表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

改造。


神木は美咲に、再び眼を向けた。

あぁ…神木は、糸の切れた操り人形の様に…。

その場に崩れ落ちた。


美咲の髪は綺麗に整えられ、自然な化粧もされている。

だが…其の姿は…。


世界には【身体改造】と云うモノが存在する。

美咲には、ソレが施されていたのだった。


魚類の様な歯。鋭利な形になる程に削られている。舌を噛み切らせない配慮か…。口が半開きになる様に、顎をプレートで固定されているのだろう。ダラダラと涎が垂れている。


何よりも美咲を異質に見せるモノは…。

下半身に集中していた。


二本の脚を強引に縫合され、魚の様に変わり果てていた。更にタトゥーで皮膚を碧色に変色させられている。その皮膚はスカリフィケーション(医療用メス等を用い、傷で模様を施す身体装飾の方法)により格子状に模様が施され、鱗の様に凹凸が有る。インプラントにより、ビーズや金属を埋め込まれ、独特の光を発していた。背中には、生理食塩水の皮下注入による身体変形で瘤を形成し、更に皮膚の一部を延ばす事で背鰭せびれが生えている。器官切除により、手の指は総て切り落とされていた。肩から二の腕にかけて身体に縫いつけられており、足の指は限界まで延びていた。それは、尾鰭おびれの様だった。


美咲は…。

【身体を無理矢理に変形させられて】

人魚の姿に変わり果てていたのだ…。


近藤は神木を視る事無く話す。

「神木さん…。美咲が人魚ではないとしたら…。美咲は【何】なのですか?」


神木は返す言葉を総て失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