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銀と魔法使い  作者: あっちいけ
第1章 銀が世界を終わらせる、その時まで
13/54

1-9.2週間前 最後の日常

 


 ―――それは幸せな記憶、夢の残滓……


『痛い、痛いよぉ……』

『あら、どうしたの肘擦りむかせて。転んじゃったの?』


 その時、私は泣いていた。

 転んで、痛くて、どうしたらいいのか分からなくて、泣いていたんだ。


『うん…っ、転んじゃったの、階段からぁ……』

『あら大変。バラン、バランー!』


 ガチャッ―――


『どうした?』


 誰かが扉を開けて顔を覗かせてくる。

 誰だっけ。私の知っているひとだったかな。


 そもそも、私って誰だっけ。

 今、私を優しく抱きしめてくれるこのひとも、誰、だっけ。


『この子が階段で転んだみたい。お水とタオルを持ってきて欲しいの』

『分かった。持ってこよう』


 バタンッ―――


 扉が閉まる。音が響いて、擦りむいたところがズキンと痛んだ。私は、誰かに縋った。


 誰か―――そうだ。このひとは、私のお母さんで、さっきいたのは、お父さんだ。


『お母さん、痛いよぉ……』

『よしよし、お父さんが来るまで我慢して。傷口を洗ったら治してあげるから』

『うぅ…ほんとぉ?』

『ええ、本当。それまではこれで我慢して。んー、いたいのいたいの、とんでゆけー』


 お母さんは、そう言って私の肘に手を当てた。


『……なに、それ?』

『おまじない。痛いのがどこかに行くおまじない。ほら、一緒に言ってみて?』

『むー……いたいのいたいの、とんでゆけー』

『もう一回、いたいのいたいの、とんでゆけー』

『いたいのいたいの、とんでゆけー』


 お母さんに教わったおまじないを唱えていると、肘が段々と暖かくなってくる。

 優しい光が、お母さんと私の手の間で光って、なんだかとても暖かい。


 ガチャッ―――


『水とタオルだ。これで足りるか?』

『ありがとう―――ほら、痛いのはもうどこか行っちゃったんじゃない?』

『え、あ、ほんとだ! 痛くない! もう痛くないよお母さん!』

『良かった。きっとあなたがいい子だから、神様がお願いを聞いてくれたのよ』

『ほんとぉ? やったー』


 傷がまだあるのに、肘が痛くなくなった。私はお母さんに抱き着いた。

 暖かい、懐かしい、なんだか陽の光みたいな匂いがする―――陽の光って、なんだっけ?


 とにかく、とっても、懐かしい感じがした。


『お前はまたそうやって……』

『これくらい見逃して。さっ、念のため消毒。こっちにいらっしゃい』

『はーい!』


 ―――暗転。転回。明転。“(アリス)”が見た夢は、そこで終わる。













「………」


 アリスは目を覚めす。やけに重たい瞼を持ち上げると、目の前に見えたのは見慣れた自室の天井だった。


 不思議な夢を見ていた気がする―――起きた今でも鮮明に思い出せるこれは、もしかすると自分に欠けている前世の記憶なのかもしれない。それとも単なる夢? その答えは確かめようもない。


「痛いの痛いのとんでゆけー、ね……」


 夢の中のおまじないを呟いてみる。痛みが吹き飛ぶ【魔法】の言葉、そんな都合のいい言葉あるわけがない。アリスは、ふっと自嘲気味に笑ってベッドから身を起こす―――と、背中が突っ張るような感覚に違和感を覚える。


「ん……?」


 後ろ手に背中の真ん中あたりを触ると、どうやら包帯が巻かれているらしい。そして触ると熱いような冷えたような感覚が襲ってくるが、痛みはない。痛そうだという感覚があるのに痛くない。自分の身体が自分のものではないような、ちょっとちぐはぐした感じだ。


 と、すぐ隣で息を呑むような声がする。首を横に向けて見てみると、誰かがそこにいた。


 誰か。夢を見る前まで一緒にいた―――そうだ、確か彼女は。


「リカ?」

「お、……」


 見ていた夢以外の記憶が戻り始め、目の前にいる少女が成人の儀を共にしたリカであることを思い出した。ここはアリスの自室であり、今まで家の者やカネル以外を招き入れたことはない。何故ここにリカがいるのか、アリスは不思議に思った。


「お姫様ぁあああー!!」

「わっ…!」


 しかし、そんな疑問を吹き飛ばすようにリカは突然抱き着いてきた。成人の儀の時ののんびりとした雰囲気とは打って変わって、その素早い動きにアリスは面食らう。


「え、あ、あの。ど、どうしたのリカ?」

「お姫様ぁー!! 起きたー! 起きて、良かったよー!」

「お、起き……? え、ええ。おはようリカ。私は起きたわよ」

「うぇーん! お、お、おはようございます、お姫様ぁー!」


 どうやらリカは泣いてしまっているらしい。もうアリスには訳が分からなかった。成人の儀を共にしただけのリカが何故か部屋にいて自分の起床を涙してまで喜んでくれている。この状況において、不思議に思っているのはアリスの方であったがしかし、リカの反応を当然のものとして考えるとどうか、アリスは思考と記憶を巡らす。


