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幸せ屋
『辛』さでも、たった一本の線を足せば、それは『幸』せになる。
それは遠い異国の文字遊びらしい。
彼女が幸せ屋を始めてまだ間もない頃、旅先で聞いた話だった。
あなたにぴったりね、大層もてなしてくれた依頼人の老婦に言われて以来、どうにも胸の中に残って、今では仕事の宣伝文句にまでなっている。
彼女は幸せ屋。
辛さを幸せに変える一本を届ける、幸せ屋だ。
なら……と、誰かが言った。
その一本は、一体どこから来るのだろう。
『辛』さでも、たった一本の線を足せば、それは『幸』せになる。
それは遠い異国の文字遊びらしい。
彼女が幸せ屋を始めてまだ間もない頃、旅先で聞いた話だった。
あなたにぴったりね、大層もてなしてくれた依頼人の老婦に言われて以来、どうにも胸の中に残って、今では仕事の宣伝文句にまでなっている。
彼女は幸せ屋。
辛さを幸せに変える一本を届ける、幸せ屋だ。
なら……と、誰かが言った。
その一本は、一体どこから来るのだろう。
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