さようなら
予定より二話ほど多くなってしまいましたが三章はこの話で終わりになります
自分をスパイと名乗った御厨先輩
御厨先輩は俺の体に刺さっている人形を回収すると
医療箱で治療してくれる
「試すようなことをして申し訳ありません。あなたの誠意には私なりの誠意を見せなければと思いまして」
「スパイだから、俺をここで倒そうと?でも行動が矛盾してますよ」
「その前に、あなたはこのまま進んで宝玉様の仲間になろうと思われましたね?」
「今までの事を考えてこれまでの事はきっとまだお母様のシナリオ通りだと思ったんだ。お父様が生きてることも、俺がゾーンを使えるようになり力を求めるようになることも」
「それを止める為にわざわざ自分から仲間になり事を収め、相手の情報が分かり次第潰しにかかる、ということですね?」
御厨先輩の鋭い解釈に俺は頷く
俺は一人でもお母様達を止めようとした
きっとこの力を使えばあの人達は油断するし倒せるはずだと
・・・・でもこのほぼ無傷状態の先輩を見ると俺が甘かったことを知らされる
「きっと私が止めていなければ貴方は潰され、完全に闇にのまれてしまっていた」
俺は反省しながら考える
自分で罠にはまろうとして対策出来ると思った自分の無力さに
しかしスパイである先輩が何故止めてくれたんだ?
「貴方のことは大分観察させて頂きました。しかし貴方はまだ不十分。その力を扱えきれてない。なので私が手を貸してあげましょう」
「ちょ、待ってください!スパイなのに手を貸してくれる意味は!?」
「今は時間がありませんので説明は後ほどお伝えします。敵のアジトでも作戦会議と言えば十分に話は出来ます。先を急ぎましょう」
治療を終えると先輩はそう言って手を差し伸べる
俺はその手を掴み立ち上がると目の前に蒼がいるのが見える
いつのまに来ていたのだろうか・・・・話聞かれてしまったな
「水臭いじゃないか、そうならさっさとそう言いたまえ」
「これは俺の問題だ。蒼は学園の方で活動してほしい」
「何を言っている。私は君の仲間になると伝えたはずだ。君がどの立場になろうとついていくつもりだよ。何か悪いかい?」
「ははは、勝手にしろ」
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『時は戻って椿が真琴の魔法を防いだ場面に戻ります』
「椿君・・・・?一体何してるのさ」
俺は京塚さんの言葉に目も向けずお母様に跪く
「四天王の一人が欠けててね、椿にそれを頼みたいの、出来る?」
「お安い御用です。必ずやお母様のお役にたってみせます」
俺がそう言うと宝玉は微笑み俺の手を掴み帰ろうとする
俺もそれについていこうとすると京塚さんの言葉が聞こえてくる
「椿君!待って!どういうことだよ!」
「さようなら京塚さん」
そして俺達は敵のアジトに乗り込むことになった
敵を騙すにはまず味方から。京塚さん達には悪いがしばらく我慢してくれ・・・・
ついに最終章開幕!
なんと最終章は敵サイドの話が盛りだくさん!?
四天王の話や宝玉についての話が出る予定!
椿は色々なことが分かる中一体どうするのか?
そして潰されたも同然の真琴達は生きているのか?
六道傑史上最大スケールを見逃すな!




