プロローグ
はじめましての方は、はじめまして。
知っている方は、どうも。
作者のKuroutoです。私は趣味で書いているだけなので、優しい目でお読みください。
あと、不定期更新です。
時は21世紀末、遺伝子組換えの応用による『才能』いわば超能力の発見。これはアメリカの国家研究機関によって発表され、世界中が驚愕した。
発表され数年後、アメリカは『才能』の発現方を確実にさせ、その年の国際会議で各国の機密機関に方法を教えた。
それ以降、我が国日本でも『才能』が発現され、数年足らずで人口の殆どが『天才』と呼ばれるようになった。なぜ殆どなのかというと、稀にだが『才能』が発現しない『凡人』が僅かながらにいるからだ。
だが、『才能』の悪用によるテロや犯罪は増加し、世界中で紛争が起こり始めた。紛争は拡大して行き、遂には“無への帰還”と呼ばれる15年にわたる戦争が始まった。名の通り、この戦争によって世界中から何もかもが無くなり、人口は戦前の世界人口の10分の1に満たない数となってしまった。
後に、人々は遺伝子組換えによる『才能』の発見を“無への鍵”、『才能』自体を“施錠されていた無への扉”と呼び、同じ過ちを繰り返さないよう戒めるようになった。
今も尚、先祖の『才能』を受け継ぎ『天才』は多く存在するが、戦争問題には発展していない。
というのが、今日習った世界史の主な内容である。
少しでも面白いと思っていただければ、感想などをお聞かせください。
執筆の励みになります。