 成人の儀、カネルとリカとソーライと自分、洞穴、闘争の儀、蝙蝠と狼、視界いっぱいの光、激しく揺れる視界、激痛と、そして絶望―――


「え、あ、わ、私……」


 サァーッとアリスの顔から血の気が引く。自分の身に何が起こったのか思い出した。あの瞬間、誰に助けを求めることも出来ず耐え切れない痛みに襲われていたあの時、生きることすら諦めていた。最早自分は助からないと思っていた。


 ふっと急に痛みがなくなり、無我夢中で魔術を行使しようとして―――そこから先の記憶がない。


「え、あ、あれ? 私、死んでない、の?」


 目の前に手のひらを持ってきてまじまじと見つめる。そこにあるのは間違いなく見慣れた自分の手であり、生えている指もそれぞれ5本見えているし腕もきちんと肩から繋がっている。おかしなところは一つもない。身体の方もちょっと背中が変な感じがするだけであの時の激痛はすっかり鳴りを潜めている。


 ―――助かったのだ、自分は。


 そう色々と合点がいくとリカの行動にも理解が及んだ。


「……ああ、ありがとう、リカ。私なんかの為に、お見舞いに来てくれていたのね」

「うぇーん! お姫様、良かったよー!」

「まったく。もう、成人なんだからもう少ししゃきっとしなきゃダメよ?」

「うぇぇーん!! 無理だよー!!」


 リカが泣き止むのにはしばし時間が必要であった。そして騒ぎを聞きつけた両親がアリスのもとへやって来て、リカほどではないが涙ぐんで接してくるのを見て、再度アリスは面食らってしまうのであった。


 ―――目を覚ますまで3ヶ月余りの時を経ていたことを、彼女はそこでようやく知るのであった。










 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


 バタンッ―――


「あ、アリス! 目を覚ましたって―――」


 扉を押し開け部屋に入って来たのはカネルであった。彼が目にしたのはいつもと変わらない部屋の風景、最近はいつも部屋にいるリカ、見慣れない侍女、傷の様子を見ている医者と、アリ―――


「いっ、あっ…!?」


 バタンッ―――


 状況を理解した後の彼の行動は速く、瞬時に部屋から外へ出て扉を閉める。どう見ても診察中だった、傷の、背中の、アリスの、である。つまり視界の端に見えた極めて白に近い肌色はアリスの上半身であったのだ。


「ご、ごめんアリス! み、見てない! 何も見えてないけど、ごめんっ!」


 扉越しにすぐさま謝る。決定的な何かは見ていない―――この際見ていないと断言するしかない―――のだが、こういったことは見られた側の主張が尊重される。とにかく自分側にしか非はないので、謝る他ない。


 その謝罪は扉越しとはいえ部屋の中まで届いたはずである。しかし反応がない。カネルの背中にじわじわと冷たい汗が溜まっていく。やがて少し間をおいて扉は開けられ、中よりリカが顔を出す。


「お待たせー、カネルくん、どーぞー」


 険悪さを感じない間延びしたリカの声にほっと胸をなでおろし、カネルは部屋に入ったのだった。







「………」

「やあアリス。ひ、久しぶり、だね……」


 カネルの声が尻すぼみに小さくなっていく。目の前のアリスが不機嫌をその顔に露わにしていたからである。その隣でリカはにこにこと笑顔を浮かべている。この窮地を彼女は理解していないのである。


「久しぶり…?」

「う、うん。アリス、聞いてない? 君、3か月も寝ていたんだよ?」

「ええ、聞いているわ―――私自身、そんなに時間が経っていると実感がないの。でも、カネル。あなた少し背が伸びたかしら?」

「うん。この3ヶ月で2センチ伸びたんだ」

「そう」


 アリスの素っ気ない返事に、カネルの心は段々と凍り付いていく。彼女の怒りは本気だ。長年付き合っている彼にはそれが分かった。


「アリス様、それでは私はそろそろ」

「はい、分かりました。ありがとうございました、先生。ソフィア、先生を玄関エントランスまで送って差し上げて」

「かしこまりました、お嬢様」


 診察道具を片付けていた医者が立ち上がり、暇を告げる。アリスはそれに礼を告げるとソフィアと呼ばれた召使いを見送りに出させる。その二人が出ていった後、部屋に残されたのはアリスとカネル、そしてリカの三人だけとなった。


