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伍百文字【WEB】

作者: 雨澤 穀稼
掲載日:2024/10/25

挿絵(By みてみん)

デザインワークス:アホリアSS様


   伍百文字(いつもももんじ)


 伍百文字(いつもももんじ)の話しをしよう。

 育まれし伍百文字(いつもももんじ)は、きっちり拾月拾日(とつきとうか)で世界の門を叩いた。

 伍百文字(いつもももんじ)は産まれしても、オギャアとは言わずオニャアとその壱声(いっせい)を上げた。

 伍百文字(いつもももんじ)は、何の因果か伍百家(いつももけ)の長男として産まれた。

 伍百文字(いつもももんじ)は何の因果か、伍百家壱門(いつももけいちもん)長家(おさけ)に産まれた。

 伍人目(ごにんめ)にして待望の長男として産まれ、祖父の伍百文無(いつもももんなし)の嫌らしいまでににんまりしたでれでれ顔は見ていても恥ずかしい程であった。

 そして伍百文無(いつもももんなし)文字(もんじ)と名付けられた。

 父の伍百壱文いつももいちもんは、伍百文字いつもももんじの産まれた朝に"探すな"の壱文(いちぶん)を残し旅立っていった。

 伍百文壱(いつもももんいち)を、溺れるほどに溺愛していた母があった。

 母の伍百文子(いつももふみこ)もまた、オギャアとは言わぬ文字もんじを残したまま、伍百壱文いつももいちもんを追うかのように、その壱月後(ひとつきご)に姿を消した。その真の意は定かではない。

 父無(ててな)母無(かかな)しとなった伍百文字いつもももんじは、伍百文無いつもももんなしの養子となった。

 そしてその参日後(みっかご)伍百家(いつももけ)の実質上の支配者たる伍百文華いつもももんかは他界した。

 暫くして、伍百文字(いつもももんじ)の乳母をしていた、文子の双子の姉文華(ふみか)伍百文無(いつもももんなし)の後妻に迎えられた。

 伍百文華(いつももふみか)伍百壱門(いつももいちもん)の全てを掌握されるのに、それ程長い月日を要する事はなかった。

 (やが)伍百文字(いつもももんじ)は、(おのれ)も何も無い世界へ埋れてゆく。

挿絵(By みてみん)

デザインワークス:島猫。樣


挿絵(By みてみん)

デザインワークス:なないろかめれおん

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― 新着の感想 ―
まるでギリシャ神話のよう(*´艸`*)
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