」

 しばらく待っていると一年生の徒競走が始まった。

「あれ、駿も出れるじゃん。あいつ運動できるんだ」

「そうだね、中学の頃長距離は学年トップクラスだった気がする」

「長距離って今回二百メートルだぞ。大丈夫なのか」

そんな疑問はどこかに飛んで行った。

第一グループの一位は「遠月駿」

「圧勝かよ。あいつ思ったより速かったな」

「そうだね。予想外だった」

 駿の予想外に驚いていると星野の順番になった。

「さてどうなるかな」

 スタートから星野は飛び出していたが徐々加速してきた一人に追いつかれ始めた。

 ゴールまであと五十メートルで並んで拮抗し続けた。

 結果は一位「星野樹」だった。

 頭一個分程度の差でゴールテープを切った。

 戻ってきた星野に

「ギリギリだったな」

「結果勝ったからそれでよし」

疲れた様子で椅子に座った。

「次の集団行動までに落ち着いとけよ」

「そうだな」

 次の集団行動の予定どうりに終わり午前中のプログラムがすべて終わり一旦昼食休憩が挟まれた。

 俺は星野と弓道部の友人がもう一人、そして鈴谷、白沢、駿、北村、二岩と共に昼食を食べることになっていた。

 みんなで約束していたのでみんなでおかずをを出し合い昼食を食べた。

 その際、リレーや徒競走の話題で盛り上がっていた。

 




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