魂について
今回はここまでです。
誤字脱字や感想等お待ちしております。
俺の疑問に今度はシャリア様が答える。
「それが少し厄介なのよ〜。簡単に言うと適正があるの〜。」
「適正?」
「そうなの〜。私たちの世界の住人もなのだけれど、魂それぞれでどの種族になれるかが決まってるのよ〜。この魂はエルフと人魚、この魂はヒトと魔族、みたいに〜」
「今回はその性質のせいで、魔族に転生できる魂がなかったのよ」
「えっと、もし適正の無い種族に転生したら…?」
「転生後の肉体に悪い影響がでるの。病弱だったり、目が見えなかったり、最悪、生まれてすぐに死んでしまうわ」
「おぅ…、中々重い…」
「なので、今回は特例措置を取らせてもらうの。本当は特定の魂に肩入れなんてだめなのだけれど」
「今回交換された魂から〜、ランダムに一つ選んで〜、魔族の体を私たちが特注でその魂に合うように作ってその体に魂をいれるの〜。体は成人した位の身長だし、魂には記憶とか、人格とかの情報があるから、どちらかというと転移扱いになるの〜」
「それで貴方が選ばれたの。もちろん、私たちのお願いを聞いてもらうから、体はなるべく貴方の要望に応えるられるように作るわ。もちろんスキルも選んでいいわ」
「時間はいっぱいあるから、ゆっくり考えていいわよ〜」
そう言われた俺は二柱に気になることを聞きながら新しい体をどんな風にするか考える。
そうこう考えに考え、なんとか納得のいくスキル構成を作り上げた。
「これでいいのね?」
「ん、大丈夫」
「分かったわ〜。じゃあこれで進めるわね〜」
「イリス様、転移先は何処に?」
「スキルの練習も兼ねて人気の無い場所に送るわ」
「分かった」
どんなスキルなのかを二柱から聞いているものの、実際に見ると考えるものと違う可能性があったりするかもしれないからこれはありがたい。