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移り変わる現。

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賢王の国で王女が精霊に浚われた。そんな噂を耳にしたのは毎日弓を触るので指の皮が厚くなった頃だった。うわ、精霊濡れ衣やん。


彼等の旅に同伴しているが、暇があれば木陰で眠るか本を読んでいた。……今のところ王族と気付かれた節は無かった。火打ち石で火を付けられる姿は確かに庶民的だよね。ダラダラと木の上に寝転んでいるのが駆け出し狩人スゥの定位置であり、パーティに認識は主に雑用担当者。魔物との戦闘は後衛担当。弓兵の戦いにおいて派手さは不要。黙々と矢を放っていたお陰で、動く的の的中率が上がったと自分では思う今日この頃。旅路で遭遇する魔物が憐れだと思う程度に同伴者達は実力派で強い。


仰向けに木の上で読書に励んでいたがそろそろ腕が疲れてきたので古ぼけた本を胸に抱き、アースノアは目蓋を綴じた。山間の里は緑香り漂う土地で、柔らかな太陽の日差しが心地好い。……ああ。眠い。日々の風景は移り変わるというのに転生して一番ゆったりした生活を送っているのかも知れない。


遠くでソラタ達が進路を相談する声が聞こえた。


獣人ケインツと精霊と亜人のハーフのマユリリの二人は少年の護衛らしく、だと言うのにソラタが何者で目的も知らないんだとか。


町や部族の里を巡り、何らかの交渉をしているのは理解している。


現在地はその一端だろう。亜人の部族の長の邸に二人を連れ入った。鳥の亜人の里だけあって亜人の姿が多く、逆に人間は凄く少ない。


旅の傍ら、半精霊のマユリリから火付けやら灯りやら簡単な魔法を習ったので、暇さえあれば最近は魔法の練習をぼんやりとしていた。微風ぐらいなら起こせるので落葉を浮かせて操っている。感覚的なものに感覚は近いので自転車に乗ったりバランス感覚を鍛えるのに似ていて、知識というより技能寄りだった。


戦いと狩りの秘訣は主にケインツに教わり、狩人としては生きていけるかも。


『もう半年だよ。ラゴー?』

「ぐげ。」

『何ソノ返事』


そっぽを向いた白いドラゴンが口のはしから牙を覗かせ、話しかけられたのを嫌そうにする。ソラタに言われたので仕方無くこの場にいるといった雰囲気が駄々漏れだ。


白いドラゴンは聖なるドラゴン。聖なるドラゴンは不浄を嫌う。


「諦めなよ。そのドラゴン、俺が纏う負の情念を感付いている。


坊やにお前が近寄るのを見過ごせないらしい」


『へぇ』


なのに見えないんだ。と言いたげなアースノアを見てか悪しき精霊は、人間の言葉を理解するから滅多な事は言わない方がいいと肩をすくめた。


「ドラゴンの中には人型に変化する個体もいるが、そういった個体は竜人と呼ばれ、一ヶ所に集まると云われている」

『どうせ人間には行けない土地に住んでるんでしょ』

「それを喜んだ方がいい。竜人にはドラゴンの言い分が分かるからな。」


まだまだ超広い大陸の山頂に竜人達は住んでいる。うわ人間毛嫌いしてそう。









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