「………」

「………」

「………んー?」


 そして部屋に沈黙が降りた。


 カネルは気まずそうにアリスから視線を逸らして閉口し、アリスは真っ直ぐ壁を向いてカネルと目を合わせようとしない。そんな二人の様子にリカは小首を傾げ、疑問の声を上げたのだった。


「ねーねー、どうしてそんな仲悪そうなのー? 二人は『いいなずけ』なんだよねー?』

「えっ、ど、どうしてそれを?」

「さっきお姫様から聞いたのー。裸を覗かれたかもしれないのにいいのー? って。そしたら『いいなずけ』だから別に構わないーって」

「いや、覗いたって人聞きの悪い…。見てしまったのはわざとじゃ―――」

「見たのね?」

「あっ」

(し、しまったー!)


 決定的な発言をしてしまったことを心の中で悔やむがもう遅い。アリスを見ると、じぃーっと眼を吊り上げカネルのことを睨んでいた。カネルは慌てて言い訳をし始める。


「い、いや、ごめん……ごめんなさい。で、でもあれだから、背中! 背中しか見てないからそれ以外のところは―――」

「……背中を、見たのね?」

「う、うん。だから―――」

「……そう」


 アリスはそれきり黙ってしまい窓の方へ顔を向けてしまう。カネルはその様子を見て、どうやらアリスが怒っているわけではなく何か別の感情を持っていそうだと感じた。これも長年の付き合いだからこそ分かることであったが、それでもアリスがどんな感情を抱いているのかまでは分からなかった。


「……あなたに―――」


 しばしの沈黙の後、アリスは重い口を開く。


「あなたには、出来れば見せたくなかったな…」

「………っ!」


 その言葉を聞いた瞬間、カネルの脳からつま先へ衝撃が走った。なんという―――なんという勘違いを自分はしてしまっていたのだろうと、浮かれていた自分への強い怒りが沸き起こった。


 カネルはその場に跪き、深く頭を垂れた。


「…っ、申し訳ございません、姫―――御身を守ることが出来ず、傷を負わせてしまったこと、深くお詫び致します」


 自分が犯した罪を、偽った顔で謝ることを彼の本心が許さなかった。


 先ほど彼がちらりと見たアリスの背中。たしかにそこには時間が経っても消えない、痛ましい傷跡が残っていた。彼女の白い肌の上に出来た薄茶色の傷跡が。


 アリスを守ると誓ったのは誰だ。

 そのアリスを傷つけさせてしまったのは誰だ。

 そして今、彼女の心にも傷をつけてしまったのは誰だ。カネルは自責の念に駆られ、頭を垂れ続けるしか出来なかった。


 そんなカネルの後悔を知ってか知らずかアリスは、ふぅと小さくため息を吐き、頭を下げたカネルの方へ向き直った。


「カネル。私ね、おかしくなっちゃったみたいなの」

「……おかしく、とは?」

「痛みを、感じないの」


 痛みを感じない? どういうことかと疑問に思ったカネルはアリスの顔を仰ぎ見る。そんなカネルの不明瞭たる表情を見て、アリスは『そのままの意味よ』と答える。


「起きてからずっとおかしいの。何かが足りない感じがしていて、色々試したらそれに気づいて。本当に痛みを感じないのか試してみたら小指にひびを入れてしまったの。全然痛くはないのだけれど」


 そう言ってアリスは包帯に巻かれた右手の小指を見せる。その様子に痛ましさを感じないのはアリスの平然とした様子のせいなのか、それともひびが入っていると言われているその小指がにぎにぎと軽やかに動かされているせいなのか。


「医者はなんと?」

「原因は不明だって。今のところ身体は異常なし。魔素の量もだいぶ回復してきたように見えるから魔素欠乏が原因でもない。考えられるのは、魔素欠乏が長期にわたったことによる後遺症じゃないかって」

「…快復の見込みは?」

「それも分からないって」

「そう、ですか…」


 アリスの言葉を聞いて、カネルは再度頭を垂れる。痛覚という五感に直結している感覚の欠如。それがどれほどに深刻なものであるのか素人であるカネルには分からない。


 ただ今は痛覚を失っているだけで済んでいるが、その障害が徐々にアリスの身を蝕み、他の機能も失わせていくかもしれない。そしてその浸食は外から見えない。内から忍び寄る恐怖に怯えなくてはならない。


 今は大丈夫でも、いつか更に身体が壊れてしまうかも分からない。そんな爆弾をアリスは抱えてしまったのだ。


「………」

「………」


 アリスとカネルの間に、再び重たい沈黙が落ちる。その払いにくい静寂を破ったのは、今度もやはりリカであった。


「んー? なんで二人とも、難しそうなお顔してるのー?」

「……リカ…」

「あのねー、カネルくん。背中っていうのは大事、なんだよー」

「………」


 突然能天気によく分からないことを語り始めたリカに、カネルはどう反応してよいか分からず曖昧に視線を逸らす。しかし、リカは気にした様子もなく言葉を続ける。


「クロちゃんがね、言ってたんだー。背中を折られた獣は生きられない。歩けないから、ご飯も食べれない、仲間のところにも帰れない、寂しくてお腹がすいて、どうしようもなくなって死んじゃうんだってー。

 お姫様も一緒だよ。もしかしたら、死んじゃってたかもしれないんだよ? あんなにいっぱい血が出て、ずっと寝てて、そのまま起きなかったかもしれないんでしょー?

