人見知りアリーシャンさん?
第一章
ピッピピ、ピッピピ、ピピピピピピピピピピ
うるさいとけいの音を消した。
「分かった(汗)起きるよ〜(´-﹃-`)むにゃむにゃ…」
仕方なく学校に行くために制服に着替えた。
「よし、行くか!」
そう言うと、自分の部屋を出た...。
誰もいないリビングを後にし家を出た。
そう、俺は一人暮しをしている。
しかし、両親は亡くなったわけではない。海外で仕事をしているのだ、両親がロシアで仕事をしてるためか俺もロシアに行く時があったのだが今回は留守番を希望したのだ。だから俺はロシア語を話せる高校生ってことだ。だが一部の人間しかその事は知らない。
自宅を出てしばらくすると...
「ふぁ〜...」
あくびが出てしまった…。
幸い誰も見てなかったの不幸中の幸い...
さすがに見られたら恥ずかしいからだ。
「заблуди́ться・・・」(ザブルゥヂーッツァ)
[道に迷っちゃった・・・]
ロシア語が分かるため俺は、困ってる彼女のそばに歩みより尋ねた。
「どうかしましたか?」
すると彼女の答え・・・
「Что это?」(シトーエータ)
[なんですか?]
なんと、ロシア語だった・・・!?
俺はカタコトで
「ドウカシマシタカ?」っと尋ねた。
すると・・・
「хахаха Что」(アハハ シトー)
[アハハ なによ~]
彼女が笑った。
「ゴメンナサイ、スコシニホンゴワカル」
彼女もカタコトだった(笑)
「アナタノナマエハ?」
名前を聞かれて答えないやつはまずいない。
「俺の名前?
名前は・・・神坂刀夜
キミは?」
「Меня зовут Ария Микаэла Романов」
(ミニャー ザヴート アリア・ミカエラ・ロマノフ)
[私の名前は、アリア・ミカエラ・ロマノフです]
「え~と?」
ロシア語が分からないことにしているため聞き直した。
「ゴメンネ、ワタシハ、アリア・ミカエラ・ロマノフデス。」
俺はもう一度彼女に聞き直した。
「どうかしたの?」
彼女は答えた。
「ミチニマヨッテシマイマシタ。」
俺は...
「ドコニイキタイノ?」
彼女から言われた場所に向かうことにし案内した所がオレが通う学校だった...
彼女はこの学校に転入生だったのか?
オレは彼女を職員室に案内をして教室に向かった。
教室では、まだ生徒が揃っていないのか空席がいくつかありオレは窓ぎわの右側の席に着いた。
まさかとは思うがこの隣の席は正真正銘の空席なのだ!
つまりあの転入生がここに座る可能性が大きいってことだ。
しばらくして、先生がHRを始めた。
「え〜、HRの前にお前達に仲間を紹介する。」
予感は的中した...。
ガラガラ〜(扉が開く音)
ストン(扉が閉まる音)
「え〜、彼女の名前は、アリア・ミカエラ・ロマノフだ。
さぁ、君こっちで自己紹介して」
入口から入ってきた彼女は今朝道を案内した子だった。
「ア...ア...アリア...ミ...ミカエラ...」
人見知りだったらしい...
「Это страшно...」(エトストラシュノ)
[こ、怖い...]
「恥ずかしいみたいだからもうその辺でいいぞ」
先生がフォローに入ったがなんの解決もしてない(汗)
「君の席には...っと、神坂の隣のが空いてるな。
分からない事は、隣の神坂に聞けよ。」
「ハイ。」
彼女が不安げに言われた席に向かう。
「カミサカ...カミサカ...」
歩きながらつぶやき
「ア!」
「あ!」
お互い認識された瞬間だった。
「アナタモコノガッコデシタカ!」
「あぁ、まさか同じクラスとはな」
ガヤガヤ...ガヤガヤ...
美少女がオレの前でそんなやり取りをしていたらクラス中が騒ぎだした...
「おーい、授業始めるぞー、静かにしろー!」
先生の人声が一旦静まり返った。
そして...
キーンコーンカーンコーン(予鈴)
1時間目終了...っと思ったら野次馬達がオレらの席を取り囲んだ!
「ねぇ、ねぇ、神坂くんとどういう知り合いなの?」
クラスメイトの「月岡晴美」普段はちょっとのんびりした性格だがこんな時だけ早い(笑)
「なんか、困ってる所を助けてもらったらしいね」
こっちは同じクラスの「高瀬明梨」いつもツンツンして時にはデレる、いわゆるツンデレってやつだ。
「Ну да」(ヌー・ダー)
[えーと]
こっちを見てロシア語で困ってる(汗)
クラスメイトに質問詰めにされ困った「アリーシャン」!?
神坂刀夜の出す彼女を助ける方法とは?