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あの女子校には男の娘がいる  作者: あんこ
第3章〜四人だけで挑んだ始まり〜
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in my hand

守の一人称が自分の名前なのでナレーションがややこしいですがご理解ください

菫も百合もやられてしまった中

一方その頃守とカンナはというと

すでに守の方はゾーンを解放しており全力で飛ばしていた


「数が多すぎる・・・・カンナちゃんの方は大丈夫?」


「あたいを誰だと思ってんのさ!これくらい平気だよ!」


守は短剣、カンナは包丁を所持しており

二人は容赦なく確実に兵士達を戦闘不能にしていた

守は見渡しながら思考回路を回転させる

蘭が言っていたことはこのことなんだわ・・・・


『俺達が抜ける間、きっとスパイ達がここに一気に畳み掛けると思う。その時は頼んだぜ』


きっと守達でも勝てると信じていたのだろう

しかし、ゾーン中だからこそ分かるが

学園長も百合ちゃんも菫ちゃんも気力が薄れている

きっと誰かにやられたに違いない

今回のこの戦争・・・・負けと見ていいかもしれない

だからこそ被害を最小限に抑えなきゃ!


「エクセレント!流石四女帝だね!」


兵士達を一掃させると

真っ赤に染まった髪の女性が笑顔で立っていた

英語の発音的に帰国子女だろうか

守には何故かその疑問が先に出てきた


「貴方がこの一帯のリーダーね!覚悟しろ!」


「あ、待ってカンナちゃん!」


カンナが先走りすぐに包丁を振り回して女性に突っかかる

しかし軽くあしらわれ両腕捕まれ包丁を奪われる


「あ、返してください!みゅう〜〜」


「そんなに焦んないで〜私は貴方達を倒すつもりはないよ☆」


「貴方・・・・あれ?見たことあるような・・・・」


「あ、そっか、貴方は三年ぶりくらいになるよね♪守ちゃん♪」


「知り合いなんですか?」


「・・・・あんまり覚えてない」


「えーヒドーーイ!まあそんなに話してないからしょうがないよね♪」


女性はそう言って包丁をカンナに返す

カンナはおどおどしながら包丁を直す

守もゾーンを解除する


「倒すつもりがないなら何の用ですか」


「まずは自己紹介!私、四天王の一人湯婆って言うの、よろしくネ♪」


「四天王・・・・?」


「私達四天王はちょうど三年前くらいに一人欠けた状態でね、今回はそれを迎えにきたのでーす!」


迎えに来た、という表現をする四天王の湯婆

こんな壮大な被害で何を言ってるのか

守には理解できなかった

それに、この言い方だとうちの学園に四天王になり得る人がいたということだ

守が知る限りでは二年四女帝の三人か三年生の誰かがそうとしか思えない

スパイとも何か関係があるのかな?


「without fail in my hand・・・・I'll to finish」


湯婆はボソッとそんなこと呟いてその場を立ち去る

カンナが待ってください!と言いながら追いかけるが見失ってしまう

今の・・・・英語の意味は・・・・

私の手で必ず終わらせてやる・・・・?

聞き間違いでなければそう言っていたはずだ

一体何だったんだ・・・・


「守は真琴ちゃんが心配だから行くけど、カンナちゃんは菫ちゃん達のとこに応戦してきて」


「わ、分かりました!また生きて会いましょう!」


カンナちゃんはぺこりとお辞儀してからパタパタと走っていく

生きて会う・・・・か、出来るといいけどな

魔法についての説明は最終章の最初でするつもりです

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