 だからカネルくんはね、お姫様とこうして話せてるんだから、もっと喜んだ方がいいと思うんだー」

「………」


 リカの言葉に、カネルはアリスが寝たきりだった時のことを思い出していた。蒼白な顔、ぴくりとも動かない表情、常は輝きを放つ銀の髪が生気を失くして灰色のように濁り、呼吸もいつ消えるとも知れない微かなものであった。


 ……怖かった。友人が―――自分が守ると心に決めたひとが目の前で、自分の力が及ばなかったあまりに死んでしまうかもしれないという恐怖。そして生きて欲しいという願いを口にしても本人の耳にすら届かない、無力感。


 それら負の感情を振り切り、自分に出来ることを探して四方八方に薬の材料を探しに行った3か月。そして望んだ成果が得られず、代わりに得られたのはやり切れない徒労感だけ。


 そうした日々において、こうして目を覚ましたアリスと話せる今をどれだけ待ち望んでいたか。カネルの心の中で、部屋に後先考えず飛び込んできた時の感情が再度込み上がってくる。


「それに、お姫様も。知らないかもしれないけど、カネルくんはすっごい頑張ってたんだからねー!」

「……どういうこと?」

「カネルくん、お姫様の怪我と病気を治すために、街の外にいっぱい狩りに行っててね。すごいいっぱい持って帰って来てたよー。薬とか葉っぱとかお肉とか。早くお姫様に元気になって欲しいーって。

 でもお姫様、全然目を覚まさなくてねー。それでもカネルくんはいっぱいいっぱい頑張ったんだよー。

 だからお姫様はね、カネルくんにありがとうを言わないといけないと思うんだー。きっと、お姫様が目を覚ましたのも、カネルくんが頑張ったからだと思うから」

「………」


 リカの言葉にアリスも戸惑う。アリスにしてみれば寝て覚めたら身体の調子がおかしいし背中には大きな傷跡が出来ているしで踏んだり蹴ったりであった。さらに異性であり、許嫁でもあるカネルに背中の傷跡を見られてしまい早く一人になって人知れず落ち込んだ心を慰めたかったのだ。


 ただリカの話を素直に聞くと、どうやら自分がこうして目を覚ましたのも奇跡的と表現されるほどのものであり、その功労者たるはカネルであり、感謝こそすれ落ち込む様子を見せてしまうのは間違いかと思い始めたのだった。


 戸惑うカネルとアリス。未だ二人の間に緊張とも不安とも分からない沈黙が続いていたが、やがて喉を引きつかせたカネルの声で沈黙は破かれた。


「―――姫、本当に、目を覚まして良かったです……」

「もー! カネルくん、まだ恰好つけてるー! いつもはそんな喋り方じゃないでしょー!」


 寝ているアリスにカネルが話しかけているのをずっと隣で見ていたリカは異議を唱えた。そう指摘され、カネルは堰き止めていた想いが口と目から溢れていくのを止められなくなった。


「……ぅっ、アリス。アリスッ! ごめんっ、ま、守れなくて…ごめん! でも、良かったっ……っ、本当に目を覚ましてくれて、本当に良かった…っ!」

「…別に、あれはあなたのせいじゃないから、謝らなくてもいいわ。それに、その―――ありがとう。私なんかを救ってくれて」

「ううん……ううんっ、アリス! 本当にごめんっ、それと、ありがとう……っ!」


 カネルの謝罪は何に対してなのか、お礼は何に対してなのか。アリスはそれを聞かずに受け入れてカネルが下げた頭に優しく手を乗せた。それを見てリカは隣でうんうんと笑みを浮かべて頷くのであった。


 ―――アリスが再び日常に戻ってこれた、この日。


 それはアリスがこの街で平穏に暮らせる残り少ない日数のうちの、貴重な一日であることを誰も知らない。









【Tips】魔法

 この世には超常の現象を起こせるすべが3つある。スキル、魔術、神術である。それらは魔素や神の力を借りて現象を起こす、理論が確立された術である。

 しかし、彼らは理論や理屈を超越した更なる超常を夢見る。理解できぬもの、ありえないものを指して人々は魔法と称した。

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