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【完結】ド田舎の迫害令嬢は王都のエリート騎士に溺愛される【第3巻 11/10発売】  作者: 青季 ふゆ@醜穢令嬢 2巻発売中!
第一章

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第56話 家族ごっこ

「じゃあ、私がパパで、ロイドおにーちゃんが私の子供ね!」


 夕食後、リビングの一角。

 ミリアとロイドが、何やらお人形さんで家族ごっこ的な何かに興じている。


「了解した、父上」

「オセロはお母さんね!」


 ミリアが元気よく言う。


 くああぁぁっと欠伸して、オセロは興味なさそうにどこかへ行ってしまった。


「父上、大変だ、母上が育児放棄した」

「いくじほうきー?」


 ちなみにサラさんは夕食会の片付けをしているようで、台所でガチャガチャやっている。

 クロエが手伝いを申し出てやんわりと断られたのは、ごく自然な流れであった。

 

「いやあすまないね、クロエちゃん、ロイドを貸してもらって」


 わちゃわちゃと家族ごっこに興じる二人を、クロエとフレディが大きなソファから眺めている。


「いえいえ、二人とも楽しんでいるようで、何よりです」

「ロイドのあれは楽しんでいるのか……?」


 子供の人形を手に持ち、至極真面目な表情で五歳児の相手をするロイドの姿はシュールとしか言いようがないが、クロエからすると結構楽しんでいるように見えた。


「ミリアは最近、家族ごっこがブームみたいでね、よく三人でやるんだ。オセロが来るまでは、サラがパパで、ミリアがママ、俺は息子役だった」

「へええ、いいですね。オセロが来てからは?」

「俺はペット役にされる事が多くなった」

「フレディさん……」


 憐憫の情を浮かべた瞳で、クロエがフレディを見る。


「ま、良いってことよ。オセロが家族になってから、ミリアも遊び相手が増えたって大喜びさ。そういえば、オセロはクロエちゃんが助けてくれたんだよね?」

「そ、そうですね……買い物帰りに、ミリアちゃんが困っていたのを見つけて、それで……」


 目を逸らすクロエ。

 にいっと笑ってから、フレディはクロエに言葉を贈る。


「娘から聞いてるよ。ひょいひょいひょいと、物凄いスピードで木を登っていったそうだね?」

「あ、あはは……木登りほんの少しだけ、得意と言いますか……」

「改めて礼を言うよ、“お猿のおねーさん”」

「も、もうっ、フレディさんまで……」


 クロエが顔をりんご色にして恥じらう。

 ほんの些細な思いつきで田舎のスキルを発動しただけなのに、奇妙な異名までついてしまうとは思ってもみなかった。


「まあでも、真面目な話、クロエちゃんには感謝をしているんだよ」


 一転、声のトーンを変えてフレディがそう言う。


「私は木登りをしただけですよ?」

「ああ、違う違う」


 首をゆっくりと振って、フレディは言う。


「ロイドの事だよ」

「ロイドさんの?」


 フレディの言葉に、クロエはこてんと小首を傾げた。


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大当たり令嬢はニ度目の人生を謳歌する〜死にたくないので100億マニーを手に隣国へ逃亡します〜



― 新着の感想 ―
[良い点] ロイドさんがままごとに協力しているなんて、思いもよりませんでした。 [気になる点] ご近所さんでないだけ、まだましですよねフレディさん。 [一言] 猫をままごとに参加させるのは、いろいろな…
[良い点] >「へええ、いいですね。オセロが来てからは?」 >「俺はペット役にされる事が多くなった」 >「フレディさん……」 よいかなよいかな (^o^)
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